61式戦車_(ガンダムシリーズ)
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61式戦車(ろくいちしきせんしゃ、TYPE61 M.B.T.[1])は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。初出は、1979年放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。作中の軍事勢力の一つである地球連邦軍の主力戦車 (MBT) である。

本記事では、外伝作品に登場するバリエーション車についても解説する。
名称

テレビ放送中および終了直後に発行された書籍では単に「連邦軍戦車」と表記されることも多かったが[2][3]、1980年3月発行の『機動戦士ガンダム超百科』[4]や同年7月発行の『ロマンアルバム・エクストラ35 機動戦士ガンダム』では「61式戦車」の表記が確認できる[5]。アニメ雑誌が当時実在した陸上自衛隊61式戦車の名を代用し、その後のムックなどでもこの名が使われ定着したとする説もあるが[6][要ページ番号]、現在確認できる設定画には「地球連邦軍・61式戦車」と記されている[7]

読み方は、OVA機動戦士ガンダム MS IGLOO -1年戦争秘録-』第2話に登場する公国軍デメジエール・ソンネン少佐および連邦軍フェデリコ・ツァリアーノ中佐の台詞で、実在のものと同じく「ろくいちしき」と発音している。
設定解説

それまで連邦軍の制式主力戦車であった43式戦車に替わり[8]宇宙世紀0061年に設計[4]・開発[9]・制式採用される[10](型式番号:M61[11])。パワーユニットと駆動系の電気化によるバッテリーの大型化、車載電子兵装の極限までの充実化、携行砲弾の増大[12]、自動装填装置[1]の並列化といった諸要素から車体のサイズは計画当初からだんだん大型化し、9メートル以上の車体長となっている[12]。このような従来の戦車の概念をやや外れた形態となったのは、43式戦車採用の翌年に完成した「連邦軍モビルスーツ (MS) の原型」と言われる試験車両の研究・開発計画の影響を受けたためであるという説もある[8]。「究極のMBT」と評され、地上戦の戦術と兵装はその時点で飽和状態であったことから後継車両開発が難航し[13]、20年近くに渡って連邦地上軍の主力となる。しかし、0079年の一年戦争におけるジオン公国軍の地球侵攻作戦において、投入されたザクIIをはじめとする大型人型兵器・MSに対抗しきれず、その後連邦軍でもMSの開発・量産に成功し、本車の製造は中止される[14](ただし、0087年頃まで使用され続けたとの記録もある[15])。後継車両として、戦車型のMSであるガンタンクを戦闘車両として再設計したガンタンクIIが期待されている[16]

2連装の主砲が特徴で、口径は150ミリ[1][17][注 1]。砲塔側面にはスモーク・ディスチャージャー[13][注 2]を左右3基ずつ装備。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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