水無月の由来には諸説あるが、水無月の「無」は「の」を意味する連体助詞
「な」であり「水の月」であるとする説が有力である[3]。神無月の「無」が「の」で、「神の月」を意味するのと同様と考えられる[4]。田植が終わって田んぼに水を張る必要のある月「水張月(みずはりづき)」「水月(みなづき)」であるとする説もある。文字通り、梅雨が明けて水が涸れてなくなる月であると解釈されることもあるが、これは俗説(語源俗解)である。他に、田植という大仕事を仕終えた月「皆仕尽(みなしつき)」であるとする説、などもある。 日本では12月と並んで、6月は祝日がない月として知られている。 これは皇室由来の節目の日もなく、庶民の生活も農繁期でハレの行事がなかった点が影響している[5]。 一部で時の記念日(6月10日)などの休日化を目指す動きがある[5]。また、沖縄県では沖縄戦の組織的戦闘が終結した6月23日に、沖縄戦の戦死者を弔う「慰霊の日」を設け、地方公共団体の施設の休日としている。過労死弁護団全国連絡会議は労働者の過労死が6月に多いため[5]、厚生労働省に2001年6月8日、祝日のない6月に祝日を新設することを申し入れたことがある[6]。しかし、この一方で「日本は諸外国より祝日が多すぎる(日本は2016年時点では祝日が16日であるのに対し、アメリカは10日、イギリスは8日、フランスは13日)。これ以上祝日を制定しないで欲しい」「祝日にふさわしい日がない」などの理由により、祝日の制定に否定的な意見があり[6]、祝日を所管する内閣府も6月に祝日の制定することを検討していない[5]。 なお1993年には、皇太子徳仁親王と小和田雅子の結婚の儀により、6月9日が休日とされた。 フィクション作品では漫画『ドラえもん』でドラえもんのひみつ道具の1つである「日本標準カレンダー」を使って独自に祝日を制定するエピソードがある。
祝日が存在しない月
漫画版ではのび太が6月に祝日がないことに対する不満から6月2日を「ぐうたら感謝の日」という架空の祝日を制定したことがある[7]。
アニメ版では2014年6月13日放送「たけしのズンドコ誕生日」でジャイアンが6月13日は「昼寝の日」、6月15日は「ジャイアンの誕生日」も祝日に制定された。
異名
いすずくれづき(弥涼暮月)
えんよう(炎陽)
かぜまちづき(風待月)
けんびづき(建未月)
すいげつ(水月)
すずくれづき(涼暮月)
せみのはつき(蝉羽月)
たなしづき(田無月)
たんげつ(旦月)
とこなつづき(常夏月)
なるかみづき(鳴神月)
ばんげつ(晩月)
ふくげつ(伏月)
まつかぜづき(松風月)
みなづき(水無月)
ようひょう(陽氷)
6月の年中行事
6月1日 - 衣替え
6月初旬 - 加賀百万石まつり(日本・石川県金沢市)
6月21日頃 - 夏至(北半球、20日・22日となることもある)
6月23日 - 慰霊の日(日本・沖縄県)
6月30日 - 大祓
6月第1日曜日 - プロポーズの日(日本)
6月第2日曜日 - 花の日
6月第3日曜日 - 父の日(日本)
6月下旬 - 3月決算の多くの会社で定期株主総会が開かれる
6月に行われるスポーツ
第1日曜を含む週末 - 全米女子オープン(ゴルフ)
第1土曜 - ダービーステークス(競馬 イギリス・エプソム競馬場)
上旬から中旬 - NBAファイナル