台風の直撃を受けたフィリピン北部では30日、 東ミンドロ州プエルトガレラのサバン桟橋の沖合いで小型船が転覆して乗員乗客11人が救助され、同日夜には西ビサヤ地方のイロイロなどで土砂崩れが発生して108人が被害を受けた[52]。また31日には、イロコス地方のバタック市街地で竜巻が発生して建物に被害が出たほか、ヌエヴァ・ヴィスカヤ州バヨンボンで豪雨に伴う落石による怪我人が発生している[52]。 201605・07W シビア・トロピカル・ストーム (JMA) 8月1日頃にマリアナ諸島近海で発生した低圧部が、3日15時(協定世界時3日6時)に熱帯低気圧に発達[53]。4日15時には台風に成長し、アジア名オーマイス(Omais)と命名された[54][55]。 5日21時(協定世界時5日12時)には大型の台風となったが[56]、6日夜まで小笠原諸島近海にほぼ停滞。その後、ゆっくりとした速度で北上して日本の東の海上を進んだが、台風により南海上の暖かい空気が流れ込んだため、8日には全国各地で猛暑となった[57]。北上を続けた5号は、10日3時(協定世界時9日18時)に千島列島近海の北緯44度、東経151度で温帯低気圧となった[58][59]。 201606・08W トロピカル・ストーム (JMA) 8月4日にウェーク島の西の海上で発生した熱帯擾乱について、7日21時(協定世界時7日12時)に気象庁は熱帯低気圧へと成長したとして観測を開始。合同台風警報センター(JTWC)は8日18時(協定世界時8日9時)に熱帯低気圧番号08Wを割り当てた[60]。08Wは9日3時(協定世界時8日18時)にウェーク島近海の北緯17度05分、東経160度20分で台風となり[61][62]、アジア名コンソン(Conson)と命名された[63]。その後6号は南鳥島近海を北上[64][65]、北海道東部へと接近したのち[66]、15日8時頃に根室半島付近を通過し、9時に北海道の東の北緯44度、東経146度で温帯低気圧になった[65]。 201607・09W シビア・トロピカル・ストーム (JMA) 8月10日にフィリピンの東で形成が始まった低気圧93Wについて8月11日15時(協定世界時11日6時)[67]、気象庁は熱帯低気圧として観測を開始した[68]。同日21時、台風に発達する可能性があるとして熱帯低気圧情報の発表を開始し、合同台風警報センター(JTWC)は12日6時30分(協定世界時11日21時30分)にTCFA(熱帯低気圧形成警報)を発令[69]。13日15時(協定世界時13日6時)に熱帯低気圧番号09Wを割り当てた。09Wは14日3時(協定世界時13日18時)にマリアナ諸島(北緯20.9度・東経142.9度)で台風となり[70][71]、アジア名チャンスー(Chanthu)と命名された[72]。台風はやや発達しながら15日から16日にかけて小笠原諸島及び伊豆諸島の東海上を北上し、17日2時前後に千葉県銚子市沖を通過して関東地方に最接近した後[73][74]、本州の東岸を北上。同日9時に中心気圧980hPa・最大風速30m/sとなって最盛期を迎え、暴風域を形成した[75][76]。これは、台風の構造が温帯低気圧に変わる過程で寒気を取り込み、温帯低気圧として発達したためだと考えられる。台風は17日正午には三陸沖を通過し、さらに北上して17時30分頃に北海道の襟裳岬(様似町)付近に上陸[77][78][74]。その後18日3時にオホーツク海(北緯47.7度・東経144.6度)で温帯低気圧に変わった[70][79][80]。 この台風は、2016年に最初に日本に上陸した台風であったと同時に、9年ぶりに北海道に上陸した台風、そして1993年の台風11号 201608・11W トロピカル・ストーム (JMA)
台風5号(オーマイス)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間8月4日 ? 8月10日
ピーク時の強さ60 kt (10分間平均)
975 hPa
台風6号(コンソン)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間8月9日 ? 8月15日
ピーク時の強さ45 kt (10分間平均)
985 hPa
台風7号(チャンスー)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間8月14日 ? 8月18日
ピーク時の強さ55 kt (10分間平均)
980 hPa
詳細は「平成28年台風第7号」を参照
台風8号(ディアンムー)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
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