4世紀
朝顔形埴輪。円筒埴輪の一種で、基台の上に朝顔のような器がついた形状からその名がある。3世紀の古墳には見られないが4世紀には数多く出現する。画像は布留遺跡出土の朝顔形埴輪と円筒埴輪・土師器(天理大学附属天理参考館蔵)。画聖顧ト之。顧ト之は東晋の画家で、画絶・才絶・癡絶の三絶を備えると云われていた人物。画像は代表作「女史箴図」(大英博物館蔵)。書聖王羲之。王羲之は東晋の書家で「蘭亭序」他の作で知られ、歴代皇帝にも愛好された。画像は宋末元初の文人画家銭選が王羲之を画題として描いた「蘭亭観鵝図」(台湾・国立故宮博物院蔵)。中国最古の仏像。紀元前後に到来した仏教がこの時代に中国の民間にも定着した。画像は五胡十六国の一つ後趙の年号「建武四年(338年)」の記年銘のある金銅仏坐像サンフランシスコ・アジア美術館(英語版)蔵)。チャンドラグプタ2世の金貨。チャンドラグプタ2世はインド・グプタ朝の領土を最大に広げ、繁栄をもたらした。『シャクンタラー』。指輪をめぐるシャクンタラー姫の数奇な運命の物語でチャンドラグプタ2世王時代の宮廷詩人カーリダーサによりまとめられたとされる。画像はラヴィ・ヴァルマによる物語絵。仏歯招来。歴史書『ダータワンサ』によるとカリンガ国の王女へーママーラとその夫ダンタによって仏歯がこの時代のスリランカに秘密に持ち運ばれたと伝える。画像はコロンボ近郊にあるケラニ・ラジャ・マハ・ヴィハーラ寺院にある仏歯招来の場面の壁画。4世紀(よんせいき)は、西暦301年から西暦400年までの100年間を指す世紀。
できごと
日本では古墳時代にあたる。
4世紀初め
福岡県沖ノ島で盛んに祭祀が行われる(平安時代初期頃まで続いた)。
イタリアのシチリア島ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ遺跡のモザイク壁画が作られる。
300年代詳細は「300年代」を参照
301年
9月3日にサンマリノが独立。
アルメニア王ティリダテス3世(英語版)によりアルメニアが世界初のキリスト教国となる。
303年 - ディオクレティアヌスによる最後のキリスト教徒大迫害。
304年 - 匈奴の劉淵が大単于を自称。華北は五胡十六国時代の戦乱に入る。
305年 - ディオクレティアヌスが退位し、テトラルキア体制が動揺する。
ディオクレティアヌスはサロナ近郊のスプリトの宮殿に引退する。
この時期までにローマのディオクレティアヌス浴場が完成する。
305年頃 - リュコポリスのメリティオス(英語版)がアレクサンドリア教会から分派する(メリティオス派)。
306年
テトラルキア内戦(英語版)
コンスタンティヌス1世がガリアでローマ皇帝を称す。
309年 - ローマ皇帝コンスタンティヌス1世によりソリドゥス金貨(ノミスマ)が発行される。
310年代詳細は「310年代」を参照
310年 - クチャ出身の仏図澄が洛陽に来て仏教を布教。
310年頃 - スリランカのスリー・メーガワンナ(英語版)王の治世第9年にインドのカリンガ国より仏歯が招来される。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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