2017年イギリス総選挙
United Kingdom general election, 2017
庶民院(下院) 全650議席
投票率68.7%
第1党第2党第3党
党首テリーザ・メイジェレミー・
コービンニコラ・
スタージョン
政党保守党労働党スコットランド国民党
党首就任2016年7月11日2015年9月12日
党派別議席分布図
保守党 労働党 スコットランド国民党 自由民主党
選挙前首相
テリーザ・メイ
保守党
2017年イギリス総選挙(2017ねんイギリスそうせんきょ、英語: United Kingdom general election, 2017)は、2017年6月8日にイギリスで行われた英国議会の庶民院(下院)議員の総選挙である。目次 当初は、議会任期固定法により、次回の総選挙は2020年5月7日に実施されることになっていたが、テリーザ・メイ首相は2017年4月18日の閣議後に、議会を解散し、総選挙の実施時期を前倒しすることを表明した[1]。翌19日に議会下院は解散総選挙の早期実施について採決し、賛成522、反対13で、これを承認した[2]。これにより、5月3日の議会解散と6月8日の総選挙実施が確定した。 5月3日、議会下院は解散され、6月8日の投開票日に向けた選挙戦が本格的にスタートした[3]。イギリスの欧州連合(以下・EU)からの離脱の賛否および離脱に向けた交渉方針が主な争点となった[4][5]。 2017年6月8日、投票され即日開票。その結果、与党・保守党は得票自体は前回の36.9%から42.4%と5.5%増加[6]させて第一党を維持するも、選挙前の議席(330議席)を下回り、317議席しか獲得することができず、単独過半数の326議席を維持することには失敗した。一方の最大野党・労働党も改選前の229から議席を増加させるも獲得議席は262議席に終わり、政権交代はならず、第二次世界大戦後では3度めのハング・パーラメント(宙ぶらりんの議会)となった[7]。 また、スコットランド国民党は改選前54から35に減らし、自由民主党は改選前9から12に増やした。イギリス独立党、アルスター統一党、社会民主労働党は全敗に終わり、議席を獲得できなかった[8]。 北アイルランド地域政党のユニオニスト(連合王国帰属派)最右翼である民主統一党は改選前8から10に、アイルランド帰属派のシン・フェイン党は改選前4から7に、それぞれ議席を増やした。 2010年の「ハング・パーラメント」で保守党と連立政権を組んだ自由民主党は、今回は早々に連立しないことを宣言した[9]。そのため保守党は、政権に留まるためには他党との協力か、少数与党となるかの選択を迫られた。保守党は民主統一党との協議を始め[10]、民主統一党は閣外協力を表明した。両党併せると328議席となり、わずかに過半数を上回る。また、シン・フェイン党は登院に必要な英国君主(エリザベス2世)への忠誠を拒否しているため、実質的な過半数は322議席で済むことになる。6月26日、保守党は民主統一党の閣外協力を得ることを正式合意した[11][12]。
1 概要
2 選挙データ
3 選挙活動
4 選挙結果
4.1 党派別獲得議席
5 脚注
5.1 注釈
5.2 出典
概要
選挙データ
議会構成:イギリス議会は、上院(貴族院)と下院(庶民院)の両院から構成されるが、上院は世襲貴族と一代貴族の中から任命されるため選挙は行われず、下院議員のみが総選挙で選出される。
選挙権者:18歳以上のイギリス国籍を有する男女、および英連邦市民、アイルランド共和国市民で一定の欠格要件(刑務所に服役中など)に該当しない市民で、居住地域の自治体で選挙人登録をした者。
被選挙権者:18歳以上の英国籍を有している男女、および英連邦市民、アイルランド共和国市民で、一定の欠格要件(貴族院議員であることなど)に該当しない者。
下院議員の任期:5年(ただし、下院が解散された場合はその時点で議員職を失う)
定数:650議席
選出方法:完全小選挙区制(選挙区で最多得票を得た候補者が当選)
選挙活動期間:2017年5月3日 - 6月7日
投票日:2017年6月8日(即日開票)
選挙活動が望まれています。
選挙結果
党派別獲得議席
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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