3-キヌクリジニルベンジラート
IUPAC名
1-azabicyclo[2.2.2]oct-3-yl 2-hydroxy-2,2-diphenylacetate
別称BZガス、ベンジル酸キヌクリジン-3-イル、Agent 15
識別情報
CAS登録番号6581-06-2
164-167°C
沸点
320°C
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
3-キヌクリジニルベンジラート (3-Quinuclidinyl benzilate) は、BZガスとも称される無力化ガスの一種である[1][2]。名称のうち「ベンジラート」はベンジル酸のエステルであることを示している。
常温では固体[2]であるため、ガスとして散布する時には溶媒に溶かして使用する。
日本では化学兵器禁止法の第一種指定物質になっている。 人体への作用はアトロピン、スコポラミン、ヒヨスチアミンと他のデリリアントに関連したグリコール酸の抗コリン作用によるものである。
作用
末梢神経作用[2]
瞳孔散大、かすみ眼、口や皮膚の渇き、最初は心拍が速くなり、その後は正常もしくは遅くなる。
中枢神経作用[2]
幻覚、昏睡、物忘れ、混乱などさまざまな意識障害、運動失調症、失見当識
脚注^ ⇒公益財団法人 日本中毒情報センター 化学テロ・化学災害対応体制(概要) P6
^ a b c d ⇒無能力化剤(Incapacitants、 Incapacitating Agent) 国立医薬品食品衛生研究所
歴
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