2016年の台風
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なお、台風10号において事後解析で発生日が速報値より大幅に後倒しに修正されたため、その結果台風11号のほうが発生が先だったという[7][8]、台風番号と発生日時の逆転現象が2009年の台風7号と台風8号のケース以来7年ぶりに発生した[9]
台風の日本上陸数

台風の年間日本上陸数上陸数が多い年上陸数が少ない年
順位年上陸数順位年上陸数
1
2004年1012020年 2008年 2000年
1986年 1984年0
22016年 1993年 1990年662023年 2009年 1995年 1987年 1980年
1977年 1973年 1957年1
52019年 2018年 1989年 1966年
1965年 1962年 1954年5


月別の台風発生数

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
47743126

各熱帯低気圧の活動時期
「台風」に分類されている熱帯低気圧
台風1号(ニパルタック)

201601・02W・ブッチョイ

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)



発生期間7月3日 ? 7月9日
ピーク時の強さ110 kt (10分間平均) 
900 hPa
詳細は「平成28年台風第1号」を参照

太平洋上で発生した低圧部99Wが次第に勢力を強め、合同台風警報センター(JTWC)は7月1日にヤップ島の東南海上で形成が始まった熱帯擾乱について注視し始めた。気象庁は2日9時(協定世界時2日0時)に熱帯低気圧になったとして継続的な観測を開始。JTWCはこの熱帯低気圧が24時間以内に急速に成長する可能性があるとして、同日15時30分(協定世界時6時30分)にTCFA(熱帯低気圧形成警報)を発した[10]。熱帯低気圧は3日9時(協定世界時3日0時)にカロリン諸島の北緯8.9度、東経144.9度で台風となり[11][12][13]、アジア名ニパルタック(Nepartak)と命名された[11][3][14]

台風になってからは北西に進み、4日夕方にはマリアナ諸島を通過[13][15]。4日から5日にかけての24時間で中心気圧が39ヘクトパスカル低下するなど勢力を強め[14]、5日朝には「強い」台風になった[16]。また、同日の現地時間11時(協定世界時3時)、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)は台風がフィリピンの監視領域に達したため、フィリピン名ブッチョイ(Butchoy)と命名している[17][18]。フィリピンの東の海上を進んだ1号はその後も勢力を強めて同日21時(協定世界時12時)には「非常に強い」台風となり[19]、6日9時(協定世界時6日0時)には「猛烈な」台風へと発達[20]。台風1号としては、統計史上初めて「猛烈な」台風となった[21]

現地時間8日5時50分(協定世界時7日21時50分)、1号は台湾台東県太麻里郷に上陸し[22]、死者3名のほか多数の負傷者を出した[23][24]。9日に福建省から上陸した1号は[25]、同日15時に華南の北緯24.8度、東経118.5度で熱帯低気圧になったが[12][26]、死者69人、家屋の損壊8,300棟に加えて、70億元(約1100億円)の直接被害を出した[25]
台風2号(ルピート)

201602・04W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)



発生期間7月24日 ? 7月25日
ピーク時の強さ40 kt (10分間平均) 
1000 hPa

7月21日頃、南鳥島近海で形成が始まった低圧部が、22日21時(協定世界時22日12時)に熱帯低気圧に成長した[27]。23日9時(協定世界時23日0時)、気象庁は台風に発達する可能性があるとして熱帯低気圧情報を発表開始した[28]合同台風警報センター(JTWC)はSubtropical Depression(亜熱帯低気圧)と解析し、風速が熱帯低気圧の基準に達しても番号を割り当てなかったが、23日21時(協定世界時23日12時)に熱帯低気圧番号04Wを割り当てた[29]。そして24日3時(協定世界時24日18時)、気象庁はこの低気圧が北緯28.9度、東経157.1度で台風の勢力に発達したと解析し[30][31][32]、台風はアジア名ルピート(Lupit)と命名された。

台風は高緯度の海域で発生したため、勢力を強めることなく、25日3時(協定世界時24日18時)に日本のはるか東の北緯37.2度、東経159.5度で温帯低気圧になった[33]
台風3号(ミリネ)

201603・05W

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)



発生期間7月26日 ? 7月28日
ピーク時の強さ55 kt (10分間平均) 
980 hPa

7月24日頃にフィリピン西部で発生した低圧部が南シナ海へと西進。気象庁は25日9時(協定世界時25日0時)に熱帯低気圧へと成長したとして観測を開始。合同台風警報センター(JTWC)は25日18時(協定世界時25日9時)に熱帯低気圧形成警報(TCFA)を発した[34]。そして、熱帯低気圧は26日15時に北緯18度30分、東経112度10分で台風となり、[35][36]アジア名ミリネ(Mirinae)と命名された。

3号は27日未明に中国の海南島に上陸して島を縦断。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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