2020年の科学
1月28日 - 厚生労働省が記者会見を開き、日本人初の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した[11]。
1月30日 - 日本政府がこの日に2019年度補正予算案を成立させた[12]ことにより、ハイパーカミオカンデ計画が正式に開始した[13]。
2月
2月5日 - 白亜紀の後期に生息していた軟体動物の殻の化石を分析した結果、当時の1年は372日であり、1日は現在よりも30分短かったと報告された[14]。地球の自転速度は月の潮汐効果によって減速している。
2月11日 - 世界保健機関 (WHO) が中国で発見された新型コロナウイルスによる疾患を「COVID-19」、国際ウイルス分類委員会 (ICTV) がこのウイルスを「SARS-CoV-2」と命名した[15]。
2月12日 - ヨーク大学の研究で、d*(2830) ヘキサクォーク(英語版)のボーズ・アインシュタイン凝縮の形成が、初期宇宙において暗黒物質とされている85%の物質を説明するのに十分な量が生成されていた可能性が報告され、暗黒物質の新しい候補とされた[16]。
2月25日 - 岐阜県飛騨市に建設された重力波望遠鏡のKAGRAが観測を開始した[17][18]。
3月
3月5日 - NASAの火星探査ミッション「マーズ2020」の火星ローバーの名前が「パーサヴィアランス」に決まったと発表された[19]。
3月11日
ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTを使った観測で、太陽系外惑星WASP-76bには鉄の雨が降ることが分かった[20][21]。
1961年に理論的に予測されていた核電気共鳴を、初めて実験的に確認されたことを報告する論文が発表された[22][23]。
3月19日 - 人工衛星からの観測データで、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴うロックダウンなどの影響で、世界中で大気汚染が大幅に改善したことが示された[24][25]。
4月
4月9日 - ATLAS彗星 (C/2019 Y4)の核が崩壊した可能性が指摘された[26]。実際に同月20日と23日にはハッブル宇宙望遠鏡による観測で核が崩壊しているのが観測されている[27]。
4月15日 - NASAはケプラー宇宙望遠鏡によるトランジット法での観測データから、惑星ケプラー1649cを発見したと発表した。当初、この観測データは偽陽性(惑星のトランジットによるものでない)とされていたが、解析を改めて行った結果、存在が確認された。
4月22日 - タスマニア大学の研究によって、マイクロプラスチックによる汚染が南極でも確認された[28][29]。
5月
5月1日 - 東京大学などの研究で、室温下での条件で初めて二原子炭素の合成に成功したと発表された[30][31]。
5月5日 - 有人宇宙船や宇宙ステーション打ち上げ用に開発が進められていた中国の大型ロケット「長征5B」が初めて打ち上げられた[32]。
5月8日 - 人間の生存において限界とされる湿球温度まで気温が上昇していることが、亜熱帯地域などで既に数回確認されていることが研究により明らかとなった[33]。
5月30日 - アメリカの宇宙開発企業スペースXが、この日の午後3時22分(日本時間31日午前4時22分)、NASAの2人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船クルードラゴンを打ち上げ、初の有人飛行に成功した[34]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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