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議論の要約:要出典:株の命名法について出典を求めます。詳細はノートの「要出典:株の命名」参照。
A型インフルエンザウイルス
電子顕微鏡画像
分類(ICTV MSL #35)
界:Orthornavirae
A型インフルエンザウイルス(エーがたインフルエンザウイルス、Influenza A virus)は、オルトミクソウイルス科アルファインフルエンザウイルス属に分類されるウイルスの総称である[1][2]。
A型インフルエンザウイルスはヒト、鳥類、ウマ、ブタなどに感染する。いくつかのA型インフルエンザウイルス(亜型)はヒトや家禽に対し、インフルエンザを引き起こす[3]。さらに、時折野生の水鳥から家畜などにウイルスが伝染するため、世界的流行(パンデミック:pandemic)が起こることが懸念されている[4][5]。B型よりも高熱が出やすい。 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
株の命名
出典検索?: "A型インフルエンザウイルス"
A型インフルエンザウイルスの命名法A型インフルエンザウイルス(H5N1)ウイルス構造の立体図
分離された変異株は名前を付けられて管理される。名前は以下の条件の上から下へ順番に名付けられる[6]。
ウイルスの型*1 / 分離動物*2 / 分離地*3 / 分離番号*4および分離年*5 / HAとNAの型*6
ウイルスの型 - 核タンパクの抗原性 : A , B , C[7], D[8](A型インフルエンザウイルスであればA)
分離動物(ヒトの場合は省略)
分離された場所(例:福建)
分離番号(例:411番)
分離年(例:2002年、下2桁のみの場合もある)
亜型(例:H3N2) - 16種類のヘマグルチニン(HA)と9種類のノイラミニダーゼ(NA)の組み合わせにより様々な亜型に分類され、HとNの番号が付けられる。
例えばこのようにして名付けられたA/Fujian/411/2002(H3N2)は、福建 (Fujian)で2002年に411番目に分離されたH3N2のA型インフルエンザウイルスであることを示している(宿主がヒトの場合は省略されるがヒト以外の場合は型の後に入れられ、A/equine/Miami/1/63(H3N8)のように表記される)。
インフルエンザウイルスは同じ亜型でもしばしば突然変異を起こし、性質が変化することがある。しかし、その大部分はその後絶滅する。例えば、ある年に流行したH3N2型インフルエンザウイルスと、別の年に流行したH3N2型インフルエンザウイルスの性質は全く異なっている場合もある。
命名の変遷
1953年 A, B, C[9]
1958年 H抗原の差違により[10]、
流行年度俗名旧名抗原型(NH)正式名 国際ウイルス分類委員会 (International Committee on Taxonomy of Viruses, ICTV) による分類と命名の変遷国際会議開催年分類と学名Master Species List # 宿主の種類によって感染症として名前が付けられる場合がある(ウイルス自体についてではない)。
1918-1933スペイン風邪ASWHSWN1A/Swine/Wisconsin/15/30
1934-1946?A0H0N1A/PR/8/34
1947-1956イタリアかぜA1H1N1A/FM/1/47
1957-1967アジアかぜA2H2N2A/足立/2/57
1968-香港かぜA3(?)H3N2A/愛知/2/68
1977-ソ連かぜA1H1N1A/USSR/92/77
※薩田(1983)「A型インフルエンザウイルスの分類命名の変遷について」[10] より引用し改変。
1968年、香港かぜの流行により分類(旧名)に疑問が生じた[10]。
1972年、抗原型(NH)による亜型分類を採用[10]、現在に至る。
WHOのいう Influenza viruses type A が、A型インフルエンザに対応している[11]。
ICTVによる分類と命名
1971Orthomyxovirus > Influenza virusMSL #01
1974Orthomyxovirus > Influenza virusMSL #02
1975Orthomyxoviridae > Influenzavirus > Influenza virusMSL #03
1976Orthomyxoviridae > Influenzavirus > Influenza virus AMSL #04
1991Orthomyxoviridae > Influenza virus A and B > Influenza virus AMSL #12
1995Orthomyxoviridae > Influenza virus A and B > Influenza A virusMSL #14
1996Orthomyxoviridae > Influenzavirus A > Influenza A virusMSL #15
2017Orthomyxoviridae > Alphainfluenza virus > Influenza A virusMSL #32
2018aNegarnaviricota > Polyploviricotina > Insthoviricetes > Articulavirales > Orthomyxoviridae > Alphainfluenzavirus > Influenza A virusMSL #33
2018bRiboviria > Negarnaviricota > Polyploviricotina > Insthoviricetes > Articulavirales > Orthomyxoviridae > Alphainfluenzavirus > Influenza A virusMSL #34
2019Riboviria > Orthornavirae > Negarnaviricota > Polyploviricotina > Insthoviricetes > Articulavirales > Orthomyxoviridae > Alphainfluenzavirus > Influenza A virusMSL #35
※ICTV分類の歴史にみるA型インフルエンザウイルスの歴史。1971年にOrthomyxovirus属のInfluenza virusとして命名され、種名は1976年にInfluenza virus A、1995年にInfluenza A virusに変更された。属は1975年にInfluenzavirus属、1991年にInfluenza virus A and B属に移動された。1996年にInfluenza A virusとInfluenza B virus(B型)は、それぞれInfluenzavirus A属・influenzavirus B属に分けられ、2017年にAlphainfluenzavirus属・Betainfluenzavirus属に属名が変更された[12][13]。
感染症としての命名
トリインフルエンザ(Bird flu、Avian flu)
ヒトインフルエンザ(Human flu)
ウマインフルエンザ(Horse flu)
ブタインフルエンザ(Swine flu)