2021年ドイツ連邦議会選挙
Bundestagswahl 2021
内閣第4次メルケル内閣
改選数735(定数:598 超過議席:137)
選挙制度小選挙区比例代表併用制
有権者満18歳以上のドイツ国民
有権者数61,168,234
投票率76.6%(0.4%)
第1党第2党第3党
党首オラフ・ショルツアルミン・ラシェットアンナレーナ・ベアボック
政党SPDCDU/CSUB90/Gr
党首就任2020年8月10日[注釈 1]2021年1月16日2018年1月27日[注釈 2]
党首選挙区ポツダム=ミッテルマルクII - テルトウ=フレーミングII選挙区
選挙前首相
2021年ドイツ連邦議会選挙(2021ねんドイツれんぽうぎかいせんきょ、ドイツ語: Bundestagswahl 2021)は、2021年9月26日にドイツ連邦共和国で行われた連邦議会議員の選挙である[2][3]。
当時現職だったアンゲラ・メルケル首相は、今回の選挙には立候補せず議員を任期満了で退任すると共に、首相の座を降りて政界を引退した[4][5]。 連邦議会議員の任期満了に伴って行われた選挙である。4期16年にわたって政権を担ってきたメルケル首相は、今回の選挙には出馬せず政界からの引退することを表明していたため[5]、後任の首相を決める選挙として国際社会からも高い関心を集めることとなった[6]。 選挙までの数か月間の世論調査では、各党の支持率が大きく動き史上まれにみる混戦となった。前回2017年の選挙後は、長らくキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)が支持率でトップを保ってきていたが、2021年5月に同盟90/緑の党がはじめて首位の座を奪うこととなった。しかし、緑の党のベアボック党首に学歴詐称や著作の盗作疑惑などが発覚し、支持率は急落。一方でキリスト教民主同盟のラシェット党首は、ドイツ西部の洪水被災地を訪問した際に談笑している姿が報じられ、こちらも支持率を落とすこととなった。そうした中で、ドイツ社会民主党(SPD)は、首相候補のショルツ財務相が実務能力の高さと堅実な印象で人気を集め、支持率が急上昇し首位に躍り出た[7]。ただ投票直前には、キリスト教民主・社会同盟も追い上げもみせ、社会民主党との支持率差は1?3ポイントと拮抗し、最後まで予断を許さない様相を呈した[8]。
概要
基礎データ
内閣
選挙時:第4次メルケル内閣
連邦首相:アンゲラ・メルケル(CDU)
与党:CDU、CSU、SPDによる大連立
選挙後:ショルツ内閣
連邦首相:オラフ・ショルツ(SPD)
与党:SPD、B90/Gr、FDPによる三党連立
投票日
2021年9月26日
改選数
735
法定定数:598(うち選挙区の定数299議席)
超過議席:137
選挙制度
小選挙区比例代表併用制
選挙権/被選挙権者
共に満18歳以上のドイツ国民
投票
選挙区候補投票(Erststimmen)と政党名簿投票(Zweitstimmen)の二票制。
当選者決定方法
小選挙区は最多得票を得た候補が当選。
全体議席は政党名簿投票の結果によって決められるが、少数政党乱立防止の観点から、1:政党名簿投票で有効得票総数の5%以上を獲得、2:小選挙区で3名以上の当選者を出した。いずれかの要件を満たした政党にのみ議席配分される。ただし、少数民族政党にはこれらの阻止条項は適用されないため、今回の選挙ではシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のデンマーク系やフリースラント系住民による地域政党・南シュレースヴィヒ選挙人同盟(SSW)が1名を当選させている[9]。