2020年アメリカ合衆国大統領選挙
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これによりトランプは1992年アメリカ合衆国大統領選挙におけるジョージ・H・W・ブッシュ以来28年ぶりに落選した現職の大統領となった[16]

11月23日にエミリー・W・マーフィー(英語版)一般調達局(英語版)長官はバイデンに次期大統領として連邦予算や連邦設備を政権移行手続き(英語版)に使用する事を認める通知を発した[17][18][19]

12月14日に全米50州及びコロンビア特別区において11月3日の一般投票の結果選出された選挙人による投票が実施された。一般投票の結果と異なる投票をする、いわゆる「不誠実な選挙人(英語版)」は発生せず、バイデンは当選に必要な過半数の270人を超える306人(トランプは232人)の選挙人を獲得して当選を確実にした[20][21]

なお、この間トランプとその支持者は根拠無く「不正選挙」と主張して訴訟を連発したが、裁判所により棄却、もしくは自らの取り下げなどが続き、12月11日に4州で結果無効の訴えが連邦最高裁判所に退けられたことで法廷闘争も敗北が決定付けられた[22]。これにより、選挙結果を覆す手段は事実上尽きた[20][23]

2021年1月6日連邦議会の上下両院合同会議において、各州から送られてきた選挙人投票結果の正式な集計と確認が行われた。トランプ支持者が議会に侵入して占拠したため作業が一時中断された[24] が、再開後の翌7日に結果が議会で承認されたためバイデンの当選が最終確定した[25]

1月7日にトランプは連邦議会議事堂襲撃事件を受けてツイッターに声明を発表し、「整然とした」政権移行を約束[26]。これは事実上の敗北宣言と受け止められた[26]

1月20日にバイデンとハリスの大統領・副大統領就任式が行われてバイデンが第46代大統領、ハリスが第49代副大統領に就任した[27]。またトランプは就任式に出席せず自らの退任式を軍基地で行なった[28]

2020年の上院議員選挙(英語版)(100議席中35議席改選)[29]・下院議員選挙(英語版)(全435議席改選)と同日実施された[30]
主な日程

いずれも現地時間表示。
2019年

6月18日:共和党の現職トランプ大統領が再選にむけた正式な選挙活動を開始。

民主党主催候補者討論会(2019年開催分)

第1回(6月26日?6月27日):世論調査・資金調達額のいずれかの要件を充足した20人の候補を2日に分けて開催。

第2回(7月30日?7月31日):第1回同様の要件を充足した20人の候補を2日に分けて開催。

第3回(9月12日):世論調査(所定の世論調査中4つで2%以上支持)・資金調達(13万人以上かつ20州で400人以上からの寄付)の両要件を充足した10人の候補で開催。

第4回(10月15日):第3回同様の要件を充足した12名の候補で開催。

第5回(11月20日):世論調査(所定の世論調査中4つで3%以上支持、または所定の予備選等先行州の世論調査2つで5%以上支持)・資金調達(16.5万人以上かつ20州で600人以上からの寄付)の両要件を充足した10名の候補で開催。

第6回(12月19日):世論調査(所定の世論調査中4つで4%以上支持、または所定の予備選等先行州の世論調査2つで6%以上支持)・資金調達(20万人以上かつ20州で800人以上からの寄付)の両要件を充足した7名の候補で開催。

2020年

1月14日:第7回民主党主催候補者討論会?世論調査(所定の世論調査中4つで5%以上支持、または所定の予備選等先行州の世論調査2つで7%以上支持)・資金調達(22.5万人以上かつ20州で1,000人以上からの寄付)の両要件を充足した6名の候補で開催(参加候補:ウォーレン、サンダース、クロブシャー、ブティジェッジ、バイデン、ステイヤー)。


2月3日アイオワ州党員集会(予備選挙・党員集会の皮切り):民主党では、結果の集計に用いるアプリに不具合があるとして、100パーセントの集計結果は6日になってようやく公表された。ブティジェッジ候補・サンダース候補が接戦となる結果であったが、集計のミスの可能性から点検が行われた[31]。民主党の主要候補で党員集会等の開始時点で選挙活動を継続していたのは、マイケル・ベネット、ジョー・バイデン、マイケル・ブルームバーグ、ピート・ブティジェッジ、トゥルシー・ギャバード、エイミー・クロブシャー、デュバル・パトリック、バーニー・サンダース、トム・ステイヤー、エリザベス・ウォーレン、アンドリュー・ヤンの11候補。代議員を獲得したのは、ブティジェッジ、サンダース、ウォーレン、バイデン、クロブシャーの5候補の見通し。共和党ではトランプ大統領が圧勝(38代議員獲得。対立候補のウェルド候補が1代議員確保)。

2月7日:第8回民主党主催候補者討論会?第7回同様の要件を充足した候補と、直前のアイオワ州党員集会で一人でも代議員を獲得した候補で開催(第7回参加者に加えてヤンが資格充足し参加)。

2月11日ニューハンプシャー州予備選挙:民主党のトップはサンダース候補、やや後れてブティジェッジ候補。クロブシャー候補が善戦して3位に入った。この3候補が代議員を獲得し、バイデン候補・ウォーレン候補は15パーセントの足切り要件を満たせず、代議員を獲得できなかった。同日、アンドリュー・ヤン、マイケル・ベネットの両候補が撤退(残る主要候補は9名)。共和党は、トランプ候補が全代議員を確保(22代議員)。

2月11日:民主党デュバル・パトリック候補が撤退(残る主要候補は8名)。

2月19日:第9回民主党主催候補者討論会ー世論調査(所定の世論調査中4つで10%以上支持、または所定の予備選等先行州の世論調査2つで12%以上支持)充足か、アイオワ・ニューハンプシャー州のいずれかで代議員を獲得した候補で開催(ブティジェッジ、サンダース、ウォーレン、クロブシャー、バイデン、ブルームバーグの6候補が要件充足し参加)。ブルームバーグが討論会に初参加。

2月22日:ネバダ州民主党党員集会(共和党は同州の党員集会をキャンセル)

2月25日:第10回民主党主催候補者討論会 第9回同様の要件を満たす候補で開催[32]

2月29日サウスカロライナ州民主党予備選挙(共和党は同州の予備選挙をキャンセル)


3月3日スーパー・チューズデー(民主党は、アラバマ・米領サモア・アーカンソー・カリフォルニア・コロラド・メイン・マサチューセッツ・ミネソタ・ノースカロライナ・オクラホマ・テネシー・テキサス・ユタ・バーモント・バージニアにて計1,344代議員の配分決定)(共和党は、米領サモア(3/18実施)とバージニア(キャンセル)に代えてアラスカ州で行われ、計814代議員)

3月10日:予備選挙等集中日(民主党は、海外党員・アイダホ・ミシガン・ミシシッピ・ミズーリ・ノースダコタ・ワシントンにて計365代議員の配分決定)

3月14日:北マリアナ諸島民主党党員集会(共和党は15日)(代議員数:民主党6、共和党9)

3月15日:第11回民主党主催候補者討論会[33]

3月17日:3月17日予備選挙等集中日(民主党は、アリゾナ、フロリダ、イリノイにて計411代議員の配分決定、共和党はキャンセルされたアリゾナ以外)

3月18日:米領サモア共和党党員集会(代議員数9)


4月7日:ウィスコンシン州民主党予備選挙(代議員数84)

4月10日:アラスカ州民主党予備選挙(代議員数15)

4月17日:ワイオミング州民主党党員集会(代議員数14)

4月28日:オハイオ州民主党予備選挙(代議員数136)

5月2日:カンザス州民主党予備選挙(代議員数39)

5月12日:ネブラスカ州民主党予備選挙(代議員数29)


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