2016年夏季オリンピックの開催地選考
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 アゼルバイジャンシカゴ

 アメリカ合衆国ドーハ

 カタールマドリード

 スペインプラハ

 チェコリオデジャネイロ

 ブラジル東京

 日本
最小値最大値最小値最大値最小値最大値最小値最大値最小値最大値最小値最大値最小値最大値
政府支援および世論(重要度2)5.77.46.27.97.08.77.59.04.36.77.38.87.08.5
インフラ(重要度5)3.85.65.57.45.57.57.98.94.26.05.37.27.68.9
競技会場(重要度4)3.25.65.87.26.88.27.98.85.06.35.87.46.98.7
選手村(重要度3)6.88.17.08.66.98.67.48.74.97.26.07.77.58.9
環境および影響(重要度2)4.26.06.08.06.48.27.48.85.47.45.67.67.68.8
宿泊施設(重要度5)2.64.89.49.85.57.77.88.85.15.85.56.49.610.0
交通(重要度3)6.08.55.37.86.58.38.09.04.87.05.57.57.58.5
治安(重要度3)4.45.87.18.25.57.17.17.94.46.14.67.07.99.0
国際大会開催実績(重要度2)3.86.45.48.06.07.67.28.24.46.46.67.96.08.0
財政(重要度3)4.86.46.58.06.78.66.58.54.86.76.07.77.08.5
遺産および有効活用(重要度3)3.05.05.08.05.07.08.09.04.05.05.58.07.09.0
総合平均点4.37.06.98.15.36.48.3

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  最高点タイ  最低点タイ

2008年6月4日、IOCは候補都市として通過した都市を発表した[28]。基準の6点を上回る5都市のうち、東京、マドリード、シカゴ、リオデジャネイロの4都市が正式候補都市として次の段階に進んだ[25]。ドーハよりもリオデジャネイロを選出したことで、より評価点の高い都市が落選しており、IOCは前例に無いことをした(通常であれば、IOCは基準点を上回った都市全てを通過させる)。ドーハの弱みである、人口の少なさ、施設の欠如、IOCの希望時期から外れた大会日程という3点は、IOCが適格と認めるには障害が大きすぎた可能性がある[29]
候補段階

正式候補となった4都市は、より詳細な開催計画を記した立候補ファイルを、2009年2月12日までにIOCへ提出した。その後、IOCは評価委員会を組織し、委員長にはモロッコのIOC委員であるナワル・エル・ムータワキルが就任した。彼女は2012年夏季オリンピックの開催地選考でも委員長を務め、2大会連続の就任となった。他のメンバーは以下の通り。

評価委員会メンバー国委員役職
モロッコナワル・エル・ムータワキル委員長・IOC理事
フランスジルベール・フェリオリンピック統括部長
台湾ウ・チンクオIOC委員代表
イギリスクレイグ・リーディーIOC委員代表
フランスギー・ドリューIOC委員代表
エジプトモウニル・サベトIOC委員代表
ロシアアレクサンドル・ポポフIOC委員・選手委員会代表
スウェーデンイエラン・ペテション夏季競技連盟代表
コロンビアアンドレス・フィリップスブルネIOC委員・NOC連合代表
オーストラリアグレゴリー・ハートゥング国際パラリンピック委員会代表
スイスフィリップ・ボビ交通アドバイザー
オーストラリアサイモン・ボルダーストーン環境アドバイザー
フランスエティエンヌ・トボワ財政アドバイザー

評価委員会は各都市の立候補ファイルを精査し、その後シカゴを4月2日?8日、東京を4月14日?20日、リオデジャネイロを4月27日?5月3日、マドリードを5月4日?9日にかけて現地視察した。前年からの変更で、委員会の訪問期間が4日間から7日間に延長された[30]

彼らは視察結果に基づき、各都市の長所と課題を併記した包括的な評価報告書を、投票1か月前にIOC委員に配布した[31]。報告書の内容は以下の通り。

都市招致プレゼンテーションの評価評価点懸念点支持率
(IOC調査)
シカゴ
詳細で質が高いコンパクトさ
湖畔の選手村の質の高さ
警備面保証の無い財政面
交通輸送面67.3%
東京
質が高いコンパクトな会場配置
開催準備金として37億ドル(約3400億円)を確保している財政面
安全面・治安既存施設と示されたが、建設、または大規模な改修が必要
五輪スタジアム周辺の輸送面
選手村予定地の広さ
支持率が比較的低い55.5%
リオデジャネイロ
詳細で非常に質が高い4都市中、一番の高評価
治安は徐々に改善されている膨大なインフラ(社会基盤)の整備費
宿泊施設不足
交通輸送面
財政面84.5%
マドリード
まずまず既存施設の多さ
4都市中一番高い支持率財政面、組織面に大きな課題
反ドーピング(禁止薬物使用)に関する法制化について不透明84.9%

投票

各都市の最終プレゼンテーションと評価委員会による前述の評価報告を経て、開催地を決める投票が行われた。過半数票に達する都市が出なかったため、最少票数落選の規定で1回目ではシカゴが、2回目では東京が脱落し、3回目の決選投票で開催地がリオデジャネイロと発表された。結果は以下の通り。

2016年夏季オリンピック開催地決定投票 ? 投票結果
都市国 (NOC)1回目2回目3回目
リオデジャネイロ ブラジル (BRA)26 (27.66%)46 (48.42%)66 (67.35%)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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