3大ギタリスト
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そのひとつであるミュージック・ライフで特に三大ギタリストという言葉が頻用されており[2]1975年にはミュージック・ライフの出版元であるシンコー・ミュージック[注釈 3]から「三大ギタリストの探究」が出版され、3者を同列に並べる形式で経歴や奏法などを比較解説している。

これに対して、同時期に出版された他の音楽雑誌・書籍で「三大ギタリスト」という表現を用いないものもある。財団法人ヤマハ音楽振興会から1975年に出版された「ロックギタリスト 炸裂する音に賭ける獅子達」では、3者とも解説とインタビューが掲載された56アーティストのひとつとして扱われており、いずれの項目にも「三大ギタリスト」という表現は登場しない。またミュージックライフと同じシンコーミュージックから1978年に出版された「ジェフ・ベック 孤独の英雄伝説」では、p.331で紹介されているアルバム"FEATURING PERFORMANCES by CLAPTON,BECK & PAGE"の解説で「ヤードバーズ三代のギタリスト」、同p.332で紹介されているアルバム"BECK PAGE CLAPTON"の解説で「ヤードバーズの三人のギタリスト」と記述されているが、「三大ギタリスト」という表現は登場しない。

しかしその後、シンコーミュージック以外の出版物にも「三大ギタリスト」という表現が登場するようになった。1983年に3者が共演したARMS Charity Concertは、バップからライブDVD「アームズ・コンサート 三大ギタリスト夢の競演」という邦題でリリースされ、リットーミュージック刊「ギター・マガジン」2009年5月号に掲載された「現代の3大ギタリスト ジョン・フルシアンテジョン・メイヤーデレク・トラックス」という記事にはクラプトン、ベック、ペイジの解説も掲載されている。
類似表現

1970年ラリー・コリエルジョン・マクラフリンパコ・デ・ルシアがユニットを組んで10年強の活動を行った際には、日本のマスコミがこのユニットを「スーパー・ギター・トリオ」と呼んだこともあり、1980年、ラリー・コリエルが抜けてアル・ディ・メオラに交替した時のライブアルバムは『フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ?スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!』という邦題が付けられている。

またローリング・ストーン誌は2007年2月号でジョン・メイヤージョン・メイヤー・トリオ)、デレク・トラックスオールマン・ブラザーズ・バンド)、ジョン・フルシアンテレッド・ホット・チリ・ペッパーズ)の3人を「The New Guitar Gods」とした。なお、前節の記述の通り、この3人は「ギター・マガジン」2009年5月号で「現代の3大ギタリスト」と表現されている。

前述のとおり『3大ギタリスト』とは『エリック・クラプトン』、『ジェフ・ベック』、『ジミー・ペイジ』の三者を示す固有名称であるが、一般的な言葉として「3大ギタリスト」と使う場合は類似表現として説明が必要である。


エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの三人に、リッチー・ブラックモアジミ・ヘンドリックスを加えて、「5大ギタリスト」という括り方もある[3]
参考文献

吉田弘和
[注釈 4]『三大ギタリストの探究』新興楽譜出版社、1975年。 [注釈 5]

山本安見『ロックギタリスト 炸裂する音に賭ける獅子達』ヤマハ音楽振興会、1975年。 [注釈 6]

石坂敬一[注釈 7]、なかむら☆よういち『ジェフ・ベック 孤独の英雄伝説』新興楽譜出版社、1978年。 [注釈 8]

草野夏矢『天才ギタリストスペシャル クラプトン・ベック・ペイジ』シンコーミュージック・エンタテイメント、2008年。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-401-63163-6。 

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 「三大ギタリストの探究」および「天才ギタリストスペシャル クラプトン・ベック・ペイジ」に於ける表記方法。
^ ペイジは解散まで在籍している。
^ 新興楽譜出版社。
^ 吉田弘和は編集者。本文構成は大貫憲章、斎藤まもる、石野真知子。写真提供はミュージック・ライフ
^ 0073-61014-3129。日本音楽著作権協会承認第501996号。
^ 0073-208030-8528。
^ 監修を担当。
^ 0073-61051-3129。

出典^ p.34、クラプトン、ベック、ペイジ:アナザーヒストリー。
^ 天才ギタリストスペシャル クラプトン・ベック・ペイジ p.112。
^ [1] ギター・マガジン・レイドバックVol.1 「特集1あの頃、みんなギター・ヒーローになりたかった」,2019,リットーミュージック

関連項目

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