投票率66.27%( 8.11%)
候補者蔡英文朱立倫宋楚瑜
政党民主進歩党中国国民党親民党
副総統候補者
陳建仁
王如玄
地域別投票結果
蔡英文・陳建仁 朱立倫・王如玄
宋楚瑜・徐欣瑩
選挙前総統
2016年中華民国総統選挙(2016ねんちゅうかみんこくそうとうせんきょ、繁: 2016年中華民國總統選舉)は、2016年(民国105年)1月16日に中華民国(台湾)で行われた、総統、副総統(第14期)を選出する選挙である。また、選挙原則(普通、平等、直接、秘密選挙)が採用されてから6回目の選挙である。第九回中華民国立法委員選挙も同時に行われた。2012年総統選同様のダブル選挙。
中華民国憲法の「総統と副総統の任期は4年、再選は1度」という規定により、現職であった馬英九(第12、13期総統)はこの選挙に出馬できない。 民主進歩党の蔡英文が中国国民党の朱立倫、親民党の宋楚瑜を大差で破り当選を果たした[1]。蔡英文は、自由地区の全22地域の中うち18地域で朱立倫を圧倒し、得票差25%強(300万票以上)で大量リード当選を果たした。蔡英文は中華民国初の女性総統となった。 史上初、台湾の二大政党の候補者がともに女性となったが(民進党候補の蔡英文、国民党元候補の洪秀柱)、洪秀柱は大陸との統一発言などで支持が著しく低迷し、10月17日、国民党は党主席の朱立倫を新たに総統候補に指名し直した[2]。国民党は朱立倫の下で巻き返しを図ったが、支持を取り戻すことができなかった。 蔡英文は、1996年総統選で李登輝が次点と32.9%の大差で当選して以来、初めて25%以上の大差をつけての当選となった。 総統候補は副総統候補とペアで出馬し、比較多数の候補ペアを当選者とする。 選挙権は、自由地区(台湾地区)に6ヶ月以上在住する20歳以上の中華民国国民に与えられ、在外住民も選挙権を有する。 被選挙権は、自由地区に6か月以上在住し、中華民国国民として15年以上経過した40歳以上が被選挙人として登録できる。ただし、中華民国国籍を回復、帰化した者、大陸地区(中華人民共和国や香港、マカオ)から移住してきた国民は被選挙人として登録できない。 立候補にあたって政党(直近の国政選挙で5%以上の得票)からの推薦を得るか、複数の政党による推薦(推薦政党の直近国政選挙の得票数合計が5%以上)が必要である。 無所属で立候補する場合は被署名推薦と呼ばれ、前回総統選挙の有権者の1.5%の署名を中央選挙委員会に提出する必要があり、署名の結果をもって、立候補資格を得ることが可能となる[3]。 2015年2月11日告示の民進党総統選予備選挙に立候補登録したのは蔡英文の1人のみだったため、3月16日から18日の間に行われる予定だった予備選挙は中止され、4月15日、蔡が正式に民進党総統候補に登録された[4]。 11月16日、蔡英文は中央研究院前副院長の陳建仁を副総統候補とすることを発表した[5]。 2015年4月8日告示の国民党総統選予備選挙には、洪秀柱と楊志良 10月2日、洪秀柱は「中華民国憲法は最終的な統一の考えで、中国を統一するのは中華民国政府である」と語り、台湾世論の間で大きな論争を巻き起こした。この両岸提案は国民党内部関係者からも疑問視され、ついに10月17日、国民党は臨時大会を開催し、洪秀柱の国民党総統候補への指名廃止を91.13%の賛成で決定し、朱立倫への指名を全会一致で承認した。 11月18日、朱立倫は弁護士の王如玄 2015年8月6日、親民党主席の宋楚瑜は、自身3度目となる総統選への立候補を表明した。11月18日、親民党主席の宋楚瑜が副総統候補に立法委員の徐欣瑩を擁立すると発表した[8]。 e
概要
選挙制度
候補者蔡英文陳建仁宋楚瑜徐欣瑩
元行政院副院長
党主席元労働部労工会主任委員元行政院副院長
党主席元衛生福利部長元台湾省長
党主席立法委員
党主席
民主進歩党
中国国民党
親民党・民国党
選挙結果
全国集計
総統副総統
蔡英文 陳建仁 民主進歩党6,894,74456.12%
朱立倫王如玄
宋楚瑜徐欣瑩 親民党・ 民国党1,576,86112.84%
総計12,284,970100.0%
有効投票数(有効率)12,284,97098.69%
無効票・白票数(無効率)163,2921.31%
投票者数(投票率)12,448,26266.27%
棄権者数(棄権率)6,334,72933.73%
有権者数18,782,991100.0%