7月4日に生まれて
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その年の独立記念日、ロンもパレードに参加するが、ロンをはじめとした軍人たちには罵声や冷ややかな眼差しが向けられる。一方、式典では大絶賛され、ロン自身も勇ましい演説を行おうするが、戦場での記憶がフラッシュバックし最後まで喋ることが出来なかった。ティミーと再会したロンは、2人で戦場の思い出を語り合うが、お互いに心の傷を抱えていた。

1970年、ロンはシラキュースへ向かい、ドナと再会する。ドナはロンの負傷やソンミ村虐殺事件に衝撃を受け、今は反戦運動に参加していた。ケント州立大学での反戦デモにロンも初めて参加し、参加者が弾圧される姿に衝撃を受ける。

一転して「間違った戦争だった」と語るようになったロンは、次第に酒浸りの日々を送ることで精神を病み、ついに母親に不満をぶつける。過度な期待、信仰との矛盾、愛国心を煽り立てる政治家……。ロンは、家庭にも居場所を失い、父親の奨めるままにメキシコへと旅立った。

メキシコでの生活も自堕落なものだった。やがて帰還兵仲間との口論から、ロンは意を決してウィルソンの遺族、彼の両親と妻子に会いに行った。代々戦争に参加してきたことを誇りにするウィルソン家の話を聞いた後、混乱の中でロン自身がウィルソンを誤射して殺害してしまったことを涙ながらに伝える。ウィルソンの妻から、「私はあなたを許さないが、神は赦すだろう」と言われる。さらに、母親からは苦しみを理解される。

しばらくの後、ロンは車椅子を操って反戦運動に加わる。「今すぐ和平を」「ベトナムの兄弟を殺すな」「北爆を中止しろ」――、仲間と共に、シュプレヒコールを上げながら共和党大会に向けてデモ行進をする。1972年の再選を目指すリチャード・ニクソンへの指名が行われる中、ロンたちは激しい罵声を受け追い出されそうになるが、国を愛しているからこそ戦争に反対するロンの訴えは届かず、抗議運動は弾圧を受ける。ニクソンの「国のために戦った者へ敬意を」という言葉も虚しく響くのだった。

1976年、自著『7月4日に生まれて』(Born on the Fourth of July)を出版したロンは、民主党全国党大会で演説の機会を得る。真実を語ろうとする彼の姿を大勢の人が支援するのだった。
キャスト

役名俳優日本語吹替
DVD版VHS版
テレビ朝日
ロン・コーヴィックトム・クルーズ森川智之鈴置洋孝山寺宏一
ロンの父レイモンド・J・バリー伊藤和晃内田稔池田勝
ロンの母キャロライン・カヴァ(英語版)竹村叔子谷育子
ドナキーラ・セジウィック大坂史子土井美加小林優子
ティミーフランク・ホエーリー椿基之大塚芳忠古田信幸
スティーヴ・ボイエルジェリー・レヴィン(英語版)蓮池龍三江原正士安原義人
チャーリーウィレム・デフォー世古陽丸江角英明千田光男
ヘイズ軍曹トム・ベレンジャー水内清光石塚運昇大塚明夫
ビリー・ヴォルソヴィッチスティーヴン・ボールドウィン高木靖浩小野健一
若き日のロンブライアン・ラーキン山下亜矢香亀井芳子徳永浩之
退役軍人トム・サイズモア
退役軍人マイケル・ウィンコット
軍団長エド・ローター石井隆夫吉水慶有本欽隆
歩兵大佐デイル・ダイ糸博
ニュースレポーターオリバー・ストーン稲葉実
海兵隊少佐ジョン・ゲッツ福田信昭吉水慶
副官デヴィッド・ウォーショフスキー後藤敦立木文彦秋元羊介
マルティネスジェイソン・ゲドリック
兵士ウィリアム・ボールドウィン
医者ボブ・ガントン加藤正之牛山茂
売春婦ヴィヴィカ・A・フォックス種田文子
ジェイミー・ウィルソンリリ・テイラー安達忍叶木翔子
ジョーイ・ウォルシュリチャード・パネビアンコ星野充昭
職員ジョン・C・マッギンリー石塚運昇
職員ウェイン・ナイト江角英明
パレードの退役軍人ロン・コーヴィック
(クレジットなし)
日本語版その他出演佐々木敏
前島貴志
江川央生
根本泰彦


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