この項目では、匿名掲示板について説明しています。リモコンキーIDが「8」の在京キー局については「フジテレビジョン」をご覧ください。
8chan(8ちゃんねる/エイトチャン[2]、別名:Infinitechan/∞chan)は、5ちゃんねる管理人のジム・ワトキンスが運営し、息子のロン・ワトキンスが管理していたアメリカ合衆国の匿名画像掲示板。4chanの分派として2013年10月に開設された。2019年11月より、現在の8kun(エイトくん)名義で運営されている[3]。
8chanは「インターネットの最も暗い場所」(The Darkest Reaches of the Internet)を標榜しており、ルールも1つしかない。それはアメリカ合衆国法を遵守している限りは、あらゆるコンテンツの投稿が可能というものである[4]。これは基本的に著作権侵害と児童ポルノに関するものだと解釈されている[5][6]。
このサイトの掲示板のいくつかはゲーマーゲート集団嫌がらせ事件において積極的な役割を果たし、4chanでゲーマーゲートの話題が禁止された際は、その関係者が8chanに場を移した[6]。このサイトはインターネットのサブカルチャーや積極行動主義、特にオルタナ右翼やQアノンとつながっている[7]。
2018年4月現在、8chanは世界で3857番目に訪問者が多いサイトである[8]。また2014年11月の時点で、毎日平均35,000人のユニークユーザーが訪問し毎週40万件の投稿がなされていた[9]。
1999年に西村博之が開設した日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」(現・5ちゃんねる)は公式姉妹サイトにあたる[10][11][12]。
歴史8chan開設者で初代管理人のフレドリック・ブレンナン
8chanは、ニューヨークに住む当時19歳のソフトウェア開発者で、元Wizardchan管理人[13]のフレドリック・ブレンナンによって2013年10月に開設された[14][15]。ブレンナンは4chanが権威主義になったと考え、8chanをRedditのように誰でも掲示板を開けるようにして、表現の自由を支持する代替場所として提示した[14][16][17]。たとえば8chan上に作成されたボードは、それぞれの作成者によってモデレートされる仕組みとなっており、管理人とのやり取りは最小限に抑えられる[18]。つまり、8chanでは、ユーザーの裁量が非常に大きく、それにより自由な議論の場を実現するとともに、管理人にかかる負担を大きく削減したことが、画期的なポイントだった[19]。
2ちゃんねるの姉妹サイトとして日本で発祥したスレッドフロート型匿名掲示板の系譜。8chan(現・8kun)は、2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)の曾孫サイトに当たる。
2014年9月、4chanでゲーマーゲート集団嫌がらせ事件の投稿が禁止され、その支持者が避難所として8chanに移動し、1時間あたり100程度の投稿が4000に膨れ上がる[6][16][20][21]。その後、サイト管理とサーバー維持が困難になったブレンナンは、8chanと日本の匿名掲示板「2ちゃんねる」(2ch.net)との提携に同意し[22]、2014年10月にジム・ワトキンスが経営するRace Queen社(2ch.netの運営会社)があるフィリピンに移転した[21][23]。