26世紀青年
Idiocracy
監督マイク・ジャッジ
脚本マイク・ジャッジ
イータン・コーエン
製作マイク・ジャッジ
エリーサ・コプロヴィッツ
音楽セオドア・シャピロ
撮影ティム・サーステッド
編集デヴィッド・レニー
配給20世紀フォックス
公開 2006年9月1日
2008年12月1日(ビデオスルー)
上映時間85分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
興行収入$444,093[1]
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『26世紀青年』(にじゅうろくせいきせいねん、原題・英: Idiocracy[注釈 1])は、2006年にアメリカ合衆国のマイク・ジャッジ監督により製作されたブラック・コメディ。日本では劇場未公開で、2008年12月1日に20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
がDVDで販売。日本でのキャッチコピーは「『20世紀少年』×『WALL・E』÷2=『26世紀青年』!?」。2005年、アメリカ陸軍は極秘裏に人間の冬眠実験を開始する。実験体に選ばれたのは平均的な能力を持った軍人ジョー・バウアーズと売春婦のリタ。1年間の計画だったが、極秘実験の責任者が麻薬不法所持と売春あっせん容疑で逮捕されたため忘れ去られ、二人は500年後の未来に目覚めることになった。500年の間、賢い者が極端なK戦略をとって子作りを控える一方で知能の低い人間が極端なr戦略をとって野放図に子供を作り続けた結果、平均IQが低下し堕落した社会となっていた。ゴミがひたすら積み上げられ、砂嵐が吹き荒れ、農作物は育たず、水の代わりにスポーツドリンクが供給されていた。元の時代に戻るためにタイムマシンを探すジョーは、周囲から馬鹿にされたり刑務所に収監されたりしながらも、この世界の生きている人間の中で一番のインテリであったため、内務長官に任命され、農業の復活と砂嵐を止めさせられる羽目になる。 ※括弧内は日本語吹き替え
キャスト
ジョー・バウアーズ - ルーク・ウィルソン(関俊彦)
リタ - マーヤ・ルドルフ(高乃麗)
フリート - ダックス・シェパード(小森創介)
カマチョ大統領 - テリー・クルーズ(山野井仁)
国防長官 - アンソニー・“シトリック”・カンポス
ドクター・レクサス - ジャスティン・ロング(佐藤晴男)
ナレーター - アール・マン
現在ではカルト的な人気を獲得しているSFコメディ作品だが、制作が完了した2005年当時は、劇場公開まで1年以上塩漬けにされ、批評家向けの試写会も開催されず、スタジオの宣伝もほぼされないなど冷遇され、全米ではたった130の映画館でのみ小規模上映された。この理由について、映画で描かれる未来人たちがFOXニュースのメインターゲットであるプアホワイトであり、それを笑いのネタにしていたために配慮したからではないかといわれている[2]。そのため興行的には大惨敗に終わったが、Rotten Tomatoesでは批評家、観客双方で概ね好評を得た[3]。
ドナルド・トランプが大統領に当選した際に、この映画が予言したなどと言われ、注目が集まった[2]。これについてマイク・ジャッジはインタビューで「僕は預言者なんかじゃないよ。だって予言の時期を490年も外しちゃったんだからね」と答えた[2]。なお、この映画には暴徒化した群衆がホワイトハウスを襲撃するシーンもある。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ Idiot(馬鹿の意)とcracy(体制・政治の意)より。
出典^ “Idiocracy