30セント・メリー・アクス(サーティ・セント・メリー・アクス、英名:30 St Mary Axe)は、イギリスの首都ロンドンの金融中心地である、シティ・オブ・ロンドンのセント・メリー・アクス通り30番地に聳え立つ超高層ビルの名称。非公式にはピクルスに使用する小さいサイズのキュウリを意味する「ガーキン(The Gherkin)」として広く知られる。
またビルを所有するスイス・リーにちなみ、時にスイス・リ本社タワー、スイス・リ本社ビル、スイス・リ・センター、もしくは単にスイス・リ本社と呼ばれることがある。
ビルは180メートル(590フィート)の高さがあり[4]、ロンドン全体でも有数の高さの建造物である。ビルは主にプリツカー賞を受賞した建築家、ノーマン・フォスター卿と、彼の元同僚建築家であるケン・シャトルワースにより設計されたものである。
ビルは2001年から2004年の3年間で、スウェーデンに本社を置く建設会社、スカンスカ社指揮の下に建設された。 ビルは船舶売買と海運情報の国際市場本部であった、バルチック海運取引所の建物が建っていた場所に建設されている。1992年4月10日、IRA暫定派がその付近で爆弾を爆破させたために、歴史的な本部建物と近隣一帯の建造物が激しく損傷してしまった。 歴史的建造物を保存する組織イングリッシュ・ヘリテッジと、ロンドン政府団体のコーポレーション・オブ・ロンドンは、バルチック海運取引所の再建はセント・メリー・アクス通りに面する建造物の古いファサードを修復するものでなくてはならないと主張した。特に建物内のエクスチェンジ・ホールと呼ばれた部分は、海運会社所有の歴史的にも有名な部分であった。 しかしバルチック海運取引所は、こうした修復の事業に手をつける余裕がなく、1995年に一切の土地をトラファルガー・ハウス社へと売り渡してしまった。そして残っていたほとんどの建築物は慎重に解体され、エクスチェンジ・ホールの内装とファサードは保存・密閉された。 後になってイングリッシュ・ヘリテッジは調査により、建物の損傷が想像していた以上に酷いことを知った。再建を支持する保守派建築家からの異議を押しのけ、彼らは建物を完全修復する主張を取りやめた。その後は、その場所にノーマン・フォスター設計の超高層ビル「ミレニアム・タワー」を建設するなどの案が挙がったが、案のみに終わっている。 1996年、トラファルガー・ハウス社は、9万平方メートル(100万平方フィート)以上あるオフィス空間と、地上305メートル(1000フィート)の場所に展望階を含む、370メートル(1200フィート)のビルの設計案を提出した。計画はそのビルの外観がピクルスに似ているという、かなりな型破りさで一躍注目を集めた。イギリスの新聞、ガーディアン紙の編集次長は、ビルを形容する「卑猥なガーキン(若いキュウリ)」という言葉を造り出した。 その後トラファルガー・ハウス社が自身らが計画した建設案を断念したにもかかわらず、なぜか愛称は定着してしまった。この突飛なデザインのビルは「ガーキン」と呼ばれている他、「タワリング・イニュエンド(Towering Innuendo、聳え立つ暗示)」や「クリスタル・ファルス(Crystal Phallus、水晶の男根像)」とも呼ばれる(それぞれ、「タワーリング・インフェルノ(Towering Inferno、映画のタイトル)」、「クリスタル・パレス(Crystal Palace、水晶宮)」の駄洒落である)。 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。
敷地周辺の歴史
愛称「ガーキン」の由来地上から見た「ガーキン」
建設計画工程.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}