4コマ漫画
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この項目では、日本の漫画様式について説明しています。欧米の新聞漫画については「コミック・ストリップ」をご覧ください。
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4コマ漫画(よんコマまんが)は、4つのコマ(齣)によって短い物語を作る日本の漫画の形式の一つ。

最小限のストーリーを描くものとして、新聞雑誌の一部に掲載され、古くから定着している形式である。

1980年代に登場した「4コマ漫画雑誌」や、1990年代に流行した「4コマ漫画アンソロジー」など、専門に取り扱う媒体も数多く存在する。
形式と位置づけ縦1列に配置した場合の4コマ漫画のレイアウト

並べた4つのコマを起承転結の配置とし、4コマ目にはオチを配置するのが基本的な表現形式である。現代の日本ではコマの配列は縦が一般的であるが、歴史的には必ずしもそうではなく(後述)、日本以外の地域でも『ピーナッツ』のような横配列や2列構成(「田」の字)などが見られる。現代の日本でも、1列に2コマ、あるいは2列構成とした作品がある。また都合上、5コマ(2列で5コマ目が他のコマの4倍。作品によっては最終ページに組み込まれることもあるが、1ページ目に組み込まれることが多く、この場合通常5コマ目の大オチがタイトル表紙を兼ねている)、3コマ(序破急)、8コマなどにコマ数が変動することもある。最近は、3コマ目にもオチを配置した2段オチと呼ばれるものや、本来は内容の表題であった小見出し(サブタイトル)もオチの要素とするもの(4コマ目まで読んで初めて小見出しの意味がわかるもの)など、必ずしも起承転結に沿わない形で笑いを取るものも多い。

複数のコマを使用した短い漫画は日本以外にも見られるが、世界的には必ずしも4コマが主流ではなく、欧米では3コマも数多く存在し、東南アジアのタイでも3コマが一般的である[1]。一方、東アジアの韓国中国では4コマが定着したスタイルとなっている[1]

4コマ漫画にはサブタイトルが付くタイプと付かないタイプがある。サブタイトルが付くタイプのものは、そのサブタイトルの対象となる内容が概ね3コマ目か4コマ目に描かれていることが多い。「4コマ漫画」の名称が示す通り、4コマで話が完成する1話完結の作品が多いが、サブタイトルの有無に関係なく、時系列で物語が進む連続性のある作品も多く、それらは実質的にストーリー漫画と変わらない。

コマの配置形式は上述のように様々な手法が採用されているが、珍しいものとしては、1コマ目と4コマ目が通常で、2コマ目と3コマ目が縦長2コマ分かつ幅が半分で横並びになっている「II」のような形式で描かれる作品もある[注 1]
日本における歴史

日本では江戸時代に風刺画や戯画を集めた書籍が木版画で出版されていたが、それらの中にはコマのような形で連続したストーリーに仕立てたものが存在した[2]。江戸時代後期に出された『北斎漫画』の中には、ページの中に4つの絵が配され、その最後で「オチ」をつけたものがあり、清水勲は「4コマ漫画の源流」と記している[3]

江戸時代末期から西欧のコマ漫画のスタイルがチャールズ・ワーグマンらによって日本に紹介された。日本で最初に紹介された欧米スタイルの4コマ漫画は、ワーグマンが刊行していた『ジャパン・パンチ』に1876年に掲載された作品とみられている[4]。やがて、日本人の発行する新聞(時事新報など)や雑誌(『団団珍聞』など)でもこれに影響を受けたとみられるコマ漫画が描かれるようになった。一説には、岡本一平が映画のフィルムに触発されて描いた作品が起源とも言われる[5]。しかし、この時代にはまだ4コマ漫画は主流ではなく、1枚絵の漫画が中心で、コマ漫画も2コマ、3コマ、6コマなど様々なスタイルのものが描かれていた。明治後期を代表する漫画家である北沢楽天が中心となっていた『時事新報』の漫画ページ「時事漫画」(1902年スタート)の明治期におけるコマ数別の分類では、1コマが最多で24%に対し、4コマは18%で次点にとどまっていた[6]。また、この時代には4コマの配列も、縦4コマと2列(「田の字」)のものが混在する状況であった。

大正時代にはアメリカやイギリスのコマ漫画が日本の新聞・雑誌に掲載され、それらに影響を受ける形で日本人漫画家の手になるコマ漫画が連載された。それらの中で、1923年にスタートした『正チャンの冒険』(文:織田小星、絵:椛島勝一)と『のんきな父さん』(麻生豊)は4コマ漫画のヒット作となった[7]。『正チャンの冒険』は当時2列配置の「田の字」でスタートしたが、掲載先が『アサヒグラフ』から東京朝日新聞に移った1923年10月20日の回で縦4コマの配置を採用した[7]。またこの『東京朝日新聞』での連載が、毎日連載する新聞4コマ漫画の最初とされている[7]。一方、報知新聞に掲載された『のんきな父さん』は8コマでスタートし、6コマになったのち、1923年11月26日から4コマとなり、紙面の左上に掲載されるようになった(コマ配置は「田の字」形)[7]。また、『正チャンの冒険』が吹き出しのセリフと欄外の説明文を併用していたのに対し、『のんきな父さん』は吹き出しのセリフだけでストーリーを展開した最初の4コマ漫画でもあった[7]

この2作のヒットにより、新聞各紙は4コマ漫画を競って載せるようになり、最初の「新聞4コマ漫画」ブームと呼べる状況が出現した[8]。その中で、横山隆一が1936年から東京朝日新聞に連載を開始した『江戸っ子健ちゃん』は、『フクちゃん』へと発展し、ヒット作となる。戦争による漫画の減少(漫画家の報道班への徴用や疎開、夕刊廃止などの新聞紙面縮小による)を経て、太平洋戦争後には先に漫画の掲載が復活した地方紙から長谷川町子の『サザエさん』や南部正太郎の『ヤネウラ3ちゃん』といった人気作品が生まれ、第二次「新聞4コマ漫画ブーム」が起きる[9]。また手塚治虫もそのデビュー作は1946年に開始した4コマ漫画『マァチャンの日記帳』だった。長谷川のほか、復帰した横山隆一や、読売新聞に『轟先生』を連載した秋好馨、1954年から毎日新聞に『まっぴら君』を連載した加藤芳郎らによって、戦後を代表する長寿の新聞4コマ漫画が1950年代前半には出揃った[10]

その後、日本経済が高度成長すると、新聞連載の4コマ漫画は、家族の日常を描いたものから、経済活動と関わりを持つサラリーマンを主役としたものへと変遷していく(『フジ三太郎』『サンワリ君』『アサッテ君』他)[11]。だが、高度成長がもたらした嗜好の拡散に対し、新聞には公序良俗や過激な表現への制約があり、表現がマンネリズムに陥ったり、キャラクターには「毒も個性も無い」という状況が現出した[12]


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