2023年の出版
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今後はWeb媒体として継続する[5]

18日 - 東京書籍が前年4月から使用を開始した高校1年生向けの教科書『新高等地図』に地名の誤記など約1200か所余りの訂正箇所があり、発行済みの約3万6千部のうち約2万5千部を再配布していたことが判明。同書は文部科学省教科書検定に合格していた。同社は原因として「コロナ禍の影響により在宅ワークでの作業となり校閲作業が不十分だった」としている[6][7]。これに関し、同検定で405件の検定意見が付いて一発不合格となった『新しい歴史教科書をつくる会』は「検定のやり方が不公平である」として、2月27日に文部科学大臣永岡桂子宛ての公開質問状を提出したことを表明した[8]

28日 - 2001年に月刊誌として創刊し、2003年に月2回の刊行に移行していた講談社の青年漫画雑誌イブニング』がこの日発行の6号をもって休刊。なお一部の作品については同社漫画アプリサイト『コミックDAYS』で継続される[9][10][11]

3月

1日 - KADOKAWAの週刊テレビ情報誌週刊ザテレビジョン』(1982年創刊)がこの日発売の3月10日号をもって休刊。『月刊ザテレビジョン』に統合[12][13]

2日 - 健康情報誌『壮快』、『安心』、『ゆほびか』や実用情報誌『特選街』(2021年10月に休刊)などを刊行していたマキノ出版(東京都中央区、1977年10月設立)がこの日、東京地方裁判所(以下、東京地裁と表記)に民事再生法適用を申請し、即日保全・監督命令を受けた。負債総額は信用調査会社3社[注 1]調べで約15億円から約16億2千万円余りと見られている[14][15][16]。その後、スポンサー企業との交渉が進展せず再建を断念。5月29日に同地裁から民事再生手続廃止決定及び保全管理命令を受け[17]、6月23日に破産手続き開始決定を受けて倒産した[18][19]

7日 - 2020年9月に休刊した女性ファッション雑誌『andGIRL』(アンドガール)が2年半振りに年4回発行の季刊誌としてこの日復刊。また発行元も休刊前のエムオン・エンタテインメントからDONUTSに変更された[20]

31日

毎日新聞中部本社愛知県岐阜県三重県(伊賀・熊野を除く)向けの毎日新聞夕刊の発行を休止。

静岡新聞夕刊がこの日の発行をもって廃止[21]

スポーツ新聞西日本スポーツ』(西日本新聞社発行、1955年創刊)がこの日をもって紙面発行を休止[22]


4月

10日 - 講談社は、昨年11月に刊行した『ゲームの歴史』(全3巻、岩崎夏海稲田豊史共著)について、刊行直後から「掲載内容に事実誤認がある」との指摘を受け同社で再確認を行った結果、事実誤認や情報源が確認できない箇所が多数発見されたとして発売中止、及び書店に対して在庫分の返品を依頼したことを明らかにすると共に、返品を希望する読者に対しても対応するとした。同社は「読者や関係者の皆様にご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます」とコメントした[23][24]

28日 - 朝日新聞名古屋本社発行の愛知県・岐阜県・三重県(伊賀・熊野を除く)向けの夕刊の発行をこの日をもって休止[25]

5月

19日 - 中堅出版社のダイヤモンド社の子会社で、かつては海外旅行ガイドブック『地球の歩き方[注 2]を刊行していたダイヤモンド・ビッグ社(東京都渋谷区、1969年9月設立)がこの日、東京地裁から特別清算開始決定を受けた(5月30日に判明)。負債総額は約10億5000万円に上る。同社は2021年3月期決算で約14億円の赤字を計上。本年3月31日に株主総会の決議により解散していた[26][27]。「2021年の出版#1月」も参照

30日 - 1922年(大正11年)に創刊し、日本最古の総合週刊誌として100年強の歴史を持つ朝日新聞出版発行の『週刊朝日』が、部数減を理由にこの日発売の号をもって休刊。休刊は1月19日に同社公式サイトで発表された。同社では同誌の休刊に伴い出版物の定期購読の扱いを取りやめると共に、ニュースサイト・AERA dot.や書籍部門に注力していく方針。また連載の一部はライバル誌だった『サンデー毎日』(毎日新聞出版)に引き継がれる[28][29][30]

6月

20日 - 音楽之友社クラシック音楽レコード評論の専門誌『レコード芸術』(1952年創刊)がこの日発行の7月号をもって休刊[31]

23日 - 集英社の季刊漫画雑誌『ザ マーガレット』(1982年創刊、1997年に月刊化、2019年から季刊化)がこの日発行の夏号をもって休刊[32]

30日

1968年に月刊誌として創刊、2022年から季刊化されていたプレイヤー・コーポレーションの音楽雑誌『Player』がこの日発行の2023年Summer号をもって休刊。休刊は6月14日に雑誌公式サイトで発表された[33]

KADOKAWAはこの日、児童書レーベル「角川つばさ文庫」から7月12日に刊行する予定だった深海ゆずは作の『七色ギフテッド! 天才だらけ!? 学校生活はがけっぷち!』について、「事実と異なる誤解を招く表現があった」として謝罪、同書の発売を延期すると同時に先行配信していたポータルサイト「ヨメルバ」からも削除したことを発表。また作者の深海も自身のTwitterで「今回の事態について深くお詫び申し上げます」とした[34]


7月

4日 - 新潮社が発行する小学生向けファッション雑誌『ニコ☆プチ』の6月22日に発売された8月号の付録に収録されていた漫画が、「性的描写が強すぎる」と一部で批判され物議を醸していることについて、同社はこの日までに公式サイトで「{読者の皆様から)指摘を受けていたことを公表すると同時に、内容の一部に不快な思いをされていた方がいらっしゃたことを重大に受け止め、さらに多くの方々にご心配をお掛けしたこと、また今後は注意深く読者の皆様に向き合うよう努力を重ねます」と謝罪した[35]

5日 - 3月に民事再生法を申請するも再建を断念、破産したマキノ出版の関連会社で、商品情報雑誌の編集及びウェブサイトを運営していた特選街出版(1978年9月設立、東京都中央区)と健康情報誌の企画編集を手掛けていたマイヘルス社(1974年4月設立、同)の2社がこの日、東京地裁から破産開始決定を受け倒産した(7月31日に判明)。負債総額は東京商工リサーチ調べで2社合わせて約5億円に上る[18]
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