オリンピックの難民選手団

五輪旗
IOCコード：EOR
2016年リオデジャネイロオリンピック
人員:選手 10人
旗手:開会式：ローズ・ナティケ・ロコニエン（英語版）
閉会式：ポポル・ミセンガ（英語版）
メダル
国別順位: – 位金
0銀
0銅
0計
0
夏季オリンピック難民選手団
2016 • 2020 • 2024

2016年リオデジャネイロオリンピックの難民選手団（ - なんみんせんしゅだん）は、2016年夏季オリンピックとして8月5日から8月21日までブラジルのリオデジャネイロで開催された2016年リオデジャネイロオリンピックにおいて、難民となり母国から出場ができない選手で構成された複数地域の混合チームである。IOCコードはROT（Refugee Olympic Team）[1][2]。
概要

同難民選手団は全10名で、出自はシリアやコンゴ民主共和国、エチオピア、南スーダンと様々で、内戦や政情不安などで他国に逃れた経緯がある。うち8名はケニア、ベルギー、ドイツ、ルクセンブルクで暮らす難民だが、柔道に出場したコンゴ民主共和国出身のヨランデ・マビカ選手とポポレ・ミセンガ選手は、開催国であるブラジル政府から難民として認められブラジルで暮らす難民である。以前より、ブラジルは難民保護政策として母国において迫害の危険がある人々に積極的に「人道ビザ」を発行し、合法的かつ安全にブラジルに入国できる道を開いていた[3]。

現地時間8月5日に行われた開会式にて入場したことにより話題を集めた。同6日、アメリカのバラク・オバマ大統領が「初の難民選手団が現れ、どこから参加しても成功できるのだということを世界に証明するだろう」とツイートした[4]。また非営利団体「THE REFUGEE NATION」の支援により、アムステルダム在住の難民ヨラ・サイードのデザインによる独自の旗も製作し、開催中にリオ周辺で配布された[5]。
選手団

人員: 選手 10人[6]

開会式旗手: ローズ・ナティケ・ロコニエン（英語版）[7]

閉会式旗手：ポポル・ミセンガ（英語版）[8]

選手母国ホストNOC競技種目
ジェームス・ニャン・チェンジェック（英語版） 南スーダン ケニア陸上競技男子400m
イエーシュ・ピュール・ビエル（英語版） 南スーダン ケニア陸上競技男子800m
パウロ・アモトゥン・ロコロ（英語版） 南スーダン ケニア陸上競技男子1500m
ヨナス・キンド（英語版） エチオピア ルクセンブルク陸上競技男子マラソン
ポポル・ミセンガ（英語版） コンゴ民主共和国 ブラジル柔道男子90kg級
ラミ・アニス（英語版） シリア ベルギー競泳男子100mバタフライ
ローズ・ナティケ・ロコニエン（英語版） 南スーダン ケニア陸上競技女子800m
アンジェリーナ・ナダイ・ロハリス（英語版） 南スーダン ケニア陸上競技女子1500m