74式戦車
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長崎県雲仙普賢岳噴火の際に、夜間に火砕流発生の警戒監視を74式戦車の投光器(アクティブ型赤外線暗視装置)で行うことが可能と考えられ、第4戦車大隊から2両が出動したが、実際には87式偵察警戒車が監視を行い、74式戦車は使われることはなかったとされる[31]

2011年東北地方太平洋沖地震での福島第一原子力発電所事故で放水活動や電力復旧活動の障害となっている放射性物質に汚染された瓦礫を撤去するため[32]、静岡県御殿場市の陸上自衛隊駒門駐屯地から排土板(ストレートドーザ)を装着した第1戦車大隊第1機甲教育隊の74式戦車2輌と、第1後方支援連隊78式戦車回収車1輌がJヴィレッジに派遣された[33]戦車の放射線防護能力を買われてのことであったが、間もなくリモコン操作式のブルドーザーが投入されたため、実際に作業を行うことなく撤収している[34]

チャイコフスキー作曲の1812年(序曲)は、大砲(cannon)を演奏で使うことで有名であるが、2011年の日本原駐屯地創立記念式典[35]、2016年の高知駐屯地創立記念式典[36]では74式戦車の戦車砲を用いた演奏が確認されている。どちらも日本原駐屯地所属の74式戦車(それぞれ第13戦車中隊、第14戦車中隊)が参加している。

玖珠駐屯地など、配備先の駐屯地内で成人式が行われる際、新成人隊員が綱引きで74式戦車を牽引する行事が行われる場合があった[37]
派生型

78式戦車回収車

87式自走高射機関砲

91式戦車橋

登場作品「74式戦車に関連する作品の一覧」を参照
脚注[脚注の使い方]
注釈^ かつてタミヤはSTB時代の74式戦車をモチーフとした半架空の戦車「M.B.T.71」のプラモデルを販売していた。
^ 90式では前後方向への傾斜のみに簡略化されており、74式よりも可動範囲の自由度は小さい。これは弾道計算コンピューター、レーザー測距器に代表される電子機器の発達により、砲撃時に車体の水平を維持する必要性が薄れたためである。10式は左右の傾斜調整機能が復活している。
^ 90式より高腔圧に対応
^ 2008年度予算から初度費が一括計上されており、10式の単価には初度費は含まれていない。
^ 平成元年度防衛白書中の資料「平成元年度主要事業の経費」によれば、56両に対し22,175百万円。
^ 1965年と2022年の物価を消費者物価指数で換算。
^ サイドスカートを装着した状態では一般に公開された例はないが、試作車のみ、「SPEARHEAD (スピアヘッド) No.3」などでサイドスカートを装着した写真が掲載されている。
^ M1エイブラムスの初期型車両に類似したもの。

出典^ a b “74式 事実上の主力戦車”. 時事ドットコム. 2021年1月14日閲覧。
^ a b c 丸 2002, p. 78.
^ a b c 古是三春 & 一戸崇雄, p. 68.
^ 丸 2002, p. 80.
^ 丸 2002, p. 81.
^ 三菱重工業株式会社 社史編さん委員会 編『海に陸にそして宇宙へ 続三菱重工業社史 1964-1989』三菱重工業、1990年4月、740頁。 
^ “74式 「低姿勢」を徹底追求”. 時事ドットコム. 2021年1月14日閲覧。
^ a b 丸 2002, p. 82.
^ 林磐男 2002, pp. 248?249.
^ “74式 アナログ式で弾道計算”. 時事ドットコム. 2021年1月14日閲覧。
^ 丸 2002, p. 83.
^ a b c d PANZER 2004.


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