2014年の御嶽山噴火
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2014年の御嶽山噴火
噴煙を上げる御嶽山
(2014年10月11日撮影)
火山御嶽山
年月日2014年9月27日
噴火様式水蒸気噴火
場所 日本 長野県岐阜県
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度53分36秒 東経137度28分45秒 / 北緯35.89333度 東経137.47917度 / 35.89333; 137.47917座標: 北緯35度53分36秒 東経137度28分45秒 / 北緯35.89333度 東経137.47917度 / 35.89333; 137.47917
影響死亡者 : 58人 [1]行方不明者 : 5人[1]
計63人[1](2015年11月6日現在[2]
プロジェクト:地球科学プロジェクト:災害

2014年の御嶽山(おんたけさん)噴火は、2014年平成26年)9月27日11時52分(日本時間[3][4][注 1]に発生した長野県岐阜県県境に位置する御嶽山(標高3,067メートル)の火山噴火災害である[3]噴火警戒レベル1(平常[注 2])の段階で噴火したことなどの様々な要因(後述)により火口付近に居合わせた登山者ら58名が死亡、行方不明5人、日本における戦後最悪の火山災害でもあった[2][5]
噴火活動の概要


噴火1年前(左)および噴火翌日(右)の衛星画像、NASA Worldviewによる

山頂の南西、地獄谷付近の地下にあった熱水溜まりが何らかの原因で過熱(あるいは減圧)したことにより急膨張した結果、突沸し噴出に至った[6]。山頂付近で噴火に遭遇し生還した登山者によれば、「最初の噴出は岩がぶつかるような音で始まり、爆発音はなかった」との証言がある[7]防災科学技術研究所V-net観測点(田の原上:ONTA・田の原:ONTN)の空振計では、6ヘルツ以下の空振を観測している[6]

新たな火口は、1979年噴火の火口列の南西250?300m付近の位置に平行に複数個が形成され[8]、最初の噴火では火砕流も発生し、火口南西側の地獄谷を約3キロ程度流下、火口北西側の尺ナンゾ谷にも流れ下ったことが観測された[9][10][11]

また、降下した火山灰を構成する粒子は大部分が変質岩片で構成され、マグマ由来の成分は検出されていないため、今回の噴火は水蒸気爆発と分析されている。日本国内において噴火災害で死者を出したのは、1991年6月3日の雲仙・普賢岳の大火砕流以来となり[12]、死者数も雲仙・普賢岳の43人を超え、戦後最悪の58人となった[2][5]東京大学地震研究所助教授火山学者の金子隆之は、噴石の初速を360メートル毎秒時速1,296キロメートル、約マッハ1.05)、山頂付近での速度を300メートル毎秒(時速1,080キロメートル、約マッハ0.88)と推定している[13]
主要要素


噴火時刻 - 2014年9月27日11時52分

噴火様式 - 水蒸気爆発(水蒸気噴火)

噴煙高度 - 火口から最大7,000メートルと推定[10]

推定噴出量 - 27日は50万トン[13][14]程度

今回の噴火規模は過去に日本で死傷者を出した他の火山噴火規模と比較すると決して大規模なものではなく、火山灰噴出量も2014年現在[13]も噴火を続けている小笠原諸島西之島の100分の1、1991年の雲仙普賢岳の400分の1でしかない[13]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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