45×90地点(45×90ちてん)とは、両極から赤道までと本初子午線から180度経線までのそれぞれの中間の経緯度を持つ4つの地点のことである。具体的には、北緯45度線・南緯45度線・東経90度線・西経90度線のいずれか2つの交点のことである。 最もよく知られ、人がよく訪れる45×90地点は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ウォーソー西郊、マラソン郡のリートブロック
北緯45度・西経90度
ここには、マラソン郡公園委員会により設置された、45×90地点を表すマーカーと標識がある。実際の45×90地点が私有地の中にあるため、当初は故意に道路沿いのずれた場所に設置されていた[1]。個人向けGPS機器の普及に伴い、後になって「実際の45×90地点はこのモニュメントの中央よりも1066.18フィート(324.97m)後方にある」旨の注意書きが標識に追加された。その後、2017年9月12日にマーカーは実際の45×90地点に再設置され、誰でもアクセスできるようになっている[2]。 もう1つの陸上の45×90地点は、中華人民共和国・新疆ウイグル自治区のモンゴルとの国境近くの荒地にある北緯45度0分0秒 東経90度0分0秒 / 北緯45.00000度 東経90.00000度 / 45.00000; 90.00000
ウィスコンシン州マラソン郡にある現在の45×90地点のマーカー
現在の45×90地点のマーカーの周辺
45×90地点の説明図
かつての45×90地点のマーカー(正しい位置ではない)
かつての北アメリカの45×90地点を示すマーカーと標識。後に「実際の45×90地点はこのモニュメントの中央よりも1066.18フィート(324.97m)後方にある」旨の注意書きが標識に追加された。
北緯45度・東経90度
2004年4月13日、一人のアメリカ人と、この地点に最も近い(110km南南西)奇台県の町のタクシー運転手がこの地点を訪問し、Degree Confluence Project(英語版)に訪問記録を残している[3]。彼らの記録によれば、この地点には45×90地点であることを示す記念碑やマーカーなどは一切ない。
南緯45度・東経90度南緯45度・東経90度付近でのマレーシア航空370便の捜索
南緯45度0分0秒 東経90度0分0秒 / 南緯45.00000度 東経90.00000度 / -45.00000; 90.00000地点は、インド洋の海上である。サンポール島から南東に1,244 km、ハード島から北東に1,480 km、ケルゲレン諸島・ポルトーフランセから東北東に1,569 km、南極大陸から北に2,425 kmの位置にある。人が住んでいる場所で最も近いオーストラリア・西オーストラリア州のオーガスタ(英語版)からは、南西に2,448 kmである。アフリカからは、レユニオン島から南東に4,080 km、モザンビークのベンゲラ島(英語版)から南東に5,550 km、南アフリカのモーセル・ベイ(英語版)から南東に5,800 kmである。この地点の水深は、3,197 mである。
2014年3月、消息不明となったマレーシア航空370便の破片と見られる物がこの地点付近にあることが、衛星画像の解析により判明し、付近の捜索が行われた[4][5][6]。 南緯45度0分0秒 西経90度0分0秒 / 南緯45.00000度 西経90.00000度 / -45.00000; -90.00000
南緯45度・西経90度
出典^ ⇒Athens, Wisconsin - 45 X 90 Geographical Marker: The center of the only hemisphere that awards visitors with a commemorative coin. Atlas Obscura. 2017年1月29日閲覧.
^ “45°N X 90°W Geographic Marker”. assetts.atlas.obscura.com. 2022年7月7日閲覧。
^ “ ⇒45°N 90°E”. Degree Confluence Project (2004年4月13日). 2014年3月24日閲覧。