Advanced Audio Distribution Profile(A2DP[1])は音声配信のためのBluetoothプロファイルである[2]。 A2DPでは、モノラルもしくはステレオの音声データを、ACLチャンネル上に高品質にストリーミング配信するための手順や、使用する他のBluetoothプロファイル・Bluetoothプロトコル
概要
A2DPでは伝送に必要なカプセリング化方式のみを規定しており、ペイロードとなる音声の圧縮に使用するコーデックは自由に規定することが可能となっている。A2DPの規格で実装を必須としているのはSBC (下記参照) であり、これ以外に過去多くの製品に実装されたコーデックとして、MP3オーディオ、AAC(MPEG-2/4 AAC)、ATRAC、aptX、LDACなどがある。また、特徴的な実装として、サムスン社製の一部のスマートフォンおよびBluetoothイヤホンにおいてはサムスン独自のコーデックを実装し、同社製同士である場合に高音質な再生品質が得られることをアピールする事例もある。 具体的なユースケースとして、デジタルオーディオプレーヤーからヘッドフォンまでのオーディオデータのストリーミングがあげられる。このとき、ストリーミング配信側(デジタルオーディオプレーヤー)をソース(SRC)、ストリーミング受信側(ヘッドフォン)をシンク(SNK)と呼ぶ。なお、ひとつのSRCに対し、複数のSNKを同時に利用することはできない。例述すると、1台のデジタルオーディオプレイヤーAが存在し、Aとペアリング設定が完了しているヘッドフォンが2台存在する(それぞれB、Cとする)とき、A-B間のストリーミングとA-C間のストリーミングを同時に行うことはできない。 実際のA2DPの動作は、SRCからSNKまでのオーディオデータストリームのセットアップ、制御、操作である。たとえば、SRCの操作(デジタルオーディオプレーヤーに対するリモートコントロール)などはこのプロファイルの定義範囲に含まれない。 A2DPは、GAVDPとGAPに依存している。 Low Complexity Subband Coding (英語版
ユースケース
他プロファイルとの関連・依存
SBC (コーデック)
脚注[脚注の使い方]^ "Advanced Audio Distribution Profile (A2DP)" p.1 of Advanced Audio Distribution Profile specification
^ "このプロファイルは,高音質音声配信をサポートするために必要なBluetooth機器の要件を定義している。" アドバンスト・オーディオ・ディストリビューション・プロファイル 1.3.2 - bluetooth.com
^ a b "This appendix describes the technical specification of Low Complexity Subband Coding (SBC)." Appendix B of Advanced Audio Distribution Profile specification.
関連項目
Bluetooth
Generic Audio/Video Distribution Profile
Generic Access Profile
外部リンク
⇒Bluetooth.com
⇒A2DPの概要