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を参照してください。(2009年6月)300勝クラブ(さんびゃくしょうクラブ、英語: 300 win club)とはメジャーリーグベースボールにおいて、通算300勝以上を達成した投手の集団。現在24人が達成している。通算300勝の達成は、投手のアメリカ野球殿堂入りの基準の一つとされ[1]、薬物疑惑のロジャー・クレメンスを除いて全員が殿堂入りしている。 300勝クラブは1888年にパッド・ガルヴィンが300勝を達成したことで始まった[2]。19世紀の間にはガルヴィンを含め6人の投手がメンバー入りし、1901年にサイ・ヤングもメンバーとなっている[2]。この時代は2人の優れた投手による先発ローテーション制が一般的で、好投手が勝利を得る機会は現在よりも非常に多かった[3]。その後1924年までに4人が達成している。 しかし1925年から1981年の間に300勝を達成した投手はたった3人だった[2](そのうちアーリー・ウィンとレフティ・グローブの2人は現役最後の勝利で達成[2])。これは1921年のスピットボールの廃止や、第二次世界大戦が原因となっている[4](第二次世界大戦が原因で300勝達成できなかった投手として、ボブ・フェラーやレッド・ラフィングが挙げられる[4])。またベーブ・ルースの台頭により本塁打が試合の重要な部分を占めるようになり、この当時から投手有利の時代ではなくなっている[4]。同時に1920年代には投手4人の先発ローテーション制が確立されている[3]。 1982年から1990年の間に300勝クラブは6人の新たなメンバーを迎えている[2]。これは1970年代中盤から始まるフリーエージェント時代の結果と推測される。フリーエージェント制度は選手の年俸を引き上げ、多くの高齢の投手が以前よりも現役にとどまることを促進させた。もう1つの要因はトレーニング方法とスポーツ医学が発達し、選手の体のレベルをより長く維持できるようになったことである。先発5人によるローテーションの普及により、先発投手の負担が軽減されたことも300勝投手増加につながった[4]。 その後10年以上300勝投手は現れなかったが、2003年から2009年に同年代の4投手が相次いでメンバーに加わった[2]。 凡例 アメリカ野球殿堂入り現役選手 順位投手勝利数300勝達成日達成したチーム達成年齢最多勝獲得回数
歴史
メンバー
1やんく さい/サイ・ヤング5111901年7月3日ボストン・レッドソックス345
2しよんそん うおるたあ/ウォルター・ジョンソン4171920年5月14日ワシントン・セネタース326
3あれくさんたあ ひいと/ピート・アレクサンダー3731924年9月20日シカゴ・カブス376
4ましゆうそん くりすてい/クリスティ・マシューソン3731912年6月28日ニューヨーク・ジャイアンツ324
5かるういん はつと/パッド・ガルヴィン3651888年6月4日ピッツバーグ・パイレーツ310
6すはあん うおおれん/ウォーレン・スパーン3631961年8月11日ミルウォーキー・ブレーブス408
7にこるす きつと/キッド・ニコルズ3611900年9月7日ボストン・ビーンイーターズ303
8またつくす くれつく/グレッグ・マダックス3552004年8月7日シカゴ・カブス383
9くれめんす ろしやあ/ロジャー・クレメンス3542003年6月13日ニューヨーク・ヤンキース404
10きいふ ていむ/ティム・キーフ3421890年6月4日ニューヨーク・ジャイアンツ332
11かあるとん すていふ/スティーブ・カールトン3291983年9月23日フィラデルフィア・フィリーズ384
12くらあくそん しよん/ジョン・クラークソン3281892年9月21日クリーブランド・スパイダーズ313
13ふらんく えてい/エディ・プランク3261915年9月11日セントルイス・テリアズ390
14らいあん のおらん/ノーラン・ライアン3241990年7月31日テキサス・レンジャーズ430
15さつとん とん/ドン・サットン3241986年6月18日カリフォルニア・エンゼルス410
16にいくろ ふいる/フィル・ニークロ3181985年10月6日ニューヨーク・ヤンキース462
17へりい けいろおと/ゲイロード・ペリー3141982年5月6日シアトル・マリナーズ433
18しいはあ とむ/トム・シーバー3111985年08月4日シカゴ・ホワイトソックス403
19らとほおん ちやあるす/チャールズ・ラドボーン3091891年5月14日シンシナティ・レッズ362