4096×2160
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4096×2160は、アメリカの大手映画制作会社が加盟する団体であるDigital Cinema Initiatives(英語版)が定めた、動画の解像度。いわゆる「4Kデジタルシネマ」「映画の4K解像度」である。

映画館にあるプロジェクタで最も普及している2Kから、この解像度に少しずつ移行している。DCIによって定められた4Kのうち、4096×2160が基本的に使用されている。DCIの規格を受けて、4096×2160のCMOSイメージセンサDLPチップがソニーテキサス・インスツルメンツによって生産されたため、多くの業務用、ビデオカメラ、映画カメラ、プロジェクターメーカーで使われている。
概要

4096×2160は、画面アスペクト比が1.90:1(正確には1.8962962…:1、256:135、約17:9)の、8.4メガピクセル(884万7360画素)の動画である。現行[いつ?]最もシネコンで使われる映写機(2048×1080 DCI 2K)の縦横それぞれ2倍、4倍の画素数である。

映画でよく使用されるため、順次走査の24フレームでよく使われる。2005年ごろ2048×1080(2K)が少しだけ設置されていた。しかし、その頃のデジタル撮影方法は1080/24P(16:9)が主流だった[1]。また、デジタル映画カメラが登場したものの、海外のメーカから画素数の高いREDが発売されるなど、解像度はまちまちだった。

2012年からの4096×2160の普及とともに映写機と撮影機材の解像度が同じになりつつある。
名称

DCIが定めた4Kは映画用途などに使われている。ただし、「4K」と言う場合、他に国際電気通信連合(ITU)が4Kとして定めた2160p(3840×2160)がある。「4K」と表記があっても、ITUとDCIとは異なる。

また、DCIによって定められた4Kには、アスペクトによって複数のフォーマットがある。また、過去には映画関係の4Kにも、これらとは違う解像度が存在した。また映画以外の撮影にも使用されている。つまり正確に表現するには4Kの「4096×2160」とするしかない。

DCIが定める4KマスターはJPEG 2000による圧縮である。
プロジェクター
DLP

映写機ではテキサス・インスツルメンツが生産するDLPが、複数のメーカーの映写機で採用されている。2009年6月にDLP Cinema 4Kチップ[2]、2010年8月に DLP Cinema Enhanced 4Kを発表[3]した。

これらはバルコ、クリスティ・デジタル・システムズ(ウシオ電機)、NECディスプレイソリューションズで採用され、映写機が販売されている。シネコンで導入されているものの多くがこれである[要出典]。
反射型液晶

DLP以外に、ソニーが開発した反射型液晶ディスプレイデバイスSXRD(Silicon X-tal Reflective Display)を用いた映写機があり、ソニーの映写機で採用されている。

日本では、2007年4月16日にTOHOシネマズ六本木ヒルズのスクリーン7(スクリーン幅:20.2メートル)で上映された『スパイダーマン3』ワールドプレミアにて初めて使用された[4]

2011年10月3日には、ホームシアター用のSXRDをソニーが発表した[5]。同年12月27日には、SXRDを使用した、世界初の家庭用4Kプロジェクターが発売された[6]
イメージセンサー

ソニー「Exmor R」
[7]

カメラ

ソニー「
CineAlta」シリーズ[8]

キヤノンの「CINEMA EOS SYSTEM」[9]

RED DIGITAL CINEMA「ウエポン・モンストロ(RED WEAPON MONSTRO)」 - 4K/8K対応、『ジェミニ(RED GEMINI)』 - 4K/5K対応、『ドラゴン・エックス(RED DRAGON-X)』 - 4K/5K対応、『RED RANGER』 - 4K/5K/8K対応

ARRI 『アレクサ65(ALEXA 65)』 - 4K対応

パナソニック「VARICAM」、「AU-EVA1」
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