808_State
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808ステイト
808 State
出身地
イングランド マンチェスター
ジャンルテクノハウスエレクトロニカアシッド・ハウスマッドチェスター、オルタナティヴ・ダンス
活動期間1987年 -
レーベルZTTトミー・ボーイワーナーリフレックス、Circus、Shadow
共同作業者MCチューンズ(英語版)
バイティング・タンズ(英語版)
Aqua

メンバーグラハム・マッセイ(英語版)

旧メンバージェラルド・シンプソン
マーティン・プライス
ダレン・パーティングトン
アンドリュー・バーカー(死去)

808ステイト(808 State)は、イギリステクノバンド。名前の由来は、ローランド・TR-808。またメンバーへのインタビューによれば、アメリカハワイ州(市外局番が808)の意味も含まれるという。1990年代に入ってからの商業的な成功以降は楽曲からTR-808の音色は影を潜めていき、レイヴシーンの衰退後に隆盛を極めていたブレイクビーツ主体のビートへと移行していった。808は「エイト・オー・エイト」と読むが、日本では「はち・まる・はち」あるいはTR-808を指す業界用語[1]から「やおや」と呼ばれることもある。
歴史
Creed時代

シカゴから発生したアシッド・ハウスのブームが起きていた1988年に、マンチェスターのレコードショップ「イースタンブロック (Eastern Bloc)」で結成された。初期のメンバーは店員だったマーティン・プライスと常連客のグラハム・マッセイ(英語版)、ジェラルド・シンプソン(後のア・ガイ・コールド・ジェラルド)の3人。同年に同店のレーベル「Creed」からファースト・アルバム『Newbuild』をリリース。この作品はその後とは作風がまったく異なり、当時シカゴで発生したアシッド・ハウスに影響を受けた曲が収録されている。

『Newbuild』発表後にシンプソンが脱退し、アンドリュー・バーカーとダレン・パーティングトンが加入、1989年にEP『Quadrastate』をリリースする。本作の1曲目には、後に彼らの代表曲となり、多数のリミックスが作られることになる「Pacific」のオリジナル・ヴァージョンである「Pacific State」が収録されている(なお、作曲はオリジナル・メンバー3人によるもの)。この曲はアシッド後に発生したアンビエント・ハウスのシーンへ大きな影響を与え、ZTTレコーズへの移籍のきっかけとなった曲である。

これら初期の2作はいずれもLPレコードのみで、更にマイナー・レーベルからのリリースだったために長い間入手困難であったが、エイフェックス・ツインが自ら運営するリフレックス・レコーズより1999年に『Newbuild』を、2008年に『Quadrastate』を再発、CD化を行った。その間の2004年には『Newbuild』のアウトテイク集『Prebuild』を、また『Quadrastate』には同時期にリリースされていたシングル「Let Yourself Go」を同時に収録している。
ZTT時代

レーベルを移籍した直後にアルバム『ナインティ』をリリースする。この作品の1曲目「Magical Dream」では女性ボーカルを起用しており、この時点で彼らの基本スタイル(1曲あたりの時間が比較的短い、アルバムの曲間がシームレスにつながっている、など)は完全に固まった。また、「Pacific 202」が収録されている。1990年には『ナインティ』の曲順の変更・追加・エディットなどを施したアメリカ・デビュー盤の『Utd. State 90』を、現地の大手レーベルであるトミー・ボーイ・レコードからライセンス・リリースし、世界的に名前が知られるようになる。

1991年にリリースされた『エクセル』では、ライブでのアドリブをきっかけに当時まだソロ・デビュー前だったビョーク(「Qmart」「Ooops」)や、ニュー・オーダーバーナード・サムナー(「Spanish Heart」)らをゲストに迎え、名実ともに彼らの黄金期を代表するアルバムである。

1992年にマーティン・プライスが脱退する。翌1993年にリリースされたアルバム『ゴージャス』は、UB40 (「One in Ten」)などをゲストに迎えているが、プライスの脱退が影響したのか、前作よりも落ち着いた作風で統一されている。また、同年に来日記念盤『フォーキャスト』が発売されている。日本ではこの後、テクノブームが全盛期を迎えるが、808ステイトは逆にテクノシーンの中心から遠ざかっていく。3年のインターバルを経た1996年のアルバム『ドン・ソラリス』は、その頃盛り上がっていたドラムンベースの要素などを積極的に取り入れた意欲的な作品であるが、リリース当初の評価は時代遅れ、古臭い、などと酷評された。しかし一方で、ブライアン・イーノプロペラヘッズらによるリミックスや未発表曲が収録された『サーモ・キングス』が同年に日本企画盤としてリリースされている。1998年には10周年記念のベスト盤『808:88:98』をリリースした後、ZTTを離れる。
以降

「Bellboy Records」や「Slut Smalls」といったレーベルから数枚のシングルを、2002年には久々のアルバム『Outpost Transmission』をリリースする。また2005年には来日し、WIRE05にバンド形式でライブアクトとして参加、健在振りをアピールした。ライブはヨーロッパ各地で多く行っている。

日本時間2008年8月8日、すなわち「080808」の日に、ZTT時代のアルバム4作品(『ナインティ』『エクセル』『ゴージャス』『ドン・ソラリス』)がリマスターおよび未発表曲などが収録された追加ディスク付きの紙ジャケット盤で発売された(本来は日米英同時発売の予定であったが9月下旬に延期、日本のみ先行で本来の予定日にリリースされた)
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