2017年ドイツ連邦議会選挙
Bundestagswahl 2017
連邦議会 全709議席(定数598議席、超過議席111議席)
投票率76.2%(4.7%)
第1党第2党第3党
党首アンゲラ・メルケルマルティン・シュルツアリス・ワイデル、
アレクサンダー・ガウランド
党派別獲得選挙区分布図
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選挙前首相
アンゲラ・メルケル
CDU
2017年ドイツ連邦議会選挙(2017ねんドイツれんぽうぎかいせんきょ)は、ドイツ連邦共和国の立法府であるドイツ連邦議会(Deutscher Bundestag)を構成する議員を選出するために行われた選挙で、2017年9月24日に投票が行われた。 連邦議会議員の任期満了に伴って行われた選挙である。メルケル首相が4期目続投を目指して出馬し、第3次メルケル内閣に対する評価が問われた。 2015年にシリア内戦などにより欧州に難民が押し寄せた際(2015年欧州難民危機)に、国内に反対論もある中でメルケル首相は大量の難民を受け入れており、今回の選挙でも難民問題が大きな争点となった[1]。
概要
基礎データ
連邦首相:アンゲラ・メルケル(CDU)
与党:CDU/CSU+SPD
選挙事由:任期満了
法定定数:598議席
選挙区の定数:299議席
選挙制度:小選挙区比例代表併用制
選挙権/被選挙権者:共に満18歳以上のドイツ国民
投票:選挙区候補投票(Erststimmen)と政党名簿投票(Zweitstimmen)の二票制。
当選者決定方法
小選挙区は最多得票を得た候補が当選。
全体議席は政党名簿投票の結果によって決められるが、少数政党乱立防止の観点から、1:政党名簿投票で有効得票総数の5%以上を獲得、2:小選挙区で3名以上の当選者を出した。いずれかの要件を満たした政党にのみ議席配分される。
小選挙区当選者が比例配分議席を上回った場合は「超過議席」となる。
在外投票制度:あり。下記のいずれかの要件を満たした場合に選挙権を有する。所定期間内にドイツ国内の管轄市町村の選挙人名簿に登録が必要。
満14歳以上の年齢において、最低でも3ヶ月継続的にドイツに居住したことがあり、25年を越える年月を経過していない者
居住要件を満たさずとも、ドイツの政治情勢に通じ、その影響を受ける者。
主要政党
与党
キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)
中道右派政党であるドイツキリスト教民主同盟(CDU)と姉妹政党でバイエルン州でのみ活動する地域政党であるキリスト教社会同盟(CSU)による連合。
ドイツ社会民主党(SPD)
19世紀からの伝統を有する中道左派の社会民主主義政党。
野党
左翼党(Die Linke)
旧・東ドイツにおける支配政党であったドイツ社会主義統一党の後継政党である民主社会党とSPD最左派が結成したWASG(労働と社会的公正のための選挙オルタナティブ)が合同して結成された政党。
同盟90/緑の党(B90/Gr)
環境主義政党の緑の党と東ドイツにおける民主化運動の活動家によって結成された同盟90が合同して結成された政党。
自由民主党(FDP)
自由主義を掲げる中道政党。前回2013年選挙では阻止条項(政党名簿投票における得票率5%)を下回る得票に留まり連邦議会における議席を喪失。
ドイツのための選択肢(AfD)
2013年2月に結成された政党で、ドイツのEU離脱の他、難民の受け入れに反対する姿勢を鮮明にするなど、右派的な色彩が強い。結党直後に行われた前回選挙では阻止条項に僅かに届かず議席確保は出来なかったが、当時の連立与党であったFDPに迫る支持を集めた。