チーム勝数
タンパベイ・レイズ4
ヒューストン・アストロズ3
シリーズ情報
試合日程10月11日?17日
観客動員全試合無観客で開催
MVPランディ・アロサレーナ(TB)
責任審判ジェフ・ネルソン
2020年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは9月29日に開幕した。アメリカンリーグの第51回リーグチャンピオンシップシリーズ(英語: 51st American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、10月11日から17日にかけて計7試合が開催された。その結果、タンパベイ・レイズ(東地区)がヒューストン・アストロズ(西地区)を4勝3敗で下し、12年ぶり2回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
両球団がポストシーズンで対戦するのは、前年の地区シリーズに次いで2年連続2度目。今シリーズではレイズが初戦から3連勝でシリーズ制覇へ先に王手をかけたあと、アストロズが3連勝でタイに戻した。もし最終第7戦でアストロズが勝利すれば、
ポストシーズンの7戦4勝制シリーズにおいて、3連敗から4連勝での逆転制覇は16年ぶり2例目[注 1][2]
レギュラーシーズンの勝率が低いほうの球団が制したポストシーズンのシリーズで、勝率差184ポイントは史上最大[注 2][3]
レギュラーシーズンで負け越した球団によるリーグ優勝は史上初[2]
となるところだったが、レイズはそれを阻んだ。シリーズMVPには、最終第7戦の初回裏に先制・決勝の2点本塁打を放つなど、7試合で打率.321・4本塁打・6打点・OPS 1.152を記録したレイズのランディ・アロサレーナが選出された。しかしレイズは、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者ロサンゼルス・ドジャースに2勝4敗で敗れ、球団創設23年目で初の優勝を逃した。
今シリーズの冠スポンサーは、自動車保険会社のGEICOが務める[4]。したがって大会名はアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ presented by GEICO(英語: American League Championship Series presented by GEICO)となる。
COVID-19流行に伴う特別ルール7月23日、当初の予定からおよそ4か月遅れでレギュラーシーズンが開幕し、首都ワシントンD.C.の試合ではアンソニー・ファウチが始球式を行った。ファウチは国立アレルギー・感染症研究所の所長として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の陣頭指揮を執っていた人物である「アメリカ合衆国における2019年コロナウイルス感染症の流行状況」および「2019年コロナウイルス感染症によるスポーツへの影響」も参照
2019年、中華人民共和国の湖北省武漢市で新型コロナウイルス "SARSコロナウイルス2" の発生が確認された。ウイルスは世界中へ拡散し、感染症(COVID-19)を罹患する人が増え続けていった。アメリカ合衆国では、2020年1月下旬にワシントン州スノホミッシュ郡で初の感染者が確認され[5]、2か月後の3月下旬には感染者数が発生源の中国を抜いて世界最多となった[6]。これを受けてMLBは、シーズン開幕を3月26日から延期し、挙行に際し様々な特別ルールを設けた。今シリーズに影響した主な競技ルールや運営要項は以下の通り。
レギュラーシーズンでの対戦なし