21世紀の資本
Le Capital au XXIe siecle
原著の表紙
著者トマ・ピケティ[1]
訳者山形浩生[1]
守岡桜
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『21世紀の資本』(21せいきのしほん、仏: Le Capital au XXIe siecle)とは、フランスの経済学者であるトマ・ピケティの著書。
2013年にフランス語で公刊され、2014年4月には英語訳版(英: Capital in the Twenty-First Century)が発売されるや、Amazon.comの売上総合1位に輝くなど大ヒットした[3]。アメリカ合衆国では2014年春の発売以降、半年で50万部のベストセラーとなっており、多くの言語で翻訳されている[4]。2015年1月現在、世界10数カ国で累計100万部を突破し[5]、世界的なベストセラーとなった[6]。
長期的にみると、資本収益率(r)は経済成長率(g)よりも大きい。資本から得られる収益率が経済成長率を上回れば上回るほど、それだけ富は資本家へ蓄積される。そして、富が公平に再分配されないことによって、貧困が社会や経済の不安定を引き起こすということを主題としている。この格差を是正するために、累進課税の富裕税を、それも世界的に導入することを提案している。
日本での版権を持つみすず書房は、日本語版 (ISBN 978-4-622-07876-0) を2014年(平成26年)12月8日に出版した[1][7]。それ以前の紹介では『21世紀の資本論』(21せいきのしほんろん)と表記したものが多い[8]。2015年1月現在、日本語版は定価5,500円(消費税別)にも関わらず、売上部数が13万部に迫っている[5]。
2019年にマシュー・メトカルフ製作、ジャスティン・ペンバートン(英語版)監督で映画化された[9]。目次 資本主義の特徴は、資本の効率的な配分であり、公平な配分を目的としていない。そして、富の不均衡は、干渉主義(富の再分配)を取り入れることで、解決することができる。これが、本書の主題である[10]。
1 本書の内容
2 特徴
3 出版と当初の反応
4 評価
5 データエラー問題
6 脚注
6.1 注釈
6.2 参照元
7 参考文献
8 関連項目
9 外部リンク
本書の内容