2020年京都市長選挙
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2020年京都市長選挙

2016 ←
2020年2月2日
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候補者門川大作
当選福山和人村山祥栄
政党無所属無所属無所属
得票数210,640161,61894,859


門川:      40-50%      50-60%
福山:      30-40%

選挙前市長

門川大作
無所属選出市長

門川大作
無所属

2020年京都市長選挙は、日本地方自治体である京都市の執行機関である京都市長を選出するために行われた選挙である。2020年2月2日に投開票が行われた。
概要

現職の市長門川大作の任期満了に伴う選挙である[1]。2019年10月14日、地域政党京都党の代表であり京都市議を務める村山祥栄が京都党を離党の上で無所属にて出馬することを表明した[2]。次いで、10月17日には現職の門川大作が4選目を目指して出馬表明をする[3]。11月8日には弁護士の福山和人が野党共闘に取り組む市民グループや労働組合や共産党などでつくる民主市政の会の支援を受ける方向で出馬表明した[4]。また、ボランティア団体代表の寺田浩彦も独自に出馬を表明していたが、立候補はしなかった[5]

各候補者ともいずれも無所属であり、村山祥栄は政党・団体支援を受けない「市民代表」を標榜している[6]。門川大作は公明党及び自由民主党立憲民主党国民民主党社会民主党の各京都府連の推薦を受けており、非共産系与野党相乗りとなっている[6]。福山和人はれいわ新選組日本共産党の推薦を受けている[6]。また、前回の市長選で村山の擁立を模索した日本維新の会は独自候補を擁立する動きがあったが、候補者選定に難航したことから擁立を断念し自主投票となった[6]
選挙データ
公示日

選挙事由:任期満了

告示日:2020年
1月19日

投票日

2020年
2月2日

立候補者
立候補者の一覧

3名、立候補届け出順

候補者名(読みかた)年齢党派肩書き
村山祥栄(むらやま しょうえい)41無所属元京都市議
門川大作(かどかわ だいさく)69無所属(公明党推薦・自由民主党京都府連推薦・国民民主党京都府連推薦・立憲民主党京都府連推薦・社会民主党京都府連推薦)京都市長(現職)
福山和人(ふくやま かずひと)58無所属(日本共産党推薦・れいわ新選組推薦)弁護士・元京都弁護士会副会長

立候補者の公式サイト

村山祥栄
村山しょうえいオフィシャルサイト
村山祥栄 京都市長候補 (@sho9722483) - X(旧Twitter)

門川大作
かどかわ大作オフィシャルサイト門川大作 (@miraikyoto2020) - X(旧Twitter)

福山和人
福山和人(ふくやまかずひと)オフィシャルサイト福山和人 (@kaz_fukuyama) - X(旧Twitter)
選挙の争点
3期12年にわたる門川市政の是非

3期12年を務めた門川市政の評価と今後の市の方向性が争点となる。歴代の京都市長で4選は1人しかおらず、一般に多選は批判される傾向にある。自民党では政令市長推薦は3期までと規定しており、当初は復興事務次官経験者の西脇隆俊の擁立を模索していたが、西脇は2018年京都府知事選挙に出馬し当選したことで人選が難航する[6]。10月に村山がいち早く出馬表明したことを受けて時間切れの形で門川の続投を容認した[6]。自民党以外も非共産の枠組みを維持する目的で消去法での推薦をしたとされている[6]
京都市の行財政改革

京都市では2001年より財源不足を理由に「財政非常事態宣言」が出されており、2020年現在も終結宣言は出されていない[7]。2020年度の予算編成の際には、20年度一般会計予算編成に関する副市長発信の通知文にも8千億円近くある一般会計の規模に対して約300億円不足しているとの見解が出されていた[7]。また、19年度予算では道路のひび割れ補修など新規・充実枠と指定されていた10事業にも予算不交付が決められた[7]
観光公害への打開策

現職である門川が当選した2016年の市長選では「宿泊施設の増加」を公約に掲げていた[8]。門川には訪日観光客の急増を見込んでのことだったが、客室数は予想以上に増えて飽和状態になり、交通混雑や騒音などの観光公害(オーバーツーリズム)を引き起こすようになった[8]。門川は違法民泊対策や観光客の分散化を進めたが、市内中心部は宿泊施設の乱立したことによって地価高騰を起こし、オフィスや住居が確保しにくくなった[8]

また、従来から観光にも使われてきた京都市バスでも、訪日観光客の増加により運行ダイヤの乱れが慢性化している[9]。2017年に行われた京都観光総合調査では、日本人観光客の46%が京都観光で「残念なことがあった」と回答し、その内訳には「人が多い、混雑」(17.1%)が最多であり、「人が多くて、ゆっくり楽しめない」「バスがいつも満員で混雑していて乗れないことがある」という項目が不満点で続いている[9]
交通機関の整備

これまで懸案となっていた交通機関の整備に対し各候補者が対案を示し訴えた。1970年代に開発の始まった洛西ニュータウンへは地下鉄の延伸が構想されたが、実現しないままであった。これに対し、村山は桂川駅とを結ぶBRTの導入を掲げ、福山はLRT導入検討を公約に含めた。一方、門川は地下鉄の延伸または新交通システムによる長岡京市宇治市も含む環状交通網の構想を提案した。高速鉄道についても、福山はリニア中央新幹線誘致と北陸新幹線延伸に反対し、門川はいずれも賛成、村山はリニア誘致に賛成し北陸新幹線延伸に反対、と対立した[10][11]


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