2018年イタリア総選挙
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2018年イタリア総選挙
Elezioni politiche italiane del 2018

2013年 ←
2018年3月4日
→ 2022年


内閣ジェンティローニ内閣
解散日2017年12月28日
改選数315(上院)
630(下院)
選挙制度小選挙区比例代表併用制(上院)
小選挙区比例代表併用制(下院)
有権者数46,505,499


投票率72.93%
 第1党第2党第3党
 
党首マッテオ・
サルヴィーニ
ルイージ・
ディ・マイオマッテオ・
レンツィ

政党同盟五つ星運動民主党
同盟中道右派連合-中道左派連合
党首就任2013年12月2017年9月2017年5月
党首選挙区カラブリア州
(上院)アチェッラ
(下院)フィレンツェ
(上院)
前回選挙117(上院)
125(下院)054(上院)
109(下院)127(上院)
345(下院)
獲得議席137(上院)
265(下院)112(上院)
227(下院)060(上院)
122(下院)
議席増減0020(上院)
0138(下院)0058(上院)
0114(下院)0065(上院)
0227(下院)
得票率37.5%(上院)
37.0%(下院)32.2%(上院)
32.7%(下院)23.0%(上院)
22.9%(下院)


州別得票結果(左:上院/右:下院)

選挙前首相

パオロ・ジェンティローニ
民主党選出首相

ジュゼッペ・コンテ
無所属

2018年イタリア総選挙(2018ねんイタリアそうせんきょ、イタリア語: Elezioni politiche italiane del 2018)は、2018年3月4日イタリアで行われた議会議員の総選挙である。

元老院(上院)と代議院(下院)の両院で行われた。
概要
選挙法改正と五つ星運動
議席の大部分が
比例代表であったこれまでの選挙から、2017年に成立した選挙法改正によって3分の1が小選挙区で選出される制度に改められた。合わせて比例選挙での小政党乱立を防ぐ為の追加議席制度も廃止され、単一政党での政権獲得が困難になった。改正案は連立を否定する新興政党の五つ星運動を左翼・右翼の政党連合が警戒したものとされており、五つ星運動が単一過半数を達成できるのか、あるいは連立協議に応じるのかが焦点となった。
左派政党の分裂
上記の選挙法改正より前にイタリア民主党選出のマッテオ・レンツィ首相は憲法改正による議会制度の再編を推し進めて大規模な反対運動を招き、自らの進退を賭けた事が仇となって内閣総辞職に追い込まれた。民主党のパオロ・ジェンティローニが政権を継承したものの、政界引退を約束していたレンツィが前言を翻して民主党書記長選に出馬、党内でレンツィの責任論を巡って激しい対立が起きた。最終的に憲法改正反対派は離党して憲法第1条・民主進歩運動(英語版)を結成した。総選挙においても対立は尾を引いており、民主進歩運動は中道左派連合に加わらず、急進左派「イタリアの左翼」と新しい選挙連合「自由と平等(英語版)」を組織した。また共産主義再建党も政党連合「人民へ力を!(英語版)」を組織しており、左派政党の分裂が深刻化している。
反EU・反移民
近年、中東情勢の不安定化やEUの統合深化によって国境外からの移民者が増加している事について、イタリアにおいても社会問題になっている。こうした中で郷土主義的な労働問題の延長線上から移民排斥と反EUを掲げていた北部同盟は、マッテオ・サルヴィーニ書記長の組織改革によって郷土主義をスローガンから外し、右派ポピュリズムに転向して党名を「同盟」と改称した。「同盟」が右翼層から急速に支持を集める一方、右派政党の中心であるフォルツァ・イタリアは親EU路線を掲げており、右派連合内での主導権争いも起きている。
選挙データ
内閣

選挙時:
パオロ・ジェンティローニ内閣

選挙後:ジュゼッペ・コンテ

解散日

2017年12月28日

投票日

2018年3月4日

改選数

上院:315

比例代表 :189

小選挙区 :116

在外選挙区:010



下院:630

比例代表 :386

小選挙区 :232

在外選挙区:012


選挙制度

小選挙区比例代表並立制

投票方法
秘密投票、単記投票、2票制
選挙権
満18歳以上のイタリア国民
被選挙権
満25歳以上のイタリア国民
有権者数
46,505,499
同日実施の選挙等.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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主要政党
中道左派連合
民主党(PD)
社会民主主義政党。左翼民主党(PDS)を前身とする左翼民主主義者(DS)を中心に、左派政党の政党連合「ルニオーネ」(L'Unione)の諸政党が合流して結党された。左翼民主党を通じて西欧最大の共産党であったイタリア共産党(PCI)の系譜も引くが近年はリベラル的な中道左派勢力が主導権を得ている。政党連合「中道左派連合」を主導する。
よりヨーロッパへ (+E)(英語版)
リベラル政党の政治同盟。イタリア急進主義者(RI)が主導して様々な自由主義者・親欧州主義者(英語版)(Pro-Europeanism)によって結成された。PDによる中道左派連合への協力を表明。
インシエーメ(I)(英語版)
進歩主義政党の政治同盟。2007年に再結党されたイタリア社会党(PSI)が主導して結成した。PDによる中道左派連合への協力を表明。
一般市民のリスト(CP)(英語版)
中道主義政党の政治同盟。自由の人民(Pdl)から分離した新中道右派(NCD)を前身とする中道政党人民の選択肢(AP)(英語版)が主導して結成した。PDによる中道左派連合への協力を表明。
南チロル人民党及びトレント自治運動(SVP-PATT)
穏健な地域政党南チロル人民党(SVP)とトレント自治運動(PATT)(英語版)による政治同盟。PDによる中道左派連合への協力を表明。
中道右派連合
フォルツァ・イタリア (FI)
キリスト教民主主義政党。タンジェントポリ後の政界再編の主軸として行動し、国民同盟との合流によって右派政党の合同を実現したが、Pdlの解散により再結党された。中道右派連合に参加を表明。
同盟(L)
右派ポピュリズム政党。イタリア北部の郷土主義政党であった北部同盟(LN)を前身とするが、近年は反EUや排外主義などが支持基盤に変わりつつあり、党名も「同盟(L)」に変更した。中道右派連合に参加を表明。
イタリアの同胞(FdI)
民族主義政党。


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