7SEEDS
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7SEEDS
ジャンル
SF少女漫画
漫画:7SEEDS
作者田村由美
出版社小学館
掲載誌別冊少女コミック月刊フラワーズ
レーベル別コミフラワーコミックス
→flowersフラワーコミックス
→flowersフラワーコミックスα
発表期間2001年11月号 - 2017年7月号
巻数全36巻(本編35巻+外伝1巻)
アニメ
原作田村由美
監督高橋幸雄
シリーズ構成待田堂子
脚本待田堂子、森田繁、朱白あおい
キャラクターデザイン佐藤陽子
音楽未知瑠
アニメーション制作GONZO(第1期、第2期)
スタジオKAI(第2期)
製作7SEEDS Project
配信サイトNetflix
配信期間2019年6月28日 - 2020年3月26日
話数全24話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『7SEEDS』(セブンシーズ)は、田村由美による日本漫画。『別冊少女コミック』(小学館)において、2001年11月号から連載を開始。のち『月刊フラワーズ』(小学館)創刊に伴い、同誌に移籍して、2002年6月号から2017年7月号まで連載された。単行本は「フラワーコミックス」より刊行され、後に「フラワーコミックス・アルファ」になった。2011年12月には連載10周年を記念してファンブックが、2018年1月に事実上の最終巻となる外伝が発売された。

平成18年度(第52回)小学館漫画賞少女向け部門受賞。2020年9月時点で電子版を含めた累計発行部数は650万部を突破している[1]
あらすじ

学者たちによって、「近い将来、巨大天体が降り地球は様々な災害に見舞われ、恐竜が滅亡した時と同じような状態になるであろう」と予測されたことから、人類の滅亡も危ぶまれるこの事態に、各国首脳らが極秘会議を重ねた結果、「7SEED'」と呼ばれるプロジェクトが誕生した。

それは、若く健康な人間を選んで冷凍保存し、地球が災厄に襲われている間眠らせ続け、やがて人が住める状態になったとコンピューターが判断した時に自動解凍を行い放出するというものである。人類の種を災厄が過ぎ去った後の世界にも残そうという壮大な計画であった。

「7SEEDSプロジェクト」は国ごとに行われ、日本では7人ずつ5チーム「春・夏のA・夏のB・秋・冬」[2]に分かれている。選ばれる基準は様々で、遺伝性の病気や早死にした者・犯罪者が身内にいないこと、本人の健康状態、生殖能力の有無、豊かで問題のない家庭に育った、容姿も麗しい者や、ある分野に秀でている者が選ばれた。[3]
夏のBチーム
7SEEDSのメンバー達である女子校生 岩清水 ナツが目覚めると、そこは海の上のボートで、同じ「夏のB」のメンバーである少年たち嵐、蝉丸らがいた。周囲には文明らしき者はなく、自分たち以外の人類は滅んでいることが判明する。現代には存在しない植物や生物たちが生息し、様々な困難が襲い掛かる。まつり、ちまき、螢らと合流した3人は、夏Bのガイド役である牡丹から「7SEEDSプロジェクト」について聞かされたメンバー達は、この世界で生きていく決意を固める。
春のチーム
嵐の恋人だった末黒野 花が主人公として描かれる。
冬のチーム
夏のBチームより15年前に解凍された、元甲子園投手の新巻 鷹弘が主人公として描かれる。
登場人物

本編には複数の主人公が存在しており、異なる視点で物語が進行する。各チームには、解凍後に状況説明を行い、保護し、サポートをするためのガイドが一人ずつ加えられている。ガイドは基本的に公務員が担当する。またガイドには、メンバーが病気や怪我で生き残れず、死にたくても死ねなかった場合に備え、全員を殺せる青酸化合物を持たされている。

声は関連メディアの声優。四季のチームの死亡者については、(死亡)のマークを付けるものとする。
夏のBチーム

1巻から登場。長崎県近海に放出された。優秀な人間ばかりを選んでいた政府関係者が「まっとうで純粋培養な人間は生きる力が弱いのでは」と考え、保険で選ばれた問題児の落ちこぼれ集団。

健康状態などの条件は他チームと変わらないが、社会に適応しにくい、反抗的、殻にこもっているなどの条件が加えられる。チームの性質上、他のチームに比べ楽観的かつ享楽的なサバイバル生活を送っている。
岩清水 ナツ(いわしみず ナツ)
声 - 南里侑香(ドラマCD) / 東山奈央(Webアニメ)[4]夏のBチーム編の主人公で、物語の最初から登場する。16歳。蟹座のO型。内向的で自分の殻にこもりがちな性格。学校でもいじめられていて登校拒否状態であった。ナッツという猫を飼っていた。埼玉県さいたま市出身。視力は良く、両目とも1.5。当初は内気な性格ゆえ周りに迷惑をかけることも多かったが徐々にたくましくなりつつある。廃船富士号に潜入した際には、嵐と安居のピンチを救うほどの成長をみせた。嵐に好意を抱いており花に対する嫉妬と自己嫌悪のジレンマに悩まされたが、徐々に蝉丸を意識し始める。内向的ゆえに頼れる人に親しみを抱く傾向があり、なにかと世話を焼く夏のAチームの安居にも懐いている。
青田 嵐(あおた あらし)
声 - 鳥海浩輔(ドラマCD) / 福山潤(Webアニメ)[4]17歳。蠍座のO型。東京都杉並区出身。水泳部のエースでオリンピックを目指していた。虫が大の苦手で、音痴。母親を亡くしている。「春のチーム」の末黒野花とは恋人同士。以前襲われそうになった花を守るために傷害事件を起こしたことがある。花を一途に思う。優しく誠実な性格で、ナツに対しても気さくに接する。夏Bチームの中では比較的知的で状況判断に長けるが、自立している花と比較され軽く見られがちであり花の父の貴志からも傷害事件を起こすまでは認められていなかった。不安なときは疑心暗鬼に陥りやすいが、心を許した人間は愚直なまでに信頼する純粋な一面を持つ。安居のことを尊敬し、彼が成長するきっかけを与えた。
麻井 蝉丸(あさい せみまる)
声 - 小西克幸(ドラマCD・Webアニメ)[4]18歳。静岡県浜松市出身。水商売の母親と子供一人という母子家庭に育つ。口の悪いわがままな不良少年だが、面倒見はいい。不良に育ったのは複雑な家庭環境とかつて自分自身がいじめられていた過去によるものである。虫と犬が苦手。ナツが気になるようで、何かと彼女に絡むことが多い。考えなしで基本的に行き当たりばったりな行動をとるが、いざというときの機転と勘の鋭さは夏Aの涼にも認められる程である。チームのムードメーカー的存在であり、繁華街で様々な人種を見てきたために人に対する洞察力は鋭い。
天道 まつり(てんどう まつり)
声 - 松野郁美(ドラマCD) / 阿澄佳奈(Webアニメ)[4]16歳。プチ家出中だった。実家は農家で、多少なりとも田畑作りのことに知識がある。明るくて社交的な性格の持ち主だが、元の世界にいたころは自分を押し殺して周りに合わせるばかりで、本当の自分を見てくれる人などいないと感じていた。そのためか、涼や牡丹が認めるほど観察力が優れており、周囲の空気を読むのが得意。涼に出会った当初から好意を抱いており、積極的にアプローチしている。ナツとは本音で話し合うことのできる良き友人関係にある。
守宮 ちまき(やもり ちまき)
声 - MIKI(ドラマCD) / 石田彰(Webアニメ)[4]美術大学1年生。熊本県出身で、金沢の美大(父親の母校)に在籍していた。彫刻や絵が得意。日がな一日創作活動にふける超マイペースな性格。できちゃった結婚の両親がわずか2年で離婚後、自身のために父・有衛キイチが送ってくれた金を母親が持ち逃げして以降、祖母に育てられた。父親に関する記憶は2歳の時に一緒に絵を描いたことだけ。
草刈 螢(くさかり ほたる)
声 - 徳永愛(ドラマCD) / 悠木碧(Webアニメ)[4]12歳。勘のいい朗らかな少女。天気は百発百中で当てる。春のチームの新草ひばりとは縁戚関係にあり、互いに存在を確認することができる。草刈家は新草家を本家とする分家(通称・草家<そうけ>)の一つ。手相を見るのが得意。子供らしからぬ鋭い洞察力と機転で仲間のピンチをたびたび救う。
早乙女 牡丹(さおとめ ぼたん)
声 - 高島雅羅(ドラマCD) / 沢海陽子(Webアニメ)[4]夏のBチームのガイド。元・警察官。他のグループのガイドが死亡したため、ガイドの中で唯一の生き残りになった。通称「牡丹姐さん」。結婚し、妊娠していたこともあるが、臨月間近に飲酒運転の車と事故に遭い、流産してしまった。ガイドであるためチームの中でも豊富なサバイバル知識と高い決断力を持つが高圧的でもあり、ナツと嵐からは当初不信感を抱かれ、彼らが一時チームを離れるきっかけとなった。それを自覚し、後に改善された。また、夏Bチームの例に漏れず、平穏時には我を忘れるまではしゃぐ柔軟な一面を持つ。安居と涼が合流した当初から2人を警戒しており、何かあった時につねに身に着けている毒薬の使用も考えていたが、彼らの成長を見て安心して毒薬を捨てた。
百舌戸 要(もずのと かなめ)
声 - 井上和彦(ドラマCD・Webアニメ)[4]年齢不詳。サバイバル術に大変長けている。しかし、「百舌」は夏の季語ではなく、秋の季語である。貴士の大学の後輩。夏のAチームを指導する先生の1人。「7SEEDSプロジェクト」の発案者で、プロジェクト責任者である総理大臣の甥。夏のAが育った施設一帯の土地を有する大臣は祖父である。両親は自殺し、幼少時に政治家も輩出する旧家の金持ちである百舌戸家の出自ゆえに誘拐され、解放されるも誰も知る由の無い山奥だったため、救助されるまでの遭難の2週間を苦難の末に生き抜いた。そのことが土台となって非常時の対応に長けており、貴士に頼まれ、花にサバイバル術などを仕込んだ。夏のAに課した最終テストも自身の体験を元にしている。未来では「百舌」と名乗り、本名を明かしていなかったが、『夏至の章』(第12巻収録)にて本名を明かし、総理大臣の甥であることを牡丹に明かすが、文明が滅んだ未来においては出自は無意味だと語った。また「夏のAチーム」指導者であったことが全メンバーに明かされた。「死神」の真の正体であり、各チームの行動を遠くから観察している。生きることに絶望していた花を殺害しようとし、安居と涼が暴走した際には彼らを殺すことも考えていた。上記の過酷な幼少時代に加え早熟な頭脳故か非情な振る舞いが多く、安居を大きく変えた張本人でありながらチームを放逐された彼に対し一方的に「失敗」と断定するなど、若干傲慢かつズレた思考の描写が見られ、後にチームメイトのまつりや教え子の小瑠璃からも、その点を指摘され非難されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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