イギリスの「2020年自由民主党党首選挙」とは異なります。
2020年自由民主党総裁選挙
公示日2020年9月8日
選挙制度両院議員総会による総裁選挙
有権者数衆議院議員 283票
参議院議員 111票
都道府県連 141票
合計 535票
候補者菅義偉岸田文雄石破茂
議員票2887926
都道府県票891042
合計3778968
選挙前総裁
安倍晋三
選出総裁
2020年自由民主党総裁選挙(2020ねんじゆうみんしゅとうそうさいせんきょ)は、2020年9月14日に行われた日本の自由民主党の党首である総裁の選挙である。
概要[ソースを編集]
2020年8月28日に現職の内閣総理大臣・自由民主党総裁である安倍晋三が自身の持病である潰瘍性大腸炎の再発を理由として辞任の意向を表明した[1]ことに伴う総裁選挙である。
なお、今回の総裁選挙は任期途中の辞任に伴うものであるため、新総裁の任期は安倍の残任期間である2021年9月末までとなる。このような前任の総理の任期を補うための臨時的総裁選は2006年の総裁選で当選した総裁の任期中辞任に伴う2007年、および2008年に行われた総裁選以来の出来事である。[2]また、病死した小渕の任期を補うために話し合いの末、森喜朗が無投票選出された事例もある。
2020年9月1日、自民党の総務会が開催され、今回の選挙は党員投票は行わず、国会議員票(衆参両院議長を含めない)394票と都道府県代表票141票の計535票で行うことを決定した[3]。任期途中での総裁の辞任によりこの簡易型の形式で総裁選が行われるのは、福田康夫の任期途中の辞任で行われた2008年の総裁選以来12年ぶり[注釈 1]。
党執行部は、各都道府県連に対して代表の投票先を決める際には予備選挙などを行うなど党員の意見集約に努めるよう要請し、必要な財政支援も行う[4][5]。その結果、44の都道府県連が党員らが投票する予備選挙を実施する方針とした[6]。北海道連は全党員の投票が時間的に困難として、意向調査の実施を模索した[6]。新潟県連は党員アンケートを実施をした[6]。菅義偉の出身地である秋田県連[注釈 2]は、秋田県初の総理・総裁誕生を期待して予備選を行わず、3票全てを菅に投じる方針をとった[6][4]。
また、新型コロナウイルス感染防止のため、街頭演説は今回行われず、両院議員総会も自民党本部のホールではなく党大会の行われるグランドプリンスホテル新高輪で実施された。投開票の結果、菅が岸田文雄、石破茂の2候補を破り、自民党総裁に就任した。
党総裁選データ[ソースを編集]両院議員総会が行われたグランドプリンスホテル新高輪
日程[ソースを編集]
9月8日(火)
告示、立候補受付
所見発表演説会
候補者共同記者会見
9月9日(水)
公開討論会(青年局・女性局主催)
9月12日(土)
公開討論会(日本記者クラブ主催)
候補者ネット討論会(ニコニコ生放送)
9月14日(月)
党大会に代わる両院議員総会(投開票)
新総裁記者会見
選挙人[ソースを編集]
選挙人種別人数
衆議院議員283人
参議院議員111人
都道府県連代表141人
合計535人
選挙管理委員会[ソースを編集]
委員長 野田毅
委員長代理 逢沢一郎
委員 今村雅弘、岩屋毅、馳浩、大塚高司、田所嘉徳、藤丸敏、野村哲郎、磯ア仁彦、階恵美子
立候補者[ソースを編集]
※届出順
候補者名年齢派閥現職キャッチフレーズ立候補歴
石破茂63水月会(石破派)会長衆議院議員(11期・鳥取1区)納得と共感4回目(2008年・2012年・2018年)
菅義偉71菅G衆議院議員(8期・神奈川2区)
内閣官房長官(第79代・第80代・第81代)自助・共助・公助、そして絆初
岸田文雄63宏池会(岸田派)会長 衆議院議員(9期・広島1区)
自由民主党政務調査会長(第58代)分断から協調へ 「公正でやさしい」、「芯の通った」政治初
石破(鳥取県)と菅(秋田県)は日本海側出身、安倍の総裁復帰時は幹事長とその代行であった。
推薦人一覧候補者石破茂菅義偉岸田文雄
推薦人代表鴨下一郎(石破派)小此木八郎(無派閥)遠藤利明(谷垣G)
選挙責任者山本有二(石破派)浜田靖一(無派閥)遠藤利明(谷垣G)
推薦人門山宏哲(石破派)
八木哲也(石破派)
山下貴司(石破派)
後藤田正純(石破派)
舞立昇治(石破派)
中西哲(石破派)
村上誠一郎(無派閥)
中谷元(谷垣G)
渡海紀三朗(無派閥)
橘慶一郎(無派閥)
伊藤達也(石破派)
齋藤健(石破派)
赤沢亮正(石破派)
平将明(石破派)
福山守(石破派)