2015年のワールドシリーズ
第1戦開始前のセレモニーが行われているカウフマン・スタジアムの様子
チーム勝数
カンザスシティ・ロイヤルズ(AL)4
ニューヨーク・メッツ(NL)1
シリーズ情報
試合日程10月27日?11月1日
観客動員5試合合計:21万5185人
1試合平均:04万3037人
MVPサルバドール・ペレス(KC)
責任審判ゲイリー・シダーストロム
2015年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第111回ワールドシリーズ(英語: 111th World Series)は、10月27日から11月1日にかけて計5試合が開催された。その結果、カンザスシティ・ロイヤルズ(アメリカンリーグ)がニューヨーク・メッツ(ナショナルリーグ)を4勝1敗で下し、30年ぶり2回目の優勝を果たした。
1961年以降のエクスパンションによって創設された球団どうしがワールドシリーズで対戦するのは、今回が史上初めて[3]。優勝チームが挙げた4勝のうち、3勝が8回以降の逆転劇だったというのも史上初だった[4]。シリーズMVPには、5試合で打率.364・2打点・OPS.846を記録、守備でも捕手として相手の盗塁をふたつ阻止したロイヤルズのサルバドール・ペレスが選出された。
今シリーズは、ロブ・マンフレッドがMLB機構の第10代コミッショナーに就任して以来初のワールドシリーズだった[5]。
ワールドシリーズまでの道のり「2015年のメジャーリーグベースボール」も参照
両チームの2015年.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}メッツの抑え投手ジェウリス・ファミリア(左。写真は2015年5月21日撮影)と、ロイヤルズの内野手エリック・ホズマー(写真は2011年5月24日撮影)
10月21日にまずナショナルリーグでメッツ(東地区)が、そして23日にはアメリカンリーグでロイヤルズ(中地区)が、それぞれリーグ優勝を決めてワールドシリーズへ駒を進めた。
メッツは2014年を、地区2位タイながら79勝83敗の負け越しで終えた。ワシントン・ナショナルズがその年の東地区を制し、翌2015年もワールドシリーズ優勝の有力候補とみられていた[6]。メッツは2015年へ向け、投手陣ではマット・ハービーがトミー・ジョン手術から復帰するほか、ジェイコブ・デグロムら若手の成長が見込めたものの、打線はOPS.673と低迷した割にオフの補強がマイケル・カダイアーのみにとどまり不安を残した[7]。シーズンが開幕すると、4月11日に抑え投手ヘンリー・メヒアが禁止薬物使用で80試合の出場停止処分を受ける[8]。しかしメッツはその翌日から11連勝を記録し地区首位に浮上、その後もナショナルズと首位争いを展開し、前半戦終了時点では2.0ゲーム差の2位につけた。メヒアに代わる抑えとしてジェウリス・ファミリアが定着、11連勝中に8セーブを挙げ[9]、先発ローテーションのデグロムやハービーらとともに首位争いの原動力となった[10]。後半戦に入ってトレードで複数の選手を補強すると、そのなかでも特にヨエニス・セスペデスが57試合で17本塁打・44打点を記録するなどの活躍を見せ、チームの勢いを増す。8月3日に単独首位に立ってからも、ナショナルズが後半戦35勝40敗と失速するのを尻目に勝利を積み重ね、9月26日に9年ぶりの地区優勝を決めた[11]。