2017年の気象・地象・天象
総括としては、雨や気温は極めて多かったり高かったりと極端にふれることがある点が特徴となった[2]。
1月
1月11日
欧州各地で強い寒波に襲われ、ポーランドの都市ワルシャワでは約5年ぶりの低温となり、またアルバニアの都市サランダでは同月10日に30年ぶりとなる雪が降るなど、記録的な低温に見舞われた。この日までにポーランドやチェコを中心に少なくとも61人が死亡した[3]。詳細は「en:January 2017 European cold wave」を参照
日本でも強い冬型の気圧配置の影響で、16日にかけて東北から西日本にかけて大雪となり、その影響で6人が死亡し、119人が負傷した[4]。
1月23日 - 年明けからタイ王国南部で大雨が続き、広範囲で洪水被害が生じ、被害総額が1200億バーツに上る可能性がある[5]。人的被害も大きく、この日までに85人が死亡し、4人が行方不明となった[6]。詳細は「en:2017 Southern Thailand floods」を参照
1月26日 - 1月18日にイタリア中部にあるファリンドラのホテル「リゴピアノ」で雪崩が発生・直撃し、この日までに29人が死亡した[7]。
詳細は「en:2017 Rigopiano avalanche」を参照
2月
2月5日 - アフガニスタンとパキスタンの国境付近で雪崩が相次いで発生。アフガニスタンとパキスタン合わせ、少なくとも156人が死亡し、122人が負傷した[8]詳細は「en:2017 Afghanistan avalanches」を参照
2月9日 - 12日にかけて、日本では強い冬型の気圧配置の影響で東日本から西日本にかけて大雪となり、その影響で5人が死亡し、91人が負傷した[9]。
3月
3月14日 - アメリカ合衆国東海岸が暴風雪に見舞われ、少なくとも4人が死亡し、ニューヨーク市では非常事態が宣言された[10]。詳細は「en:March 2017 North American blizzard」を参照
3月19日 - ガーナ中部の観光地キンタンポの滝で、暴風雨の影響で木が川で泳いでいた高校生らの上に倒れ、20人が死亡した[11]。
3月26日 - 南米ペルーで、大雨が昨年末から断続的に降り、洪水が発生し、この日までに90人が死亡した。被災者は12万人に上っており、首都リマでも道路が冠水するなどした[12]。
3月31日 - コロンビアのモコア市でこの日の夜に大規模な土砂災害が発生し、死傷者は400人を超え、25棟の住宅が全壊する被害が出た[13]。詳細は「en:2017 Mocoa landslide」を参照
5月
5月21日 - 群馬県館林市で猛暑日を観測。日本国内で過去3番目の早い猛暑日で3年ぶりの5月の猛暑日。
5月26日 - スリランカで豪雨に伴い、14年ぶりとなる規模の洪水が発生した。スリランカ災害管理センターは同月29日、豪雨災害の死者は164人に達したと発表[14]。詳細は「en:2017 Sri Lanka floods」を参照
5月28日 - パキスタンのトゥルバト(英語版)で2017年の最高気温である53.5℃を観測[2][15]。
5月29日 - この日にロシアの首都モスクワで暴風雨となり、それに伴う倒木等により13人が死亡した[16]。
5月30日 - 大型サイクロン「モラ」がバングラデシュ南岸に直撃し、バングラデシュ気象局が警戒レベルを最高レベルとなる10に引き上げた。死者はいないが、家屋が破損したり30万人以上が避難するなどの被害が生じた[17]。詳細は「en:Cyclone Mora」を参照
6月
6月7日 - 南アフリカ西部の沿岸部が猛烈な嵐に見舞われ、8人が死亡した[18]。
6月14日 - バングラデシュ南東部の豪雨に伴う土砂崩れで、この日までに152人が死亡した[19]。
6月20日 - アメリカ合衆国のデスヴァレー (カリフォルニア州)にて52.8℃を観測し、航空機の欠航も発生した[2][20]。
6月24日 - 中国四川省で大規模な土石流災害が発生した。10人が死亡し、93人が行方不明となった[21]。
7月
7月5日 - 6日にかけて、福岡県と大分県を中心に、九州北部で集中豪雨が発生し、この豪雨により、36人が死亡した[22]。
詳細は「平成29年7月九州北部豪雨」を参照
7月17日 - 13-14日にかけて中国吉林省中部・東部で豪雨に見舞われ、11万人を超える人々が自宅から避難した。中国国内では13-14日の土砂崩れと洪水により少なくとも63人が死亡した[23]。
7月30日 - インドで7月半ばにモンスーンに伴う豪雨により洪水が発生し、この日までに北東部のアッサム州で77人、西部のグジャラート州で213人が死亡した[24]。
8月
8月5日 - 鹿児島県奄美地方に台風5号がほとんど停滞し、48時間雨量600ミリ以上の大雨となり、観測史上1位となる大雨となったところもあった[25]。また、この台風は熱帯低気圧の期間を差し引いた長寿台風としては昭和47年台風第7号と並ぶ1位タイとなった[26]。
8月7日
16時30分頃に、愛知県豊橋市で突風が発生し、この突風で3人が負傷した。翌日8日の調査で、この突風の原因は竜巻だと推定された[27]。
ベトナム北部の山間部で豪雨による土砂崩れや洪水が相次いで発生し、26人が死亡、15人が行方不明、650棟以上の家屋が倒壊していると災害対策当局が発表した[28]。
8月8日 - 中国四川省と甘粛省で大雨の影響によりこの日までに土石流が相次いで発生し、31人が死亡した[29]。
8月14日 - アフリカシエラレオネの首都の近郊で大規模な土砂崩れが発生し、205人が死亡した[30]。
次ページ記事の検索おまかせリスト▼オプションを表示暇つぶしWikipedia
Size:95 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef