ロバートスティーブンソン・アンド・カンパニーは、ガーンカーク・アンド・グラスゴー鉄道向けにスコッチゲージの機関車であるセントロロックス(英: St.Rollox)を製造した。これは後にペイズリー・アンド・レンフルー鉄道に売却された[3][5]。
すべての路線は後に標準軌に改軌された[3][5]。 上記の鉄道に加えて、1822年と1835年の間に承認された3つの鉄道があり、ダンディー地方にて建設された。その路線の軌間は、4 ft 6+1⁄2 in(1384 mm)であった。 グレインジャーとミラーは、同じエリアに1676 mm(5 ft 6 in)軌間の鉄道を2路線建設した。トーマス・グレインジャーは、1435 mm(4 ft 8+1⁄2 in)では狭すぎ、イザムバード・キングダム・ブルネルの2140 mm(7 ft 1⁄4 in)では広すぎると考え、この軌間を選択したと言われている[3]。 グラスゴー・ペイズリー・キルマーノック・アンド・エア鉄道とグラスゴー・ペイズリー・アンド・グリノック鉄道(1837年7月15日に議会の承認を得て、後にグラスゴー・サウスウェスタン鉄道とカレドニアン鉄道となる)は、開業時から標準軌で建設された[3]。 ジョージ・スチーブンソンに由来し、スティーブンソンゲージとしても知られる1435 mm(4 ft 8+1⁄2 in)軌間は、1846年軌間統一法の発効後、グレートブリテン島の標準軌となった[7]。旧路線のいくつかの路線は存在しているが、使用されていない。 日本国内では、東京馬車鉄道が1882年(明治15年)の開業時から1,372 mm軌間を使用した[8][注 1]。同鉄道がこの軌間を採用した経緯は不明である[1]。ニューヨークの馬車鉄道がかつて1,372 mm軌間を採用していたのに倣ったとする説[9]が存在したものの、実際にはニューヨークの馬車鉄道が1,372 mm軌間を採用していたことは一度もない(当初から1,435 mmの標準軌を採用していた)ためその説は誤りだとする反論[1]がある。 東京馬車鉄道が東京電車鉄道と改称して動力を電気に改めたが軌間はそのまま引き継ぎ、同じ東京市内で開業した東京市街鉄道と東京電気鉄道も1,372 mm軌間であった。3社は合併して東京鉄道と改称した後、東京市に買収されて東京市電気局の運営による東京市電(のちの東京都電)に引き継がれた。また、東京市電への乗り入れや中古車両の購入を視野に入れた同業他社も1,372 mm軌間を採用し、このうち王子電気軌道と城東電気軌道は後に東京市電へ組み込まれた[注 2]。東京の1,372 mm軌間の路線図 鉄道及び軌道事業者によって運営する路線は、1993年(平成5年)の函館市電一部廃止以降、以下の区間のみ。
1372 mm軌間以外の鉄道
1384 mm軌間
ダンディー・アンド・ニュータイル鉄道[3][6] - 路線長:16.9 km[4]。
ニュータイル・アンド・クーパーアンガス鉄道[3][6] - 路線長:10.5 km[4]。
ニュータイル・アンド・グラミ鉄道[3][6] - 路線長:16 km[4]。
1676 mm軌間
ダンディー・アンド・アーブロース鉄道[3][6] - 路線長:23 km[4]。1836年5月19日に設立され、一部は1838年10月に開業した[5]。
アーブロース・アンド・フォーファー鉄道[3][6] - 路線長:24 km[4]。1836年5月19日に設立され、1838年11月24日に部分開業した[5]。
スコットランドにおける1372 mm軌間の終焉
日本1,372 mm軌間を採用する京王線(府中競馬正門前駅)都電で唯一現存する荒川線
現存路線
京王電鉄 - 井の頭線を除く全線。
東急電鉄 - 世田谷線のみ。
東京都交通局 - 都営地下鉄新宿線と都電荒川線(東京さくらトラム)。新宿線は京王線との直通運転をする際に軌間を京王線に合わせるため、馬車軌間を採用。
函館市企業局交通部 - 東京馬車鉄道の技術指導で亀函馬車鉄道として開業。2代目200形と1000形は東京都からの譲渡車である。
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