2016年のル・マン24時間レース
前年:2015翌年:2017
2016年のル・マン24時間レース(仏: 24 Heures du Mans 2016)は、フランス西部自動車クラブ (ACO) が統括する84回目のル・マン24時間レースであり、2016年のFIA 世界耐久選手権(WEC)の第3ラウンドでもある。2016年6月18日から6月19日にかけてフランスのサルト・サーキットで行われた。決勝レースの2週間前の6月5日にテストデーが実施されている[1]。 LMP1クラスでは、レース残り6分の時点まで首位を快走していたトヨタ・ガズー・レーシング5号車が突然スロー・ダウン後停止し、ポルシェチームの2号車に乗って2年連続でポールポジションを獲得したニール・ジャニ/ロマン・デュマ/マルク・リープ組がレース残り3分の時点で大逆転して総合優勝を果たした[2]。ポルシェ勢は前年に引き続き2年連続の総合優勝であり、デュマは2010年大会以来2度目の総合優勝で、ジャニとリープは初の総合優勝を成し遂げた。トヨタ5号車は再始動させることに成功したもののラップ・タイムが11分53秒815もの時間を要し、「最終ラップは6分以内で周回しなければいけない」というル・マン24時間独自の規定を満たすことが出来ずに完走扱いとはならず、384周もの周回を重ねながら失格となった[3]。3周差の2位には、ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ/小林可夢偉組のトヨタ6号車が入り、更に9周差(トップから12周差)の3位には、トラブルに苦しんだルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービス組のアウディ8号車が入った。 LMP2クラスでは、ニコラ・ラピエール/グスタヴォ・メネゼス/ステファン・リシェルミ
概要
LMGTE Proクラスでは、初の総合優勝から50周年を迎えたアメリカのフォードが、ジョーイ・ハンド、セバスチャン・ブルデ、ディルク・ミューラーら3人が乗る68号車がクラス優勝を果たした。ジャンカルロ・フィジケラ、トニ・ヴィランデル、マッテオ・マルチェリが乗るリシ・コンペティツィオーネのフェラーリ・488 GTEの82号車は26周にも渡ってクラス首位の68号車とトップ争いを繰り広げた末にクラス2位となった[4]。