428_?封鎖された渋谷で?
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428 ?封鎖された渋谷で?ジャンルサウンドノベル
対応機種Wii
PlayStation 3
PlayStation Portable
iOS
Android
PlayStation 4
Microsoft WindowsSteam
開発元チュンソフト
発売元[Wii]:セガ
[PS3][PSP]:スパイク
[iOS]:チュンソフト
[Andrioid]:スパイク・チュンソフト
[PS4 / Windows]:スパイク・チュンソフト
プロデューサー中村光一
ディレクターイシイジロウ
デザイナー古田剛志
シナリオ北島行徳
プログラマー金田元貴
音楽佐藤直紀
坂本英城
保本真吾
美術中村基
人数1人
メディア[Wii]:Wii用光ディスク
[PS3]:BD-ROM
[PSP]:UMD
発売日[Wii]:2008年12月4日
[PS3]:2009年9月3日
[PSP]:2009年9月17日
[iOS]:2011年11月2日
[Android]:2013年3月1日
[PS4 / Windows]:2018年9月6日
対象年齢CERO:C(15才以上対象)
USK:12(12歳未満提供禁止)
ACB:M
コンテンツ
アイコン[CERO]暴力、犯罪、麻薬、言葉・その他
売上本数7.5万本(Wii)
3.4万本(PS3)
3.2万本(PSP)
2007本(PS4)
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『428 ?封鎖された渋谷で?』(よんにいはち ?ふうさされたしぶやで?[1])は、2008年12月4日にセガより発売されたWiiサウンドノベルゲーム。チュンソフト開発で、セガ×チュンソフトプロジェクト作品の1つ。

2009年9月にはスパイクより、PlayStation 3版およびPlayStation Portable版が発売。インターフェイスの改良や、PS3版はハイビジョン出力やリアル5.1チャンネルサラウンドに対応する。ゲーム本編中に追加要素はないものの、オフィシャルガイドブックに収録されているエピローグがスペシャルエピソードとして追加されている。

2011年11月にはチュンソフトよりiOS版(iPhone / iPod touch / iPad)版が発売。ただしiOS版は64ビット非対応のため、iOS 11以降はサポート外となり、現在は発売されておらずプレイすることは出来ない。

2018年9月にはPlayStation 4版とWindows版がスパイク・チュンソフトから発売された。PS4とWindows版は日本国外でも「428: Shibuya Scramble」(フォートゥーエイト:シブヤスクランブル)として発売された。解像度は同じであるため、ムービーシーンなどボヤけたままとなっている。

廉価版は、2010年2月25日に「みんなのおすすめセレクション」としてWii版が、同年12月2日に「Spike The Best」としてPS3版、PSP版が発売されたほか、2011年3月にはPSPのダウンロード版が配信開始された。

CMキャッチコピーは「さらば、昨日までの渋谷」。
概要渋谷スクランブルスクエアの展望施設「SHIBUYA SKY」より見下ろした、渋谷駅前のスクランブル交差点。(2019年)

チュンソフトのサウンドノベルシリーズ。渋谷の街を舞台に繰り広げられるサスペンスである。渋谷が舞台、実写を使用、複数主人公制など、同社の『街 ?運命の交差点?』(以下『街』と表記)との共通点が多いのも特徴で、内容に直接の関係はないが、同作の10年後の話であることをほのめかす記述がいくつかある。なお、それぞれの主人公ごとに別々の物語が並列して進行していた『街』とは違い、本作では主人公全員が同一の出来事に直接的、または間接的に関わっており、メインシナリオ全体で一つの物語となる構成となっている。

総監督のイシイジロウは、渋谷を舞台にした理由は全国的に有名であり、かつ老若男女が偏らずにいる点、また『街』のファンを喜ばすためと語っている[2]。また、『街』の続編にしなかったのは、同作が商業的に成功したわけではなく、いいとこどりをしつつ新たなオリジナルのものとしてユーザーに提案したかったからと語っている[2]

『428』のタイトルはROBOTが提案したもので、「しぶや」の駄洒落が由来となっている。それにあわせて、劇中の日付も4月25日から4月28日に変更した[3]。『週刊ファミ通』のインタビュームービー(予約特典のメイキングビデオ収録)ではプロデューサーである中村光一が、4月28日に起こった十時間の出来事を描く、『24 -TWENTY FOUR-』のようなものが作りたかった、とコメントしている。

本作と『忌火起草』は、機種が決定していない段階でパソコン上で動く状態で開発を開始し、その後発売が決定した家庭用ゲーム機に移植するという手順で開発が行われている[4]。そのため、Wii、PS3のモーションセンサーなど独自機能はあえて使用されていない。開発責任者であるイシイジロウはインタビューで「サウンドノベルというゲームは普通のコントローラーさえあればプレイできるものだと思っています」と語っている。ただし、モーションセンサー機能を使用する(WiiではWiiリモコンのスピーカーも使用)隠しシナリオが存在する。
静止画による演出
使用される画像は、一部の動画を除いて静止画を基本とするが、数秒ほどの動画をさりげなく挿入するなどの工夫をしている。また、静止画をゆっくりと、もしくは素早く上下左右にパンさせたり、ズームアップ・ズームアウトさせることで視覚的に単調にならないように配慮されている。静止画撮影という特殊な撮影方法であるため、日本語不自由の外国人や演技初心者がキャスティングされているのが特徴的である。
台詞を伴った演技
この静止画を制作するにあたって、役者が実際に台詞を伴った演技を行う中で撮影されている。当初、イシイは静止画ゆえに撮影時の台詞は不要と考えていたが、撮影監督の毛利安孝の提案により台詞を付けることとなった。それにより通常の撮影では得られない、自然な表情や演技を引き出すことができたという。それに伴い、撮影された静止画の総数は12万枚と数十倍の規模となり、撮影期間は2ヶ月、実際に使用するものを3ヶ月かけて選ぶこととなったという[5]
ボーナスシナリオ
ボーナスシナリオとして「鈴音編」と「カナン編」が収録されており、この2つは特定の条件を満たしたうえで、メインシナリオを終了させることで閲覧できる。「鈴音編」は『かまいたちの夜』シリーズのシナリオを手掛けた我孫子武丸が担当。「カナン編」は実写ではなくアニメ絵で構成されており、TYPE-MOONが制作を担当。ボーナスシナリオの世界観や設定にはメインシナリオとの繋がりはあるが、独立したストーリーとなっている。
スペシャルエピソード
メインシナリオ中に登場したサブキャラクターにスポットを当てた「スペシャルエピソード」が複数収録されている。これらは、特定の条件を満たさないと閲覧できない。
隠しシナリオ
さらなる隠しシナリオとして「エコ吉編」「陰謀編」「真の陰謀編」が存在している[6]。これらはかなり複雑な条件を満たさねば閲覧できないが、本編の世界観と直接的に関係するストーリーではない。
その他の要素
本編シナリオクリア後に、タイトル画面にボーナスコンテンツが追加され、本編の内容に対するクイズが出題される「カルトクイズ428」がプレイできる。クイズに正解するとスペシャルエピソードの一部を読むことができる。「エコ吉編」をクリアすると『ドアドア』のキャラクターをエコ吉に置き換えた「エコ吉ドアドア」がプレイできる。
システム

渋谷の街を舞台に複数の主人公のストーリーが密接に絡み合いつつ同時進行する。特定の主人公のストーリーを読み進めているだけでは行き詰るようになっており、複数の主人公をこまめにザッピングする必要がある。ゲームの進行状況や選んだ選択肢は5分単位で構成されたタイムチャートで視覚的に確認でき、既読の時間帯であれば自由に移動が可能。
BAD END
通常のサウンドノベルと同様に、ゲーム内の選択によりバッドエンドを迎えてゲームオーバーになることがあるが、本作の場合はその主人公自身の行動だけではなく、他の主人公の選択の影響も受ける。その主人公にとっては些細で重要ではない選択肢が、他の主人公に致命的な影響を与えることもある。なお、「BAD END」といってもコミカルでハッピーな展開も多く含まれている。
TO BE CONTINUED
ゲーム内の時間帯は基本的に1時間単位で区切られており、その主人公のストーリーが区切りを迎えると「TO BE CONTINUED」と表示されてストーリーが進行できなくなる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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