A3判
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紙の寸法(かみのすんぽう)では工業規格について記述する。サイズの系統にはA列、B列、四六判、菊判、ハトロン判、AB判などがある。なお封筒の寸法については封筒、本の寸法については判型の項を参照。
目次

1 国際的な紙の寸法の規格

1.1 A列

1.1.1 特別延長サイズ及び例外延長サイズ


1.2 B列

1.3 C列

1.4 RA列およびSRA列


2 各国における独自の紙の寸法の規格

2.1 DIN (ドイツ)

2.2 SIS (スウェーデン)

2.3 JIS (日本)

2.4 ANSI (アメリカ合衆国)


3 その他のデファクトスタンダード

3.1 北米

3.2 日本

3.3 写真

3.4 新聞

3.5 その他の規格


4 関連項目

5 外部リンク

国際的な紙の寸法の規格

A列、B列、C列はISO 216で画定されている紙の仕上がり寸法の国際標準である。ドイツの工業規格 DIN 476が基になっており、世界各国で使われている。仕上がり寸法とはノートやコピー用紙など、製品に仕上がった紙の寸法である。

A列ならもとの大きさを「A0」、それを長辺で半分にしたものを「A1」、更にA1を半分にしたものを「A2」という具合に呼びサイズを下げていく際に長辺を半分にすることにより縦横の比率(白銀長方形)が同じ(つまり相似)になるように設計されている。しかし規格寸法は1mm未満の端数が出た段階でその端数値が切り捨てられるため、逆算で単純に短辺を倍にすることによりサイズを上げていくと規格寸法の数値に誤差が生じる。日本では「A1」を「A全」、「A0」を「A倍」と呼ぶことがある。
A列 A列。

縦横比は 2 {\displaystyle {\sqrt {2}}} 。数字が1減るに従い面積は2倍・辺長は 2 {\displaystyle {\sqrt {2}}} 倍になる。これらはA列以外でも多くの標準に共通である。

A0の面積は1m2である。つまりmで表した縦横の辺長は互いに逆数になっており、 1 / 2 4 m × 2 4 m {\displaystyle 1/{\sqrt[{4}]{2}}\,\mathrm {m} \times {\sqrt[{4}]{2}}\,\mathrm {m} } である。

An判の丸めをしたサイズ(長辺)は次の式で得られる。短辺はnを1増やせば得られる。 ⌊   ⌋ {\displaystyle \lfloor \ \rfloor } は床関数である。 ⌊ 1000 / 2 2 n − 1 4 + 0.2 ⌋ m m {\displaystyle \left\lfloor 1000/2^{\frac {2n-1}{4}}+0.2\right\rfloor \mathrm {mm} }

短辺×長辺 (mm)
A0841×11891.414
A1594×841
A2420×594
A3297×420
A4210×297
A5148×210
A6105×148
A774×105
A852×74
A937×52
A1026×37

これらの値には許容値が定められているが、ISOや各国の国家標準で異なる。
特別延長サイズ及び例外延長サイズ

「ISO 5457 製図 - 製図用紙のサイズ及び図面の様式」では、「特に長い用紙が必要な場合」のために、以下のような「特別延長サイズ」及び「例外延長サイズ」が定められている。特別延長サイズ

短辺×長辺 (mm)
A3×3420×891
A3×4420×1189
A4×3297×630
A4×4297×841
A4×5297×1051
例外延長サイズ

短辺×長辺 (mm)
A0×21189×1682
A0×31189×2523
A1×3841×1783
A1×4841×2378
A2×3594×1262
A2×4594×1682
A2×5594×2102
A3×5420×1486
A3×6420×1783
A3×7420×2080
A4×6297×1261
A4×7297×1471
A4×8297×1682
A4×9297×1892

B列 B列。上のA列の図と等倍率。

B0の辺長は 1 m × 2 m {\displaystyle 1\,\mathrm {m} \times {\sqrt {2}}\,\mathrm {m} } である。

B列のサイズは、A列と1つ小さいA列の間を等比分割する。つまり、B0:A0:B1:A1:…の隣り合う面積比は全て 2 {\displaystyle {\sqrt {2}}} ≒1.414、辺長比は 2 4 {\displaystyle {\sqrt[{4}]{2}}} ≒1.189である。これは、A列内で A0:A1:A2:…の面積比が2、辺長比が 2 {\displaystyle {\sqrt {2}}} となっている思想と一貫している。コピーを取る時などにA4→B4にする倍率とB5→A4にする倍率が同じ1.189倍となる利点を持っている。

Bn判の丸めをしたサイズ(長辺)は次の式で得られる。短辺はnを1増やせば得られる。 ⌊   ⌋ {\displaystyle \lfloor \ \rfloor } は床関数である。 ⌊ 1000 / 2 n − 1 2 + 0.2 ⌋ m m {\displaystyle \left\lfloor 1000/2^{\frac {n-1}{2}}+0.2\right\rfloor \mathrm {mm} }

短辺×長辺 (mm)比
B01000×14141.414
B1707×1000
B2500×707
B3353×500
B4250×353
B5176×250
B6125×176
B788×125
B863×88
B944×63
B1031×44

なお、日本を始めとする一部の国では上記のB列ではなく、JIS B列が一般的に使用されている。国際規格のB列とJISのB列は呼称が同じものの寸法が異なるため、混同しないよう注意が必要である。
C列 C列。上のA列・B列の図と等倍率。 A列・B列(ISO)・C列の比較。

ISO 269ではC列が標準化されている。C列は、B列(ISO)とA列の間を等比分割する。つまり、B0:C0:A0の隣り合う面積比は 2 4 {\displaystyle {\sqrt[{4}]{2}}} ≒1.189、辺長比は 2 8 {\displaystyle {\sqrt[{8}]{2}}} ≒1.091である。

Cn判の丸めをしたサイズ(長辺)は次の式で得られる。短辺はnを1増やせば得られる。 ⌊   ⌋ {\displaystyle \lfloor \ \rfloor } は床関数である。 ⌊ 1000 / 2 4 n − 3 8 + 0.2 ⌋ m m {\displaystyle \left\lfloor 1000/2^{\frac {4n-3}{8}}+0.2\right\rfloor \mathrm {mm} }

短辺×長辺 (mm)比
C0917×12971.414
C1648×917
C2458×648
C3324×458
C4229×324
C5162×229
C6114×162
C781×114
C857×81
C940×57
C1028×40

C列は主に封筒に使われる。C4サイズ(日本の角形20号と同じ)はA4より一回り大きいため、A4を折らずにそのまま入れられる。A4二つ折りを送るときはC5サイズ(日本の角形6号と同じ)を選ぶ。
RA列およびSRA列

RA列、SRA列はISO 217で画定されている原紙寸法の国際標準である。原紙寸法とは印刷時に紙の端を機械のツメがくわえたり、裁断加工時のトンボに必要な余白を加えたもので、仕上寸法よりひとまわり大きい。RA列、SRA列はそれぞれ同じ番号のA列に対応する。

RA短辺×長辺 (mm)SRA短辺×長辺 (mm)
RA0860 × 1220SRA0900 × 1280
RA1610 × 860SRA1640 × 900
RA2430 × 610SRA2450 × 640
RA3305 × 430SRA3320 × 450
RA4215 × 305SRA4225 × 320

各国における独自の紙の寸法の規格
DIN (ドイツ)

ドイツの工業規格 DIN 476は1922年に公表され、後にISOのA列、B列などの基になった規格であるが、DIN 476はA0より上の2A0と4A0が標準化されており、それぞれA0の2倍ないし4倍の寸法となる。

短辺×長辺 (mm)
4A01682×23781.414
2A01189×1682

SIS (スウェーデン)

スウェーデンのSIS 014711ではISOのA列、B列、C列に加え、D列、E列、F列、G列が標準化されている。


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