3DCGソフトウェア
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3DCGソフトウェアは、3次元コンピュータグラフィックス (3DCG) を制作するためのソフトウェアである。

3DCGは主に

プリプロダクション(ストーリー/コンセプトアート/コンセプトモデリング/ストーリーボード/プレビズ/R&D)

映像素材作成(撮影/LiDARスキャン/フィルムスキャン/3Dトラッキング)

3Dスキャン/テクスチャスキャン (3D再構築/テクスチャ抽出/ライティング除去)

アセット制作(モデリング/UV展開/テクスチャリング/Surfacing/シェーダー作成/シェーダー割り当て/リギング/キャラクターセットアップ)

アセット配置(レイアウト)

動作付け(アニメーション/キャラクターFX/群集/エフェクト)

ポストアニメーション(ショットスカルプト)

画像化(ライティング/レンダリング

映像素材の下処理(フィルムクリーンアップ/ワイヤーリムーバブル/ステレオフッテージ修正/ロトスコープ)

画像合成及び調整(ペイントフィックス/コンポジット/マットペインティング/ポストエフェクト/カラーグレーディング)

2D-3D変換、ポストプロダクション(コンフォーム/フィニッシング/エンコード/オーサリング)

の工程に分かれている。作業の基幹となり多くの工程の調整が行える統合型ソフトウェアの他に、個別の機能に特化したソフトウェアも存在する。モデリングが中心となっているソフトウェアは「モデラー」、レンダリングが中心となっているソフトウェアは「レンダラー」と呼ぶ。

各種工程における機能においては、破壊的なものと、非破壊的なものが存在する。非破壊的なものは過去の操作の修正がしやすく、パラメータにキーフレームやドリブンキー/IPOドライバを入れることでアニメーションさせることもできる。しかし、メモリやディスク容量を消費するため、メモリサイズの大きなものを扱ったり細かな編集を繰り返したりといったことは苦手である。互換性の問題もあるため、他のソフトウェアとのやりとりには破壊的な形式に直すことも多かったが、最近は非破壊的な交換形式というものが開発されてきている。

3次元CADソフトウェアについては「CAD」、3次元GISソフトウェアについては「地理情報システム」を、仮想地球儀については「仮想地球」を、3次元プラネタリウムソフトウェアについては「プラネタリウムソフトウェア(英語版)」を参照。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none}
概要

3DCGが発案された当初は一部の用途にのみ用いられる技術であり、多くの処理能力に高価な高性能ワークステーションや専用のハードウェアが必要となることが多いために市場も小さく、ソフトウェアも高価であった。しかし、時代が進むにつれてコンピュータの性能が向上し、高性能なコンピュータが一般に普及することにより、3DCGの市場が拡大してソフトウェアの低価格化・高機能化が進んだ。

3DCGソフトウェアは、科学からエンターテイメント、純粋芸術までさまざまな用途に使われており、用途によって必要な機能、必要な品質、環境、納期などが異なるため、それに合わせて多くの種類が存在する。必要なレベルに達しているソフトウェアのことを「Production Ready」であると表現する。1つの用途を達成するために複数のソフトウェアが必要になることもあり、その場合にソフトウェア同士の連携が重要となる。

3DCGソフトウェアの主な用途としては、以下のものがある。

実写合成映像 (VFX)

映画

CM・企業VP

ドラマ

ミュージック・ビデオ


3Dアニメーション

映画

CM

アニメ

ミュージック・ビデオ

ゲームのムービーシーン

パチンコ・パチスロ機のCG



3Dモーショングラフィックス(#モーショングラフィクス

CM・企業VP

キネティック・タイポグラフィ


タイトルCG

テレビ番組のオープニングCG/ジングルCG

3Dアニメーションロゴ


リアルタイム実写合成

テレビ番組のバーチャルセット(#バーチャルセット

拡張現実 (AR)(#インタラクティブVR/拡張現実 (AR)/複合現実 (MR)


ビジュアライゼーション/ビジュアルコミュニケーション

製品ビジュアライゼーション

テクニカルイラストレーション

建築パース/ウォークスルー(#ビジュアライゼーション向け

エクステリア

インテリア



映像撮影のプレビジュアライゼーション

演劇舞台のデザイン

科学可視化(英語版)

地理情報システム

ニュース番組の再現CG/解説CG

ドーム映像(#ドーム動画作成

プラネタリウム



インタラクティブコンテンツ(#ゲーム及びインタラクティブコンテンツ作成


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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