2014年のワールドシリーズ
サンフランシスコ市庁舎前で行われた最終第7戦のパブリックビューイングの様子
チーム勝数
サンフランシスコ・ジャイアンツ(NL)4
カンザスシティ・ロイヤルズ(AL)3
シリーズ情報
試合日程10月21日?29日
観客動員7試合合計:29万0985人
1試合平均:04万1569人
MVPマディソン・バンガーナー(SF)
責任審判ジェフ・ケロッグ
2014年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第110回ワールドシリーズ(英語: 110th World Series)は、10月21日から29日にかけて計7試合が開催された。その結果、サンフランシスコ・ジャイアンツ(ナショナルリーグ)がカンザスシティ・ロイヤルズ(アメリカンリーグ)を4勝3敗で下し、2年ぶり8回目の優勝を果たした。
地区優勝を逃した中で高勝率の球団にポストシーズン出場枠を与えるワイルドカード制度が1994年に導入されて以来、該当球団どうしがワールドシリーズで対戦するのは2002年以来12年ぶり2度目で、2012年にワイルドカードゲームが創設されてからは初めて[3]。ジャイアンツは敵地での最終第7戦を制して優勝を決めたが、これは1979年のピッツバーグ・パイレーツ以来35年ぶりである[4]。シリーズMVPには、第5戦に先発登板して完封勝利を挙げるなど、3試合21.0イニングで2勝1セーブ・防御率0.43という成績を残したジャイアンツのマディソン・バンガーナーが選出された。
今シリーズは、バド・セリグがMLB機構の第9代コミッショナー在任中に開催された最後のワールドシリーズだった[5]。また、ビデオ判定の対象が本塁打に関係するプレイのみからほぼすべてのプレイに拡大されて以来初のシリーズでもあり、第4戦の6回裏にはシリーズ史上初の チャレンジ が行われた[6]。
ワールドシリーズまでの道のり「2014年のメジャーリーグベースボール」も参照
両チームの2014年.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}ロイヤルズの捕手サルバドール・ペレス(左。写真は2013年5月7日撮影)と、ジャイアンツの先発投手マディソン・バンガーナー(写真は2015年7月25日撮影)
10月15日にまずアメリカンリーグでロイヤルズ(中地区)が、そして16日にはナショナルリーグでジャイアンツ(西地区)が、それぞれリーグ優勝を決めてワールドシリーズへ駒を進めた。
ロイヤルズは直近2年連続で地区3位ながら、勝敗を2012年の72勝90敗から2013年は86勝76敗に向上させた。アレックス・ゴードンやグレッグ・ホランドら生え抜きが消化試合ではないシーズン終盤の戦いを初めて経験し、エースのジェームズ・シールズも契約が残り1年となったことから、2014年は勝負の年に位置づけられた[7]。この年は前半戦を地区首位デトロイト・タイガースと6.5ゲーム差の2位で終え、8月上旬には8連勝で首位に立つ[8]。