1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間 201601・02W・ブッチョイ タイフーン (JMA) 太平洋上で発生した低圧部99Wが次第に勢力を強め、合同台風警報センター(JTWC)は7月1日にヤップ島の東南海上で形成が始まった熱帯擾乱について注視し始めた。気象庁は2日9時(協定世界時2日0時)に熱帯低気圧になったとして継続的な観測を開始。JTWCはこの熱帯低気圧が24時間以内に急速に成長する可能性があるとして、同日15時30分(協定世界時6時30分)にTCFA(熱帯低気圧形成警報)を発した[10]。熱帯低気圧は3日9時(協定世界時3日0時)にカロリン諸島の北緯8.9度、東経144.9度で台風となり[11][12][13]、アジア名ニパルタック(Nepartak)と命名された[11][3][14]。 台風になってからは北西に進み、4日夕方にはマリアナ諸島を通過[13][15]。4日から5日にかけての24時間で中心気圧が39ヘクトパスカル低下するなど勢力を強め[14]、5日朝には「強い」台風になった[16]。また、同日の現地時間11時(協定世界時3時)、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)は台風がフィリピンの監視領域に達したため、フィリピン名ブッチョイ(Butchoy)と命名している[17][18]。フィリピンの東の海上を進んだ1号はその後も勢力を強めて同日21時(協定世界時12時)には「非常に強い」台風となり[19]、6日9時(協定世界時6日0時)には「猛烈な」台風へと発達[20]。台風1号としては、統計史上初めて「猛烈な」台風となった[21]。 現地時間8日5時50分(協定世界時7日21時50分)、1号は台湾の台東県太麻里郷に上陸し[22]、死者3名のほか多数の負傷者を出した[23][24]。
47743126
各熱帯低気圧の活動時期
「台風」に分類されている熱帯低気圧
台風1号(ニパルタック)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間7月3日 ? 7月9日
ピーク時の強さ110 kt (10分間平均)
900 hPa
詳細は「平成28年台風第1号」を参照