202型潜水艦
202型潜水艦(202がたせんすいかん、ドイツ語: U-Boot-Klasse 202)は、ドイツ連邦海軍(西ドイツ海軍)が運用していた通常動力型潜水艦の艦級。
インジェニエーアコント・リューベック (IKL) によって1957年から設計が開始された。この6人乗りの小型潜水艦は40隻の建造が目指されていたが、技術的な困難と有用性に対する疑問から、最終的に、建造計画は試験的に2隻を建造するのみに削減された[1]。
上記の経緯より、本型は小型ハンターキラー・サブの試作艦と位置付けられており、船体素材としては非磁性鋼が採用されている[2]。兵装は533mm魚雷発射管2門のみで、再装填用の魚雷は搭載されなかった。推進器としては、1番艦の「ハンス・テッヘル」は (205型と同様の) 在来型のスクリューと舵を備えていたが、2番艦の「フリードリヒ・シュラー」はダクテッド・プロペラの一種であるコルトノズルを備えていた[3]。
これら2隻も就役はしたものの短命であり、在役期間は1年に満たず、間もなくして解体処分された。なお本型は試作実験を目的としていたことから、ドイツ潜水艦(Uボート)で一般的なUで始まる艦名ではなく、ドイツ潜水艦建造において重要であった技術者に由来する艦名が与えられている[4]。 #艦名進水就役退役現況
同型艦
S172ハンス・テッヘル
Hans Techel1965年
3月15日1965年
10月14日1966年
12月15日解体
S173フリードリヒ・シュラー
Friedrich Schurer1966年
11月10日1966年
4月6日1966年
12月15日
脚注[脚注の使い方]
出典^ Alexander Richter (2005年). “ ⇒Hintergrund:Die U-Boote der Marine seit 1955” (ドイツ語). 2014年12月7日閲覧。
^ 水上芳弘「潜水艦 (第2次大戦後のドイツ軍艦)」『世界の艦船』第542号、海人社、1998年9月、76-79頁。
^ www.oced.de. “Klasse 202
^ Uwe Rodewald. “ ⇒Die deutsche U-Boot Waffe” (ドイツ語). 2014年12月7日閲覧。
関連項目
コスモス型潜水艦 - イタリア製の小型潜水艦
表
話
編
歴
Uボート艦型
△は未成艦級・wヴァルター機関搭載艦
第一次大戦期
U1
U2
U3型
U5型
U9型
U13型
U17型
U19型
U23型
U27型
U31型
U43型
U51型
U57型
U60型
U63型
U81型
U87型
U93型
U99型
U105型
U111型
U160型
U115型
U127型
U117型
U139型
U142型
U151型
UB型
UC型
UE型
第二次大戦期
ミゼットサブ
XXVII型
ヘヒト
ネガー
マーダー
モルヒ
ビーバー
試作・計画のみ
△III型
△IV型
wV型
VI型
△XI型
△XIX型
△XX型
△XXVI型
△XXIX型
△XXX型
△XXXI型
△XXXIII型
△XXXIV型
△XXXV型
△XXXVI型
ゼートイフェル
デルフィン
ハイ
第二次大戦後
201型
202型
205型
206型
207型
209型
210型
212A型
214型
実験艦
V80型
V300型
wXVIIA型
wXVIIB型
wXVIII型
試作・計画のみ
UF型
UG型
第47号計画艦
UD1型
シュヴェーアト・ヴァール
購入・接収・鹵獲艦
UA(第一次大戦)
UD型
US1型
UA(第二次大戦)
UB
UC1型
UD1
UD2
UD3型