24ゾイド
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24ゾイド(ツーフォーゾイド)は、トミー(現タカラトミー)より発売された『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。SFイラストレーターの横山宏がデザインを担当した。
概要

1/72スケールのキットと同じ動力ユニットを用いて1/24スケールとしたシリーズ。製品キットとしてのサイズはほとんど中・大型だが、1/24スケールの組み立て玩具であるため、設定上は小さく実際にはアタックゾイド(コマンドゾイド)と同程度のサイズ。例としてサンドスピーダとウルトラザウルスに付属するビークルが設定上、同一サイズであり、製品上、アイアンコングと同サイズのゴーレムもスケール的にはアタックゾイドのシルバーコングと同一サイズである。四肢の関節が可動する同スケールの兵士の完成品フィギュアがセットされる。

従来のキットに同梱されていた小冊子[1]に、横山宏が製作したミノタウロスというアイアンコングを改造した1/20スケールのゾイドが掲載されたことを機に、トミーが横山宏にデザインを依頼し1987年に商品化された。デザインを担当した横山宏は、帝国側24ゾイドには映画『スター・ウォーズ』の影響があると語っている[2]。トミーの田島豊と袖島啓はインタビューに際し、24ゾイドはアクションフィギュアが中心であるアメリカ市場向けに企画され、通常のゾイドフィギュアよりも感情移入できるよう3?4インチのフィギュアを載せられるよう開発されたと語っている。しかしながら、アメリカでは完成品玩具が主流であったことから、実際には日本のみの展開であったという[3]

なお、1999年にゾイドが復活した際にユージンより復刻販売された「コマンドゾイド」(アタックゾイド)には1/72のゴーレムとバトルローバーが新規に作られ収録された。

第一期シリーズ(1983?1991)においては第5回の公募コンテストにおいて対ゴーレム用の共和国24ゾイドが募集され[4]、カニ型のデザインが選ばれたものの[5]、商品化には至らなかった[注 1]

24ゾイドのラインナップ一覧
番号名称発売日備考
E24-01デスピオン1987年7月
E24-02ロードスキッパー1987年7月
E24-03ドントレス1987年7月
R24-04メガトプロス1988年3月
R24-05バトルローバー1988年3月
R24-06ネプチューン1988年4月
E24-07ゴーレム1988年8月
24-F1ショットウォーカー1988年7月発売前の広告では「フィギュアプレイセット2(仮)」の呼称が用いられていた[7]
24-F2サンドスピーダ1988年7月発売前の広告では「フィギュアプレイセット1(仮)」の呼称が用いられていた[7]

ゼブル(ZEVLE)

1992年にトミーが発売したシリーズ。ゾイドとは異なる世界設定を持ち、24ゾイドがカラーリングと名称を改めた上で復刻販売された(ただし、短命で終わっている)。24ゾイドでは1体のゾイドに付き完成品1人だった兵士フィギュアが、要組み立てで2人分付属していた。また、惑星メルダを舞台に地球から移民してきた人類「惑星メルダ警備軍」と過去にメルダを離れた機械人類「ゼーヴァ星帝国軍」が生体バトルビークル「ゼブル」を用いて争う。

パッケージアートは高荷義之がゼーヴァΘ、ザーガム、ゴルゴラの三種類を担当した[8]

ゼブルのラインナップ一覧
ザーガムデスピオンリカラー
ゼーヴァΘロードスキッパーのリカラー
ギギーマドントレスのリカラー
ゴルゴラゴーレムのリカラー
ランドギャロップバトルローバーのリカラー
ボライドネプチューンのリカラー

パンツァーティーア

2003年にはトイズドリームプロジェクトによりネプチューンバトルローバーデスピオンが復刻販売され、同年よりウェーブから装甲動物戦記パンツァーティーアシリーズとして帝国側24ゾイドと同型のものが販売された。パンツァーティーアシリーズには一部改変されたパーツや、1/20スケールの兵士が新規で作られてキットに付属した。

横山宏は自著において24ゾイドという呼称が使えないためパンツァーティーアに改称した旨を語っている。パッケージイラストは『ゼブル』に使われた高荷義之のイラストを横山宏によって調整し直したものとなる[9]
設定

24ゾイドは共和国機・帝国機で異なる設計思想が取り入れられている。帝国側の機体は白い装甲(レーダーの電波を吸収する特殊装甲)で覆われ、ステルス性を重視[10]デスザウラーの支援機として開発された[11]。一方で、共和国側の機体は視界性を重視し、防弾処置を施した透明装甲を採用している[12]。また、導入時期に共和国首都が陥落したことを受け、同国軍はデスザウラーが満足に動けない谷間や断崖を擁する中央山脈に拠点を設置。共和国24ゾイドもゲリラ戦で活躍した[13]。24ゾイドに搭乗する兵士は特殊部隊や特殊工作用の兵装を着用・装備しており、帝国側では耐熱・防寒能力・防弾機能の高いプロテクター、さらにその下には耐Gスーツ兼用のソフトメタルグロススーツを着用している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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