3フィート6インチ軌間
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それ以前に建設された標準軌広軌の鉄道は1067 mmに改軌された。また、1873年、ケープ植民地では、1067 mm軌間で鉄道が建設された[3][4]。南ヨーロッパでの数件の調査が実施された後、ジョン・チャールズ・モルテノ(英語版)は急な山脈を横断するのに最も経済的に適したものとして1067 mm軌間を選択した[5]。1873年より、コロニー・ウィリアム・ブロージャーの鉄道技術者の監督の下で[6]、ケープ政府鉄道は、急速に延伸し、1067 mm軌間が南アフリカの標準の軌道となった[7][8]
1876年
ナタル植民地は、1876年に植民地全域を横切るネットワークを建設を開始する前に、10 kmのダーバンネットワークの鉄道の軌間を1435 mmから1067 mmに改軌した[9]。その他の南アフリカ、特にモザンビークベチュアナランドローデシアニヤサランドアンゴラの鉄道も、同時期に1067 mm軌間で建設されました。
1876年以降
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、イギリスオランダにて、1067 mm軌間の路面電車が数多く敷設された。
各国の呼び名

スウェーデンでは、ブレーキンゲ県のほとんどの鉄道がこの軌間であったことから、ブレーキンゲ軌間と呼ばれている[10]

この軌間の別名であるケープ軌間は、1873年に採用された現在の南アフリカのケープ植民地にちなんで名付けられた[3]。ケープ軌間(: Cape Gauge)という用語は、オランダ語ではKaapspoor、ドイツ語ではKapspur、ノルウェー語ではkappspor、フランス語ではvoie capeなどの他の言語でも使用されている。1960年代メートル法移行後、南アフリカ鉄道の軌間は、公式の出版物では、1067 mmではなく、1065 mmとしている[11]

ニュージーランドでは、コロニアル軌間(: Colonial Gauge)という名が使用されていた[12][13]

オーストラリアでは、イギリス植民地時代の用語である3フィート6インチ軌間が使用されている。いくつかのオーストラリアの刊行物において、medium gaugeの用語も使用されている[14]。オーストラリアは、1435 mmまたは1600 mmが標準の軌間であり、1067 mm軌間は、しばしば狭軌と呼ばれている。
類似の軌間

輪軸の調整が必要であるが、最小曲線半径と車両限界などの観点からは1067mmと同じぐらいである。

1100 mm(3フィート 7+5⁄16インチ)- サンタ・テレサ・トラムで使用されている

1093 mm(3フィート 7インチ)- ヒューピング - アッタースベルク - リッダーヒッタン鉄道で使用されていた

1055 mm(3フィート 5+1⁄2インチ)- アルジェリア国鉄(英語版)で使用されている

1050 mm(3フィート 5+11⁄32インチ)- ヒジャーズ鉄道で使用されていた

1000 mm(3フィート 3+3⁄8インチ)- メーターゲージ。主に東南アジアで使用されている

導入例

国/地域鉄道
アンゴラアンゴラの鉄道を参照。数路線の610 mmあるいは1000 mm軌間の鉄道が改軌された。
オーストラリアオーストラリアの鉄道」も参照延長15160 km。ニューサウスウェールズ州の保存鉄道であるジグザク鉄道(英語版)、クイーンズランド州の8313 km、南オーストラリア州のエアー半島鉄道(英語版)およびピチピチ鉄道(英語版)、タスマニア州の632 km、西オーストラリア州の北オーストラリア鉄道(廃止)
バルバドスバルバドス鉄道 (廃止)。762 mmから改軌
ボツワナボツワナ鉄道。延長888 km。
カナダ西ニューブランズウィック鉄道(1880年代に改軌されるまで)
ニューファンドランド鉄道(1988年廃止)
プリンスエドワード鉄道(1930年に改軌されるまで。1989年に廃止)
中国南満洲鉄道 - 東清鉄道(軌間:1524 mm)の一部として建設され、日露戦争時、1067 mmに改軌された。日露戦争後、標準軌に改軌された[15]
 コンゴ民主共和国マタディ・キンシャサ鉄道
コンゴ共和国コンゴ・オセアン鉄道、延長502 km (運行中)
コスタリカ詳細は「コスタリカの鉄道」を参照
エクアドル詳細は「エクアドルの鉄道」を参照
 エストニアタリン市電
ガーナ詳細は「ガーナの鉄道」を参照
ハイチサンマルク線 (廃止)
ホンジュラス詳細は「ホンジュラスの鉄道」を参照
香港香港トラム
インドネシア延長5961 km[16]。インドネシアで最も一般的な軌間である。インドネシア初の鉄道は、標準軌(スマラン - ソロ - ジョグジャカルタ)で建設されたが、その後の鉄道は、経済的な理由により軌間1067 mmで建設された。残った標準軌の鉄道は、第二次世界大戦中に、日本軍によって1067 mmに改軌された。枕木は、標準軌のものを利用した。
アイルランド詳細は「アイルランドの狭軌一覧(英語版)」を参照
マン島詳細は「マン島の鉄道」を参照
日本詳細は「日本の鉄道」および「狭軌#日本の三六軌間」を参照
ジャージージャージー鉄道 (廃止)。標準軌から改軌
マラウイマラウイ鉄道。延長:797 km
モザンビークモザンビーク港湾鉄道(英語版)。延長2983 km(運行中)
ナミビアトランスナミブ。延長2883 km(運行中)。一部、軌間600mmから改軌
オランダ詳細は「オランダの狭軌(英語版)」を参照 (すべて廃止)


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