24時_(サニーデイ・サービスのアルバム)
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『24時』
サニーデイ・サービススタジオ・アルバム
リリース1998年7月15日 (1998-07-15)
録音

1998年2月16日 ? 5月11日 (1998-02-16 ? 1998-05-11)

SOUND aLIVE(深沢

ジャンル

ロック

時間82分19秒
レーベルMIDI
プロデュース曽我部恵一
チャート最高順位


10位(オリコン

サニーデイ・サービス アルバム 年表

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サニーデイ・サービス

(1997年 (1997))


24時

(1998年 (1998))


MUGEN

(1999年 (1999))


EANコード
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『24時』収録のシングル

さよなら! 街の恋人たち
リリース: 1998年5月27日 (1998-05-27)

今日を生きよう
リリース: 1998年9月2日 (1998-09-02)

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『24時』(にじゅうよじ)は、1998年7月15日 (1998-07-15)に発売されたサニーデイ・サービス通算5作目のスタジオ・アルバム
解説

バンドとしてひとつの完成をみた前作『サニーデイ・サービス[注釈 1]から9か月という短いインターバルで発売された本作は、混沌とした空気をそのまま作品化したような多種多様な曲が並ぶ全16曲、計82分の大作となった。そのときの状況を曽我部恵一は後年、「その前のセルフ・タイトルのアルバム[注釈 1]で『若者たち[注釈 2]「東京」[注釈 3]でやってきたことは完成したんですよね。バンドの力量もいいあんばいのところにきたし。でもそれから後はちょっとマイナー・チェンジした作品を1年か2年に1枚ずつ出していくって気分には全然なれなくて、もう辞めるかまったく新しいことをやるかって、混沌としていたんですよ。病院とか行っていないけど、たぶんノイローゼだろうね。ちょっとおかしかったんじゃないかな?」「『東京』[注釈 3]以降は、リスナーからも“サニーデイ・サービス”って優等生っぽく見られるのに対する反発とかもあったかも」[1]と振り返っている。

更に後年、このアルバム自体については「『24時』は精神的にけっこうね、“自分たちが思うようにならない、評価されない”ってことが原因だと思うんだけど、酒の量がすごい増えた。とにかく毎日泥酔してた。リスナー全部が敵だった。もう制御不能だったね。迷いとか、もがきとか、全部ひっくるめて俺のピュアなところが出てるかなって思いますね」「シングルにも切れ味がなくなってきて、バンドとして迷宮入りしかけてるよね。だって<さよなら! 街の恋人たち>[注釈 4]って、全然サニーデイっぽい曲でもなんでもないし、シングル・カットする必要ないじゃん。でも、この混乱を混乱として出せたからまだ良かったよね。これを変にまとめて“サニーデイのニュー・アルバムが出ました!”っていう形で出したら最悪。これは誰が見てもバンドが混乱している状態ってわかるじゃない。だからまだよかった」[2]と振り返っている。

アルバムは13曲目からの3曲で、それまでの12曲と異なる様相を呈していくが、制作の動機は「反動かなぁ? あのね、例えば『愛と笑いの夜[注釈 5]はね、ドス黒いんだけど彼岸の澄み切った感じとかもあって、ほんとに死っていう感じのイメージだったんですよ。そういうんじゃなくて、ギトギトした生のイメージというか、そういうアルバムを作りたかった。なんか前は旅のアルバムが作りたかったんだけど、今回はそういうコンセプトとか筋道とかなしで、淀んでるけどギラッとしてるような感じ…石油とかの表面のギラギラ感とか古い銀色の鈍光り、そういうのを作ろうと思って入ったんですよね。何となくそういうイメージがあって。はっきりしないんだけど、とりあえずスタジオに入ってそれをモノにしてみようと思ってやったって感じですか。でも何やっても思惑から全然はずれてくんですよ。だからもう途中で何でもいいっていう風になって、完全に放棄した感じ。ディレクターもいないしプロデューサーもいないし、とにかく3人だけスタジオにいて。もう何やってもダメだから“もういいよ!”って半ばキレつつ。で、このまま何かが出来上がるでいいし、完全な失敗で途中で終わっちゃうんなら終わっちゃうでいいから、とにかくそれを全部出してみようとは思った」「見えないんですよねえ。何やってんのか何やりたいのかがわかんなくて。だからもう作っててね、今回は評論家の人とか堅いロックのリスナーからはダメ出し出るだろうなと思ってた。でもそれでもいいから、とにかく説明のつかないものを全部ドバッと出しちゃおうっていうのは結構あったんですよね。まあ未だにそんな整理がついてないですね。何作ったかよくわかんないっていうか。なんかぼんやりした輪郭は見えてきたけど、ほんと作業中とか作業直後とかはよくわかんないっていう」「最高傑作だと思いますよ。ただね、例えば短いインタビューとかで“今回のアルバムはどういったコンセプトで、どういうアルバムですか?”って訊かれても“それ話すの一晩かかるぞ”っていう感じになっちゃうから難しいですねぇ。“どこが最高傑作か”とか“どの部分が今までのよりいいのか”とかが今いちわかんないんですよね」[3]という。

本作には本編の12cmCDに加え、ボーナス・ディスクとして「ベイビー、カム・ヒア組曲」収録の8センチCDがつけられているが、その理由を「“これが人間なんだ、これが生き方なんだ”っていう感じを何とか音楽にしたいし、誠実にやろうっていうのは凄いありますね。自分に正直にやりたいなってほんとに思うし。“どこへ向かって、何だったのか?”っていう。だから<24時のブルース>は本当そういう曲で、自分が作ったやつの中で一番好きかも。そういうことをいい形で出せたのは嬉しいなあと思うし、あっち行ったりこっち行ったり考え方が一つに定まらないような自分みたいなのを凄いいい曲に出来たなと思いますね。でもね、それで1枚作ったんだったけど、それでもやっぱりボーナスCDのもう1曲っていう。それが結構大変だった。業務的なことなんだけど、もうマスターが工場に行く寸前だったんですよ。そこで連休中だったにもかかわらずストップかけて、まず“もう1枚ボーナス・ディスク的につけて同じ3000円で出すことは可能か”って調べたらOKが出たから、“じゃあ明日録るから”っていう。でも連休中だから僕らが楽器入れてる倉庫とかも全部閉まってるし、エンジニアも当然休んでたんだけど、“それやらないとほんと困るから”ってことで…たぶん向こうが困るんだと思うんだけど。<24時のブルース>はいい形で出来たし、凄くきれいなエンディングなんだけど、そっから更に行きたいっていうのがあって。それは何かっつったら、スタジオにこもってとんでもないことをやって、その結末みたいな部分を楽屋オチ的なね…例えばキス・シーンで舞台が終わったんだけど、最後にガタッと書き割りが倒れちゃうみたいな、そういう終わり方がしたくて。なんかね、きれいすぎた感じがあったんですよね。むず痒いような。もう僕が作れる精一杯だなと思ったんだけど、そう思ってる自分も込みでもう一回バタッと現実に戻すというか、“そんな納得しちゃいかんだろう!”みたいな。やっぱ最後はガーッと引いてって、すっごい感動的な舞台のセットもカメラもスタッフも全部見切れてるみたいな、そういう風にしたくて」[3]と答えている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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