2014年のユナイテッド・スポーツカー選手権
[Wikipedia|▼Menu]

2014年のユナイテッド・スポーツカー選手権
前年:2013年 (ALMS)
2013年 (RSCS)翌年:2015

2014年のIMSA・チュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権(TUSC) は、IMSAが主催する アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS) と ロレックス・スポーツカー・シリーズ(通称:グランダム・シリーズ)(RSCS) の2つのシリーズが統合されたシリーズであるユナイテッド・スポーツカー選手権の初のシーズン。1997年のIMSA GT選手権以来となる開幕戦となったデイトナ24時間レースは、1997年のIMSA GT選手権以来となるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われるIMSA認定レースであった。IMSAのツーリングカーレースの起源である1971年のIMSA GT選手権から数えるとIMSAの系譜に繋がるシリーズとして通算44年目となるシーズンである。
クラス規定

クラス規定は2013年3月14日に発表された[1]。内容は下記の通りである。

プロトタイプ(P) ? RSCS の『デイトナ・プロトタイプ』規定とALMSの『ル・マン・プロトタイプ』規定の P2 クラスを統合した規定に加え、実験的にレース参戦が認められたデルタウイングから成るクラス。なお、ALMSの P1 クラスは廃止された。

プロトタイプ・チャレンジ(PC) ? シボレー製V8エンジン仕様のオレカ・FLM09(英語版)ワンメイクのプロトタイプ規定。

GT ル・マン(GTLM) ? ALMSから採り入れられた『LM GTE』規定

GT デイトナ(GTD) ? RSCSの『GT』と『GX』クラスと、ALMSの『GTチャレンジ・ポルシェ・GT3』クラスが統合されたクラス。グループGT3マシンも出走可能。

出走台数制限

エントリーの殺到が予想された為、IMSAは2013年10月11日に、各クラスの事前のエントリー可能台数を発表した[2]

プロトタイプ(P) ? 基本的に19台までの制限とする。セブリングロングビーチラグナ・セカデトロイトインディアナポリスで開催されるレースに限っては20台までの上限とする。

プロトタイプ・チャレンジ(PC) ? 基本的に19台までの制限とする。カンザスバージニア・インターナショナル・レースウェイに限っては19台まで許可される。

GT ル・マン(GTLM) ? 基本的に12台までの制限とする。バージニア・インターナショナル19台まで、ロングビーチは16台まで、セブリングとインディアナポリスは14台までの制限とする。

GT デイトナ(GTD) ? 基本的に19台までの制限とする。デトロイトは21台までの制限とする。

参戦ドライバーに関する規定

チームは、レース時間が6時間までのイベントにおいて各車最大3人までドライバーを使うことで出来る。レース時間が6時間を超え12時間までかかるレースにおいては最大4人まで、デイトナ24時間レースにおいては最大5人までのドライバー制限となる。

ドライバーのレース経験値に関して様々な要因に基づいて評価して、『プラチナ』、『ゴールド』、『シルバー』、『ブロンズ』と格付けしているドライバー格付けシステム (driver classification system)をこのシリーズに採用している。『プラチナ』か『ゴールド』に格付けされたドライバーはプロと見なされるが、『シルバー』か『ブロンズ』に格付けされたドライバーはアマチュアまたはジェントルマンドライバーと見なされる。

PCクラスとGTDクラスにおいては、2人または3人から成るチーム構成の中では『プラチナ』か『ゴールド』に格付けされたドライバーは1人までしか認められないが、デイトナ24時間レースとセブリング12時間レースについては4人または5人から成るチーム構成の中で最大2人まで制限が緩められる。なお、『プラチナ』か『ゴールド』に格付けされたドライバーを2人使うには、少なくとも2人の『シルバー』か『ブロンズ』に格付けされたドライバーが規定走行時間の最小限をそれぞれ満たしてからでないといけない。この要件を満たさないチームは、オフィシャルの裁量によりレース結果からの除外も含む厳しいペナルティを受ける可能性がある[3]

PクラスとGTLMクラスにおいては、ドライバー格付けシステムに基づく規定はない。

1人のドライバーは、認められたトータルの走行時間の最小限と最大限の規定の範囲内であれば、一イベントに2台までのレースカーをドライブすることが出来る。
走行時間に関する制限

下記の表に明示されている個々のドライバーの走行時間の最大値と最小値の規定は、それぞれのレースやクラスによって異なる。6時間レースでは、どのドライバーも4時間以上の走行は出来ず、どのレースでも最低2人は走行しなければならないことは留意すべき点である[4]。例外はプロトタイプ・チャレンジ(PC)で2回のセグメント形式に分けられて実施される45分間スプリントレースである。1回目のセグメントでは、『シルバー』か『ブロンズ』に格付けされたドライバーによる走行が要件となる。2回目のセグメントでは、チームは1回目と別のドライバーを走行させるのが本来の形であるが、別のドライバーによる走行は要件とはなっていない[5]。その為、2回目のセグメントで1回目のドライバーが再び走行したとしても違反とはならない。

レース時間最大ドライバー要員PC/GTD 最小限
1人あたり走行時間P/GTLM 最小限
1人あたり走行時間最大限
1人あたり走行時間
24時間5人4時間20分45分14時間
12時間4人2時間50分45分8時間
10時間4人2時間15分45分7時間
6時間4人1時間25分45分4時間
2時間45分3人60分20分規定無し
2時間3人40分15分規定無し
1時間40分3人35分10分規定無し
45分間セグメント x 21セグメントあたり1人35分規定無し規定無し

タイヤ・サプライヤー

2013年7月31日、PクラスとPCクラスとGTDクラスへの独占的なタイヤ・サプライヤーのサービスを請け負うコンチネンタル・タイヤとのパートナーシップが発表された[6]。コンチネンタルは、以前のRSCSの公式タイヤ・サプライヤーであり、ALMSのプロトタイプ・チャレンジ・クラスのサプライヤーでもあった。

2013年12月11日、ミシュランはGTLMクラスのプラット・アンド・ミラー(コルベット・レーシング)、BMWチーム・RLL、リシ・コンペティツィオーネ、SRT・モータースポーツ、アストンマーティン・レーシング、新しいポルシェ・ノースアメリカ・チームにタイヤを供給することを発表した[7]。ミシュランは、ALMSのLMP1クラス、LMP2クラス、GTクラスに以前供給しており、2010年から2012年のプロトタイプ・チャレンジ・クラスのスペック用タイヤを供給していた。
ルールの変更

2014年シーズンは、2戦目のセブリング12時間レースの後、いくつかの手続きの変更が為された[8]。セブリング12時間レースではレースの約半分がセーフティカーランとなってしまったほか、ペナルティを下す車両を誤るなどのミスも発生してレース進行に混乱が生じた為である[9]

レースカーの車載カメラの映像にはカーナンバーの表示が必要となるIMSA規則が施行。

ビデオレビュー装置をHDにアップグレード。

コース上でのアクシデントに巻き込まれた車やドライバーについて検証できる新しいシステム。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:272 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef