800メートル競走
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800メートル競走(800メートルきょうそう、英語: 800 metres)は、800メートルを走るタイムを競う陸上競技のトラック種目で、中距離走に分類される。
概要

陸上トラックを2周する。スタート直後はセパレートゾーンを走り[1]、1周目第2コーナーを抜けるとオープンレーンになる。

近年では世界のトップレベルが100m当たり13秒を切るなどスピード化の傾向が著しい。その様な短距離走に近いスピードで疾走する上、オープンレーン区間に入ってからのポジション争いや駆け引きなどが激しく、接触・転倒などのアクシデントも多いため、「陸上の格闘技」という異名があり、欧州などでは注目度と人気が高い。競技会や関係者の間では800m(800メートル)や800と略される場合がほとんどである。また、中学校高等学校体育祭などでは800メートル走と呼ばれることもある。

800m競走での現在の世界における日本選手のレベルは男女とも高いとは言えないが、オリンピックの日本女子選手における最初のメダルは、1928年アムステルダムオリンピックにおいてこの種目で獲得した人見絹枝の銀メダルである。だがその当時、女子800mは日本陸連から公認記録としては認められず、人見の成績は公認されても記録は公認されなかった。女子800mの公式記録が公認されたのは1929年からである[2]
世界歴代10傑

男子タイム名前所属場所日付
11分40秒91
デイヴィッド・ルディシャ ケニアロンドン2012年8月9日
21分41秒11ウィルソン・キプケテル デンマークケルン1997年8月24日
31分41秒73セバスチャン・コー イギリスフィレンツェ1981年6月10日
ナイジェル・アモス ボツワナロンドン2012年8月9日
51分41秒77ジョアキン・クルス ブラジルケルン1984年8月26日
61分42秒05エマニュエル・コリル(英語版) ケニアロンドン2018年7月22日
71分42秒23アブバケール・カキ スーダンオスロ2010年6月4日
81分42秒28サミー・コスケイ(英語版) ケニアケルン1984年8月26日
91分42秒34ウィルフレッド・ブンゲイ ケニアリエティ2002年9月8日
ドノヴァン・ブレイザー(英語版) アメリカ合衆国ドーハ2019年10月1日

女子タイム名前所属場所日付
11分53秒28ヤルミラ・クラトフビロバ チェコスロバキアミュンヘン1983年7月26日
21分53秒43ナデジダ・オリザレンコ ソビエト連邦モスクワ1980年7月27日
31分54秒01パメラ・ジェリモ ケニアチューリッヒ2008年8月29日
41分54秒25キャスター・セメンヤ 南アフリカ共和国パリ2018年6月30日
51分54秒44アナ・フィデリア・キロット キューババルセロナ1989年9月9日
61分54秒81オルガ・ミネエワ(英語版) ソビエト連邦モスクワ1980年7月27日
71分54秒94タチアナ・カザンキナ ソビエト連邦モントリオール1976年7月26日
81分55秒04アシング・ムー アメリカ合衆国ユージーン2021年8月21日
91分55秒05ドイナ・メリンテ ルーマニアブカレスト1982年8月1日
101分55秒19マリア・ムトラ モザンビークチューリッヒ1994年8月17日
ヨランダ・チェプラク スロベニアヒュースデン=ゾルダー(英語版)2002年7月20日

エリア記録

男子エリアタイム名前所属場所日付
アフリカ1分40秒91デイヴィッド・レクタ・ルディシャ ケニアロンドン2012年8月9日
アジア1分42秒79ユスフ・サード・カメル バーレーンモナコ2008年7月29日
ヨーロッパ1分41秒11ウィルソン・キプケテル デンマークケルン1997年8月24日
北アメリカ1分42秒34ドノヴァン・ブレイザー アメリカ合衆国ドーハ2019年10月1日
南アメリカ1分41秒77ジョアキン・クルス ブラジルケルン1984年8月26日


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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